米空軍,次世代ステルス爆撃機「B-21レイダー」の飛行写真を初公開
‘AIR & SPACE FORCES Magazine’,May 22. 2024付け
“Air Force Releases First Official Photos of B-21 in Flight”
「空軍,飛行中のB-21の公式写真を初公開」
の見出し記事を 下記,拙訳・転載します。
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空軍は5月22日にB-21レイダー(B-21 Raider)の新しい写真を昨年の初飛行以来初の公式画像として公開した。
翌日,B-21製造会社ノースロップ・グラマン(Northrop Grumman)は自社の新たな写真を公開した。
画像には,爆撃機の離陸,飛行中,および エドワーズ空軍基地の格納庫にある様子が写っており,機密性の高い航空機の貴重な姿を垣間見ることができる。 2022年12月の公式発表以外に、空軍が公開した写真はほんの数枚であった。
同サービスは,2023年11月10日にカリフォルニア州パームデール(Palmdale)のノースロップ・グラマン社の施設で爆撃機が初飛行したときの画像や,数ヶ月後に同機がエドワーズから試験飛行を開始したときの画像さえ公開してなかった。その代わりに,一般に公開されているレイダーの写真のほとんどは地元の航空機観測者や写真家が撮影していた。
防衛映像情報配信局(the Defense Visual Information Distribution Service)によると,B-21の離陸写真は1月のもの,飛行中や格納庫内の写真は4月上旬のものとのこと。
エドワーズの第412試験航空団(the 412th Test Wing)は付随リリースで,空軍買収担当(Air Force acquisition)幹部アンドリュー・ハンターが今月初めにB-21の試験飛行プログラムは「順調に進んでいる(proceeding well)」と述べたコメントを繰り返した。
ハンターは5月8日,上院軍事委員会(the Senate Armed Services Committee)で議員らに対し,「飛行試験プログラムは計画通り実行されており,このプラットフォームの独自の特性について学ぶのに役立っており,非常に効果的な方法で行われている。」と語った。
ハンターはまた,テストでは「今年はまだ重要なポイントがいくつかある」と述べた。
B-21が完了した試験飛行の正確な回数は公表されていない。
B-21 は開発中の侵攻爆撃機(penetrating strike bomber)で,通常爆弾と核爆弾の両方を搭載することが計画されている。 その翼幅は約140 ftで,B-2の翼幅172 ftよりも短い。 空軍は今後10年間に45機のB-1と20機のB-2を置き換えるために少なくとも100機のB-21を確保する計画である。
空軍は以前,B-21試験機は耐空性(airworthy)が得られ次第「使用可能な資産(usable assets)」となり,開発試験と運用試験が完了したら運用形態(operational configuration)に転換されると述べた。
(転載了)
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ICBMの時代でも 更に 新型の爆撃機が必要な作戦を実行する可能性があるということのようです。
約70年前の1955年に運用開始した 戦略爆撃機 B-52(Boeing B-52 Stratofortress)は 1962年に最終号機を納入し終えましたが,未だ現役で 2021年時点で 76機が運用されており,適宜改修を続け,2045年まで運用を予定しているようです。
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