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2024年4月27日 (土)

13 と 17 の最小公倍数は 221 だから ・・・

今年,米国で 221年ぶりの 蝉の大量発生が予想されています。
これは 今年,2種類の蝉の羽化周期が合致するためとのことです。

ABC News’ はApril 9, 2024付けで
After Eclipse: Nature's next big show — cicada double emergence
「日食後: 自然の次の大きなショーセミの二重羽化」
の見出し記事で伝えています。

下記,拙訳・転載します。
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The neighboring emergence is a once-in-a-lifetime event, entomologists said.
昆虫学者らによると,隣接種の羽化は一生に一度の出来事。

米国の大部分で数兆匹のセミが出現する光景と音,同時に出現するブルード(brood)と呼ばれる2つの別々の種の大規模な襲来(invasion)が科学者たちをざわめかせている。
200年以上ぶりに,「グレート・サザン・ブルード(Great Southern Brood)」として知られる “Brood XIX”(第19種)と「ノーザン・イリノイ・ブルード(Northern Illinois Brood)」として知られる “Brood XIII”(第13種) という2つの種が同時に地中から出現することになる。
専門家らはABCニュースに対し,2種間に広範囲の重複はないが,一部の地域,特に米国の中部地域(heartland)ではセミによる占拠という二重苦(double-whammy)に見舞われるだろうと語った。

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セミはどこにでもいるだろう- 幼虫や抜け殻(exoskeletons)が地面に散らばり,成虫は郊外の木々や近くの植物の上で見られたり,空を飛び回ったりするだろう,とノース・ジョージア大学生物学部のエヴァン・ランパート教授はABCニュースに語った。
ミズーリ大学の昆虫学者(entomologist)タムラ・リアルはABCニュースに対し,昆虫が地中から出てきて交尾し,産卵し,その後地中に戻っていく様子を目撃するのは「驚くべき経験」になるだろうと語った。
「それは魔法のようで,それが彼らの名前の一部だ。」と彼女は語った。「属名(genus name)は「マジカダ(magicicada)。魔法のような体験による。」

リアルのような科学者は,日食(solar eclipse)がこの体験を取り巻く興奮を増幅させるのに役立つと信じている。彼女は,二つのイベントがこれほど接近することで,一般の人々に「科学の活動や自然の活動,そしてそれらが協力している(working together)のを見る機会」を与えるだろうと述べた。

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今年の歴史的なセミのイベントで期待できるのは次のとおり:

A once-in-a-lifetime cicada emergence
一生に一度のセミの羽化

昆虫学者によると,毎年一部のセミの種が羽化するため,定期的に羽化が起こる地域の住民は,今年のこのイベントの重要性をすぐに理解できないかも知れない。

シラキュース大学(Syracuse University)生物学部のデイビッド・アルソフ教授は,この2種が地中から出てくるときに起こる大量の羽化は,毎年起こることとは大きく異なる(far cry)だろうとABCニュースに語った。 コネチカット大学の定期セミ情報ページ(Periodical Cicada Information Pages)によると,メリーランド州からオクラホマ州,そしてイリノイ州から南はアラバマ州やジョージア州に至る約12の州の住民は,これらの周期的な種のセミを見ることが期待できるという。

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すべての周期的な種の中で最大の地理的範囲に及ぶ “Brood XIX”(第19種) は 13年ごとに出現し,“Brood XIII”(第13種) は 17年ごとに出現する。この2種類が最後に一緒に出現したのは1803トーマス・ジェファーソンが米国大統領だった頃 であり,次にこの2種が一緒に出現するのは2245年頃で,今後 221年は 発生しないという。

チューレーン大学(Tulane University)生態進化生物学部(Department of Ecology and Evolutionary Biology)教授のキース・クレイは,複数の定期種が同時に出現する場合,通常は国内の異なる地域で発生するとABCニュースに語った。二つの大きい種が隣接して出現することは稀である。

「これはハレー彗星のような,単なる統計的例外(statistical anomaly)である。」とクレイ氏は言う。
イリノイ州中部は,二種羽化を経験する数少ない地域の一つとなるだろうと昆虫学者は予測している。 研究者らは,2種間の接触可能性が最も高いのはスプリングフィールド付近だと予測している。
「私は何年もこれを楽しみにしていた。」とイリノイ自然史調査局(the Illinois Natural History Survey)の昆虫学者キャサリン・ダナはABCニュースに語った。

When are the cicadas expected to emerge?
セミの羽化はいつ頃になるのだろうか?

4月中旬までに,幼虫(nymphs)が地表に近づくにつれて,多くの住民は庭に穴が現れるのを見始めるだろう。
昆虫学者らは,今月後半には 蝉が地面から飛び出し(popping out)始めると予想しているとABCニュースに語った。
アルトフによると,このゆっくりとした準備期間(buildup)は5月まで続き,成虫が一斉に(in synchronicity)姿を現し始めると,人々はその鳴き声を聞くことが期待できるという。

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「一旦現れると,早くなる。」とランパート氏は語った。
蝉は一生の大半を地中で過ごし,そこで木の根を食べる。したがって,彼らは出てくると主に木の上やその周りに集まると研究者らは述べた。
オスの蝉の紛れもない騒音が鳴り始めてから数週間後,成虫は地面に落ち,幼虫は再び土の中に消える。

Why cicadas emerge in mass numbers
蝉が大量発生する理由

科学者たちは,定期的な蝉(the periodical cicadas)の周期的な出現(the cyclical emergence)は,防御機能を持たず死亡率(mortality rate)が高い種の生存メカニズムであると考えている。
これほど長い空白期間を経て出現し,これほど膨大な数で出現することで,他の動物に簡単に捕食されてしまうものの,多くが生き残って新たな個体群を生み出し,その後13年 もしくは17年間地下に戻ることができる。

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鳥,ネズミ,リスなどの動物は蝉を食べるが,摂食の(feeding)狂乱(frenzy)の時期に蝉をたくさん食べてしまうため,しばしば「病気」になるとアルトフ氏は付け加えた。 ランパート氏によると,アリやスズメバチ(wasps)もそれらを食べることがあるという。
昆虫学者らは,2種の羽化により,46週間の周期的繁殖期のピークである5月下旬までに数兆匹のセミが地上に現れる可能性があると推定している。

「これは世界の自然の驚異である。少なくとも私が知る限り,北米でこれほど膨大な生物量(biomass)を持つ生命体(organism)は他にいない。」とダナは語った。
アルトフは,羽化現象の周期的な性質も,種間の雑種形成(hybridization)を防ぐ方法である可能性があると述べた。

(以下 省略/転載了)
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日本には このような 周期的に発生する蝉はいないので このような現象はありません。(と,思います。)

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