混合翼機 スケール・モデル,試験飛行中(?)
‘Robb Report/MOTORS AVIATION’,MARCH 27, 2024付け
“This New Blended-Wing Jetliner Was Just Cleared for Test Flights”
「この新しい混合翼ジェット旅客機は試験飛行を許可されたばかり」
の見出し記事を 下記,拙訳・転載します。
*************
A 1:8 scale demonstrator will hit the skies over Edwards Air Force Base in California.
1/8スケールの実証機がカリフォルニア州エドワーズ空軍基地の上空に飛来する。
カリフォルニアに本拠を置く航空宇宙会社(aerospace company)は,同社のパスファインダー(Pathfinder)実証機(demonstrator)が米国連邦航空局(FAA:Federal Aviation Administration)から耐空証明書(airworthiness certificate)を受け取ったと発表した。これは同機がカリフォルニアのエドワーズ空軍基地で飛行試験に参加できることを意味する。
翼幅 23ft(7m)のパスファインダー(Pathfinder)は,実物の航空機の 1/8 スケール・モデルだが,同じ素晴らしく型破りな(unconventional)機体を備えている。 (混合翼(blended-wing)ジェット機,または「全翼機(flying wing)」は,通常の航空機は明確な胴体を持っているのに対して,翼と胴体(fuselage)を 1つの構造にシームレスに組み合わせている。)
空力設計により,飛行に必要な揚力が得られ,効率も大幅に向上する。実際,JetZeroは,その混合翼の利点により,同サイズの商用ジェット機の半分の燃料消費になると主張している。 また,2つのエンジンはボディ上部に配置されているため,騒音も従来の競合他社の 4分の1 に抑えられる。
JetZero の共同創設者兼 CEO の Tom O'Leary は以前,Robb Reportに「従来のチューブと翼(tube-and-wing)の設計は効率向上の限界に達している。」と語った。 「当社の新しい機体は,気候変動の課題と十分なサービスを受けられていない中堅市場セグメントの需要の両方を満たす。」
パスファインダーの飛行試験は当初,2023年末に開始される予定だったが,一部部品の納入遅れで遅れた。最初の飛行試験段階は約3ヶ月続く予定で,飛行制御と前脚(nose landing gear)の評価に小型実証機が使用される。
このテストは,他のより大きなモデルが追随する道を開く(pave)ことになる。 JetZeroは昨年,米空軍から2億3500万ドルの契約を獲得し,現在 本格的なプロトタイプを開発している。 この大型実証機はノースロップ・グラマン社と協力して製造され,テストされる予定で,ボーイング767型機の収容能力とエアバスA330型機の翼幅を有する。 2027年の第1四半期に試験飛行を開始し,新しいクラスの軍用輸送機につながる可能性のある技術の能力を実証する予定である。
JetZero は,USAF,NASA,FAA と協力して,2030 年までに混合翼ジェットライナーの運航を開始するよう取り組んでいる。しかし,それだけではない:フライング V(Flying V)とエアバス・マーベリック(Airbus Maveric)は,2035年までに飛行可能になることが期待されている他の 2つの有名な混合翼設計である。
(転載了)
**************
最新鋭ステルス戦略爆撃機「B21レイダー」に比べると 全翼機とは言えない形状です。
| 固定リンク | 0
「ニュース」カテゴリの記事
- トランプが リベリア大統領の英語を誉めた。(2025.07.12)
- 6月熱波によるヨーロッパ12都市の死者数 2,300人(2025.07.11)
コメント