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2024年5月16日 (木)

トランプが支持される理由となる彼の秘密兵器は?

Insight News’,Mar 15, 2024付けで
Trump’s Secret Weapon: Stupidity
「トランプの秘密兵器:愚かさ」
と題する記事がありました。

下記,拙訳・転載します。
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ほぼ10年にわたり,米国人はドナルド・J・トランプの政治家としてのキャリアの飛躍的な上昇(meteoric rise)に頭を悩ませてきた。 当時のキース・エリソン(Keith Ellison)下院議員が2015726日放送のABC番組 ‘This Week’ に出演し,ドナルド・トランプが2016年大統領選挙の共和党候補になる可能性があると警告したとき,番組司会者のジョージ・ステファノプロス(George Stephanopoulos)も番組のパネリスト達とともに笑い,「あなたがそれを信じていないのはわかっている。」と述べた。

キース・エリソンの警告から8年が経った今,米国はドナルド・トランプの嘆かわしい(deplorable)行為を何度も目撃し,トランプがホワイト・ハウスを占拠していた醜い時期(ugly period)を経験した。 トランプは2度弾劾され(impeached),現在も任期前,任期中,任期後の違法行為(misconduct)に関連した罪で複数回起訴されている。

奴隷主義者だった南北戦争前(antebellum)の大統領を除けば,ドナルド・トランプはこの国の最高職に就いた最も有害な(noxious)人物だ。 明晰な思考を持つ(clear-thinking)米国人であれば,この男の持つ賞賛すべき特徴を一つ挙げるのも難しいだろう。しかし,何百万人もの米国人は 彼が国家元首として復帰することを熱望している。

米国の歴史に注意を払い,米国文化の支配的な基礎神話を明確に理解している人にとって,米国有権者の大部分におけるトランプの人気は謎ではないはずだ。

この国の歴史は抑圧(oppression)と虐待(abuse)の歴史である。クリストファー・コロンブスに始まり,ヨーロッパ帝国主義はこの地の先住民族(indigenous people)に課せられた奴隷化と大量虐殺を推進してきた。1495年に書かれた報告書コロンブスが西半球に初めて上陸してからわずか3年後)には,コロンブスとその後継者たちが500人以上のアラワク族(Arawak)の男性,女性,子供を捕らえ,スペインの奴隷市場で売りに出した経緯が説明されている。この報告書はまた,捕虜のうち約200人が大西洋を東へ航海中に死亡し,その遺体が海に捨てられた経緯についても述べている。

コロンブスの航海後の数年で北米全土に広がったヨーロッパの分散は,ここで見つけた人々だけでなく,鎖でここに引きずり込まれた人々にも死と悲惨をもたらした。 その後 何世紀にもわたって,帝国主義の侵略者や植民者は他人の土地と労働力を搾取する(exploiting)ことで巨万の富を獲得した。

これは誰もが誇ることができる歴史ではないが,国家は祖先の美徳を讃える(extol)英雄的な神話を求めている。アメリカ合衆国議会議事堂のドームにある「ワシントンの神格化(The Apotheosis of Washington)」と題された有名な絵画が証明しているように,これらの創設者,特に建国の父たちは事実上神格化されていた。 この絵は,初代大統領が自由と勝利を象徴する女性像を伴い,他の数名の代表的な人物に囲まれて天に昇る様子を描いている(depicts)。

「神格化(apotheosis)」の文字通りの意味は,人を神にすることである。この絵には,マウント・バーノン(Mount Vernon)やワシントンの管理下にあった他のプランテーションで無報酬で苦しい労働(toil)を強いられた奴隷の存在を示す証拠は何もない。また,植民地侵略者(the colonial invaders)に道を譲るために祖先の土地からの撤退を余儀なくされた先住民族(the First Nations)の人々も描かれていない。

我々の国家神話は,米国は勤勉と高潔な行動(virtuous behavior)によってこの土地の可能性を最大限に引き出した善良な白人によって定住したというものである。この神話に矛盾する(contradicts)物語(narrative)はすべて消去または発禁され,米国の神話の真実を語る歴史的出来事を隠蔽しようとする狂信的な(fanatical)取り組みが急増している。しかし,これには疑問が生じる:なぜ歴史を歪め(distort),事実を曖昧にする必要があるのだろうか?

その答えは,米国が今も昔も企業(corporate enterprise)であるという事実にある。 最初の侵略者と創設者たちは富を獲得または維持しようとしていた。そして,富によってのみ存在する企業は,従業員がキノコのように暗闇に閉じ込められ,定期的に大量の肥料を与えられる「キノコ原則(mushroom principle)」として知られる経営スタイルで運営されている。

ドナルド・トランプもこの原則を政治戦略として適用している。彼は単に「企業(corporate enterprise)」を「アメリカ企業(American enterprise)」に,「従業員(employees)」を「有権者(voters)」に置き換えているだけだ。 トランプは企業環境で育った(hatched)ので,マッシュルーム原則をよく理解している。 探究心のない(uninquisitive)精神と怠け者(sloth)志向への著しい傾向を備えたトランプは,米国の有権者の大部分にフィットする。

怠惰(sloth)は単なる怠惰(laziness)ではない;それは思考力の鈍さ(sluggish mentation)と自己中心的な無関心の状態である。 トランプは自分の心を改善することに興味がなく,彼の支持者も同様である。 ここに彼らのつながりがある。 トランプは愚かな(stupid)人間として,愚かな有権者(stupid voter)にとって理想的な候補者だ。歴史の真実や自分自身の性格を知りたくない人々は,トランプとの資質の一致に喜んでいる。

教育を受けず,考えず,探究心のない有権者は,一致する特徴を持つ候補者に投票する。トランプは明らかに馬鹿(idiot)だ;彼の熱狂的な(die-hard)支持者でさえ,これを認識する必要がある。しかし,彼らは 彼の中に自分自身を見出す。そして彼らは彼を支持することが自己保存(self-preservation)の一形態であるとみている。トランプが愚かであるように見える限り,愚かな人々はトランプに投票するだろう。

(転載了)
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説得力がある主張で,納得できます。
トランプが意図的に馬鹿を装っているのなら 作戦は成功です。
但し,ホワイト・ハウスでの出来事の情報からすればそれはなく,根っからの馬鹿と思われます。
トランプの支持割合は 米国人の愚かさの尺度を表していると見做して間違いないでしょう。

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