既に 今年も 昨年を上回る異常熱波の兆し
‘REUTERS’,June 21,2024 付け
“Extreme heat kills hundreds, millions more sweltering worldwide as summer begins”
「異常な熱波で数百人が死に,そして,夏が始まれば 世界中で数百万人がうだる暑さに晒される」
の見出し記事を 下記,拙訳・転載します。
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Summary
・南アラビアのハッジ巡礼で数百人が死亡,死者数は増加中
・米国で8,600万人を対象に猛暑警報
・ニュー・デリーで夜間の最高気温を記録
・バルカン半島で気温が40℃前後に
ロンドン,6月20日(ロイター) - 北半球が夏の初日を迎える中,致命的な熱波が4大陸の都市を焦がしている(scorching)。これは気候変動が再び記録的な猛暑を助長する兆候であり,2000年間で最も暑い昨年の夏を上回る可能性がある。
ここ数日の記録的な気温により,アジアとヨーロッパで数百人,あるいは数千人の死者が出たとみられる。
サウジアラビアでは,今週,約200万人のイスラム教徒の巡礼者がメッカのグランド・モスクでハッジを終える。しかし,外国当局の報告によると,気温が51℃(124℉)を超える中,数百人が旅の途中で亡くなったという。
エジプトの医療関係者と治安関係者は木曜日,ロイター通信に対し,少なくとも530人のエジプト人が参加中に死亡したと伝えた。昨日の時点で報告された307人よりも多い。さらに40人が行方不明となっている。
米国海洋大気庁(the U.S. National Oceanic and Atmospheric Administration)の地球観測所によると,地中海周辺の国々は,ポルトガルからギリシャ,アルジェリアのアフリカ北岸にかけての森林火災の原因となった猛暑に1週間耐えている。
セルビアでは,北アフリカからの風がバルカン半島に熱波をもたらし,今週の気温は40℃(104℉)前後になると気象学者らは予測している。保健当局は赤色警報を発令し,外出を控えるよう人々に勧告した。
ベオグラードの救急サービスによると,心臓病や慢性疾患の患者を治療するため,医師らが一晩で109回も介入したという。
保健当局が午後遅くまで日陰にいるよう警告した隣国モンテネグロでも,数万人の観光客がアドリア海沿岸のビーチでリフレッシュを求めた。
ヨーロッパは今年,危険な暑さの中で観光客の死亡や行方不明が相次いでいる。警察は月曜日,ギリシャのマトラキ島で55歳の米国人が遺体で発見されたと発表した。1週間で3人目の観光客の死亡だった。
米国東部の広い地域も4日連続でヒート・ドームに覆われている。ヒート・ドームとは,強い高気圧が地域上空に熱い空気を閉じ込め,冷たい空気が入り込まず,地表温度が高くなる現象である。
ニューヨーク市は図書館,高齢者センター,その他の施設に緊急冷房センターを開設した。市内の学校は通常通り運営されていたが,周辺郊外の多くの学区では暑さを避けるため生徒を早めに帰宅させた。
気象当局は木曜日,フェニックスを含む米国アリゾナ州の一部地域に猛暑警報も発令し,気温は45.5℃(114℉)に達すると予想されている。
当局によると,近隣のニュー・メキシコ州では猛暑に助長されて急速に広がる2つの山火事により2人が死亡,2万3000エーカー以上が焼失,500軒の家屋が損壊した。大雨が山火事の鎮火に役立つかもしれないが,木曜日の雷雨は鉄砲水も引き起こし,消火活動を困難にしている。
連邦政府の国家総合暑熱健康情報システム(National Integrated Heat Health Information System)によると,木曜日には合計で約1億人の米国人が猛暑注意報,警戒,警報の対象となった。
気象庁によると,ニュー・イングランドの厳しい暑さは金曜日には和らぎ始める見込みだが,ニューヨーク州と中部大西洋岸諸州は週末にかけて記録的な暑さに見舞われ続けるだろう。
COUNTING THE DEAD
死者数を数える
インドの夏は3月から5月まで続き,この時期になるとモンスーンがゆっくりと国中を吹き荒れ,暑さが和らぎ始める。
しかし,ニュー・デリーでは水曜日,少なくとも55年ぶりの暑い夜を記録し,インドのサフダルジャング天文台は 午前1時の気温が 35.2℃ (95.4℉)に達したと発表した。
通常,夜間は気温が下がるが,科学者らは気候変動により夜間の気温が上昇していると述べている。エクセター大学の2020年の研究・チヨによると,世界の多くの地域の気温上昇は昼間よりも速いという。
気象庁のデータによると、ニューデリーでは5月14日以降、最高気温が40℃(104℉)以上の日が38日連続で記録されている。
インド保健省の当局者は水曜日,3月1日から6月18日までの間に熱中症の疑いのある症例が4万人以上,死亡が確認された症例が少なくとも110件あったと述べた。この間,インド北西部と東部では,国内で最も長い期間の猛暑日が記録され、通常の2倍の数が記録された。
しかし,熱波による正確な死者数を把握するのは難しい。ほとんどの保健当局は,死因を暑さではなく,心臓血管疾患など,高温によって悪化する病気としている。そのため,当局は暑さによる死者数を大幅に過小評価しており,通常は数千人,場合によっては数万人の死者を見落としている。
RECORD WARM TEMPERATURES
記録的な高温
欧州連合の気候変動監視サービス(climate change monitoring service)によると,熱波は,前年比で記録上最も暑い12ヶ月連続という状況の中で発生している。
世界気象機関(The World Meteorological Organization)は,今後5年間のうちの1年間が2023年を上回り,記録上最も暑い年になる確率は86%だとしている。
地球全体の気温は産業革命以前の水準より約 1.3℃ (2.3℉) 上昇しているが,気候変動により気温のピークはより極端になり,熱波はより頻繁に発生し,より激しく、より長期間続くようになっている。
世界平均では,産業革命以前の気候では 10年に 1回発生していた熱波が,現在は 10年間で 2.8回発生し,気温は 1.2℃上昇すると,世界気象アトリビューション (WWA:the World Weather Attribution) グループの国際科学者チームによって発表されている。
科学者らは,世界が化石燃料の燃焼による温暖化の原因となる排出物を放出し(unleash)続けると,熱波は激しさを増し続けるだろうと述べている。
世界温暖化が2℃(3.6℉)に達すると,熱波は10年間で平均5.6回発生し,気温は2.6℃(4.7℉)上昇するとWWAは述べている。
(転載了)
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覚悟が必要です。
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