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2024年4月15日 (月)

トランプは 愚か者か 天才か,あるいは その両方か?

ロバート・ライッシュのニュース・レター(robertreich.substack.com)に トランプに関する興味深い文章が載っていました。

ロバート・バーナード・ライシュ(Robert Bernard Reich, 1946 ),アメリカ合衆国の経済学者,文筆家,カリフォルニア大学バークレー校公共政策大学院教授。
過去,ハーバード大学ケネディスクール教授,ブランダイス大学社会政策大学院教授,アメリカ合衆国労働長官を歴任。

下記,拙訳・転載します。
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Robert ReichMAR 14, 2024

Seriously, again, how dumb is Trump?
「真面目な話,繰り返すが,トランプはどれほど愚かなのだろうか?」

そして,なぜ彼の並外れた愚かさ(extraordinary stupidity)が大統領選への3回目の立候補で注目されなくなったのだろうか?

友へ,

私の愚かさの定義は,これまでに最低 9,100万ドルの費用がかかっていることを,やめようとせず,やり続けることである。

ここ数日,トランプは,法廷で責任があると認められたE・ジーン・キャロルの性的虐待疑惑は「虚偽」であると再び公に告発した。
昨年,陪審がE・ジーン・キャロルに対する性的虐待(sexually abusing)と名誉毀損(defaming)でトランプに責任があると認定したとき,トランプはCNNのタウン・ホールで再びキャロルを中傷することで反撃した。
そのため,今年初め,別の陪審がトランプが第二の名誉毀損訴訟でキャロルに負っている金額を決定する時期が来たとき、彼女の弁護士は陪審員に対し,それが「彼を止める(make him stop)」のに十分であるかどうかを確認するよう求めた。
第二陪審は8,330万ドル (利息を加えると 9,100万ドル) をキャロルに支払う判決を下した。しかし,どうやらトランプを止めるにはまだ十分ではないようだ。

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トランプは,これまでとほぼ同じ言葉でキャロルに対する攻撃を新たにし,彼女がその話を「でっちあげ(made up)」,彼女のことは「聞いたこともない(never heard)」と主張した。
当然のことながら,キャロルの弁護士は,前回の判決が,さらなる名誉毀損を思いとどまらせる(dissuade)のに 明らかに十分ではなかったため,3度目の訴訟を起こす可能性を示唆している。

なぜ主流メディアがトランプの並外れた愚かさ(extraordinary stupidity)について議論しないのか不思議でならない。

メディアはトランプ氏の刑事起訴(criminal indictments)について議論し続けており,そして ― ついに!トランプがますます一貫性(coherent)を失っていることに気づいた。 しかし,なぜ ワシントンのほぼすべての議員やジャーナリストが知っていること - つまり,トランプが驚くほど愚かであること(remarkably stupid)について報道しないのだろうか?
ありきたりの(run-of-the-mill)愚か者という意味ではない。つまり,異常に,常識外れで(off-the-charts),驚くほど(stupifyingly)愚かだということである。

12月,トランプは,米国の「血を汚す(poisoning the blood)」移民についての自身の発言は,ヒトラーについて「何も知らなかった」ため,ユダヤ人についてアドルフ・ヒトラーが行った同様の発言に触発されたものではないと述べた。
トランプは保守系ラジオ司会者のヒュー・ヒューイットとのインタビューで,「私はヒトラーの学生ではない。私は彼の作品(works)を読んだことがない。彼は血について何か言ったと言われているが,私と同じようには言っていなかった。ちなみに,これはまったく異なる種類の発言だ。」

メディアはこれを,トランプがヒトラーのような(Hitler-ish)発言を撤回(backpedal)しようとしていると解釈した。 しかし,トランプが実際にアドルフ・ヒトラーについて何も知らなかったらどうなるだろうか?

結局のところ,彼は最近,磁石は水の中では機能しない,南北戦争は「交渉(negotiated)」されるべきであって不必要だった,戦争に行かなければリンカーンが何者であるか誰も知らないだろうと主張した。

Still don’t believe Trump is stupid?
まだ トランプが愚かだと信じられない?

彼の大統領時代に彼と最も緊密に働いた人々の意見を考えてみよう。レックス・ティラーソン国務長官がトランプを「クソ大馬鹿者(f—king moron?)」と呼んだことを覚えている人はいるだろうか?
あるいは,HR・マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)が彼を「間抜けか(dope?)」と呼んだときだろうか? そして,スティーブ・ムニューシン財務長官,ラインス・プリーバス元ホワイトハウス首席補佐官,ジョン・ケリー元ホワイトハウス首席補佐官,さらには ルパート・マードックまでもが皆,トランプを「バカか?(idiot?)」と呼んだ。(厳密に言えば,マードックは彼を「クソ大馬鹿者(f—king idiot)」と呼んだ。)

トランプの首席経済顧問(chief economic adviser)ゲイリー・コーンは,トランプを「クソみたいにバカ(dumb as sh-t)」と評し,「トランプは何も読まない ― 1ページのメモも,短い政策文書(the brief policy papers)も,何も読もうとしない。」と説明した。彼は世界の指導者たちとの会合の途中で退屈して立ち上がる(gets up)。」

トランプ陣営の側近の一人がトランプに憲法について教育しようとしたが,トランプは集中できなかった。「彼の指が唇を引っ張り,彼の目が頭の中の後ろに転がり込む前に,やっと修正第4条まで終えただけだった。」と側近は回想した。

もちろん,トランプは自分が愚かだとは思っていない。「実のところ,私の人生を通じての2つの最大の財産は,精神的に安定していることと,本当に賢い(smart)ことだ。」と彼はツイートした。 彼はこう語った。「私はアイビー・リーグの大学に行った ・・・ とても良い成績を収めた。私はとても知的な(intelligent)人間だ。」

しかし,トランプは必ずしもアカデミックなスターというわけではなかった。ペンシルベニア大学ウォートン経営・金融大学院の教授の一人は,トランプを「これまでに見た中で最も愚かな学生(the dumbest goddamn student I ever had.)」と呼んだと言われている(purportedly)。

トランプの伝記作家グウェンダ・ブレア(Gwenda Blair)は2001年に,トランプは トランプの兄と知り合いだった「友好的な(friendly)」入学担当官(admissions officer)の特別な好意(special favor)でウォートン(Wharton)大学に入学したと書いている。

でもちょっと待ってください。 もしトランプがブレイン・バンクに何かを持っていなかったら,どうやってトランプが大統領になり,3度目の共和党大統領候補を確定させることができたのだろうか,と私は自問する。たとえトランプが本を読まず,論理的な議論についていけず,ミバエ(fruit fly)ほどの注意力しか持たないとしても,私は彼にはある程度の知性があるに違いないと信じ続けている。

さて,「心の知能指数(emotional intelligence)」と呼ばれる別の形の知能があることが判明している。
「心の知能指数」は,ニュー・ハンプシャー大学のジョン・メイヤーとイェール大学のピーター・サロヴィーという二人の心理学者によって開発された概念であり,ダン・ゴールマンによって1996年の同名の著書で広められた。

メイヤーとサロヴィーは,心の知能指数を「自分自身の感情を理解し,管理する」ことと「他人の感情を認識し,影響を与える」という 2つのことを行う能力であると定義している。

確かに,トランプは前者に対してあまり能力を発揮していない。彼は怒りっぽく(thin-skinned),ナルシストで,執念深い(vindictive)。 数十人の共和党外交政策専門家は次のように述べている:彼は真実と虚偽を区別する能力がない,あるいは区別する意思がない。彼は対立する意見を奨励しない。彼は自制心に欠けており,衝動的に(impetuously)行動する。彼は批判を我慢できない。」

さて,しかし,メイヤーとサロヴィーの「心の知能指数」の 2番目の側面,つまり他人の感情に影響を与えることについてはどうだろうか?
この点で,トランプ氏の頭脳は普通の人間の頭脳よりも優れている。彼は人々を操る(manipulate)方法を知っている。彼は,人々の感情的な脆弱性(vulnerabilities),つまり恐怖,不安,偏見(prejudices),そして最も暗い欲望を発見し,それらを自身の目的のために利用する驚異的な(uncanny)能力を持っている。
別の言い方をすれば,トランプは並外れた才能のある詐欺師(conman)である。

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彼は 常に詐欺師だったと思う。 彼は何百人もの若者とその親たちを騙して,ほとんど価値のないトランプ大学に学費を支払わせた。彼は何度も支払いを怠ったにもかかわらず,銀行をだましてさらにお金を貸してもらった。

彼はさらに偉大な政治的詐欺師(political conman)だった。

2016年11月,彼は メキシコ人,イスラム教徒,アフリカ系米国人,バラク・オバマ,ヒラリー・クリントンに関する嘘,そして 彼を応援してくれる人たちに,あらゆる「素晴らしい」「美しい」ことについての彼の嘘を信じさせ,6,2979,879人の米国人を騙して自分に投票させた。

そして今,彼は 2020年の選挙で自分が勝ったというまったく根拠のない主張を信じ込ませ,ほとんどの共和党有権者を騙している。 政治的欺瞞はトランプの才能だ。
この天才は,他のあらゆる面で,全くの愚かさと結びついて,米国と世界に最も明白かつ最も恐ろしい危険をもたらす(poses)。

(転載了)
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大統領時代の側近は皆,間違いなく トランプが 愚かであることを知っています。
トランプが本を読んだことがなく,知識は全てTVから ー というのは本当で,教養は ほぼ小学生レベルであることは間違いないようです。
水の中で磁石が機能しないと思っていて,それを堂々と人前で言う小学生は そんなにいないでしょう。

再び米国が,この愚かな,政治的詐欺師(political conman)に率いられる国になるのか - 米国民が試されます。
米国人の知性の平均値は どこにあるのかが 明らかになります。

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