英語を母国語とする人にとって発音が難しい英単語は-
私にとっては 発音が難しい英単語は勿論ありますが,それ以前に 英語,そのものの発音が難しいと言えます。
30年ほど前,ロンドンに家族旅行した際,ロンドン塔で子供が財布を落とし,それを警備員に届けた際,泊まっているホテルを訊かれ,‘Mt Royal Hotel’ を何度言っても 通じないことがありました。(結局は 家人が言って 一度で通じた。)
そして 英語を母国語とする人にとってはー
‘Dictionary.com’ に
“Wrap Your Head Around These 26 Hard Words To Pronounce”
「発音するのが難しい 26 の単語について考えてみよう」
というタイトルの記事を読んでみました。
下記,拙訳・転載します。
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Hard-To-Pronounce Words
英語の単語の発音は必ずしも簡単ではない。フランス語やスペイン語などの一部の言語とは異なり,単語のスペリングとその発音の間に必ずしも直接的な関係があるわけではない。専門用語で言うと,英語の書記素(graphemes) (基本的には書き単位) とその音素(phonemes) (音) の間には,必ずしも一貫した関係があるとは限らない。
これにはいくつかの理由がある。英語は外来語(loanwords)の驚くべき(wondrous)寄せ集め(hodgepodge),あるいは他の言語から借用した単語であり,それらはすべて独自の発音規則(conventions for pronunciation)に従っており,英語の綴りはその歴史の中で比較的最近まで標準化されなかった。英語を母国語とする人にとっても,英語学習者にとっても,発音が難しい単語がある。
日常生活で遭遇する可能性のあるトリッキーな単語を少しでも理解できるように,英語の中で最も発音が難しい 26 個の単語を A~Z ... または A~W に分類した。
accessory/アクセサリー
“accessory” の 2つの ‘C’ が,この単語を難しくしている理由の 1つである。人々はしばしば,‘C’ を 1つの ‘S’ 音に置き換えたくなることがある。ただし,これらの ‘C’ の文字はそれぞれ異なる音 (“hard C” と “soft C”) を表す。それを念頭に置いて,“accessory” は [ ak-ses–uh-ree ] と発音される。
anemone/アネモネ
この単語は非常に発音が難しく,人気のピクサー映画「ファインディング・ニモ(Finding Nemo)」でもジョークとして取り上げられた。 “anemone” という単語を難しくしている要素は 2つある。それは,‘M’ と ‘N’ の音の優位性(preponderance)と,数字の ‘1’ のように発音する必要があるように見える [u-nee] 語尾である。 そうは言っても,この単語には,正しく発音するのに役立つ特定のリズムがある: [uh–nem–uh-nee]。
choir/聖歌隊,合唱団
“choir” の ‘CH’ を [ ch ] の音で発音してしまいがちだが,それは間違いである。“choir” という言葉は実際には [ kwahyuhr(クワヒュール) ] と発音される。この単語の古い,悲しいことに時代遅れの(obsolete)綴りは ‘quire’ だが,これは発音をより明確に表している。
colonel/大佐
“colonel” という言葉はフランス語を経て英語に伝わり,フランス語では ‘coronel’ と綴られた。 歴史的な理由により,この単語の項目で読むことができるが,‘R’ は最終的に ‘L’ に置き換えられた。これを念頭に置いて,“colonel” は今でも [ kur-nl ] と発音される。
coup/政変,クーデター
フランス語から英語に採用された,発音が複雑なもう一つの単語は,“coup” である。フランス語では,単語の末尾にある文字 ‘-oup’ は [ oo ] と発音される。このフランス語の単語を英語に採用しただけでなく,フランス語の発音も採用した。つまり,“coup” は正しくは [ koo ] と発音される。
epitome/典型,縮図
ギリシャ語から英語に取り入れられた単語では,すべての母音(vowels)を発音するのが一般的である。 これは,ギリシャ語の ‘epitomḗ’ から発音の “epitome” を取得する方法である。 英語の多くの単語とは異なり,ここでの最後の ‘-e’ はサイレントではない。 “epitome” は [ ih-pit–uh-mee ] と発音される。
espresso/エスプレッソ・コーヒー
コーヒー好き(coffee snobs)は “espresso” という言葉の発音を訂正するのが大好きだ。 ‘ex–’ は英語で一般的な接頭辞であるため、最初の ‘S’ を ‘X’ に置き換えたくなる誘惑にかられる。 ただし,この単語はイタリア語に由来しており,正しい発音は [ e-spres-oh ] である。
February/2月
“February” という単語は,最初の ‘R’ が存在しないかのように発音されることがよくある: [ feb-yoo-er-ee ]。これは,‘R’ 音と ‘Y’ 音は非常に密接に関係しているためである。したがって,これは単語の正しい発音であると考えられる。ただし,[ feb-roo-er-ee ] のように ‘R’ を発音することも正しいと考えられている。
hyperbole/誇張
これまで取り上げてきたギリシャ語の他の単語と同様,“hyperbole” の最後の ‘-e’ はサイレントではない。 “Hyperbole” はギリシャ語の ‘hyperbolḗ’ から来ており,正しい発音は [ hahy-pur-buh-lee ] である。
isthmus/地峡
“isthmus” という単語は,声に出して読むときに発音が難しくなる。ほとんどのイングリッシュ・スピーカーは,この単語の ‘TH’ を発音したくなるからである。ただし,この場合,‘TH’ はサイレントであり,正しい発音は [ is-muhs ] となる。 サイレント ‘TH’ を持つもう 1つのよく知られた単語は,‘asthma’(喘息) [ az-muh ] である。
juror/陪審員
英語の ‘R’ 音は特に注意が必要である。 それらに口を出すのは難しいかもしれない。“juror” という単語は [ joor-er ] または [ joor-awr ] と発音される。 英語の ‘R’ 音を発音するには練習が必要だ。顎をリラックスさせて,“Round and round the rugged rocks the ragged rascal ran”(ぼろぼろの悪党がごつごつした岩をぐるぐる回って走った)のような早口言葉を唱えると効果的である。
library/図書館
‘R’ の音と言えば,“library” の ‘R’ に戸惑う(throws of)人も多いだろう。 彼らは,最初の ‘R’ の音を [er] にして,[ lahy-ber-er-ee ] のように単語を 4音節にしたくなる誘惑にかられる。ただし,“library” には ‘E’ がないため,この単語は単純に 3つの音節で発音される: [ lahy-brer-ee ]。
mischievous/悪戯好きな
不必要な音節を 1~2 音追加したくなるもう 1つの単語は,“mischievous” である。 ‘–ie’ と ‘–ous’ の語尾は,[mis-chee-vee-uhs] という単語に [ee] 音が含まれていると思わせることがよくあるが,実際にはない。この単語は単純に 3音節の長さで、[ ee ] 音は含まれない: [ miss-chuh-vuhs ]。
murderer/殺人者
前に述べたように,英語の ‘R’ 音は扱いにくい場合がある。だから,“murderer” は 3つの ‘R’ 音が特に発音しにくいのだ。 この単語は [ mur-der-er ] と発音される。
nuclear/原子力の
何らかの理由で,多くの人は “nuclear” という言葉に [ yoo ]という音を追加することを好む。 ただし,[ oo ] または [ yoo ] の単一音で発音される: [ noo-klee-er ] または [ nyoo-klee-er ]。
onomatopoeia/擬音語,擬声語
“onomatopoeia” という単語は母音が乱雑に存在する(riot)ため,発音するのが困難である。 語尾の ‘–poeia’ は単に [ pee –uh ] と発音される。‘O’ はサイレントである。“onomatopoeia” は音を模倣する単語を表し,[ on-uh-mat-uh–pee–uh ] と発音される。
remuneration/報酬
“remuneration” という単語を発音するときによくある間違いは,混同されやすい ‘M’ と ‘N’ の音を入れ替えることである。これはおそらく,‘number’ の単語が英語で非常に一般的であるためである。 この言葉は給料を表しているが,数字という単語ではなく,「贈り物(gift)」を意味するラテン語の ‘mānus’ に由来している。 “remuneration” は [ ri-myoo-nuh–rey-shuhn ] と発音される。
rural/田舎の,地方の
“rural” は,‘juror’ や ‘murderer’ と同じように,‘R’の音がすべて含まれているため,難しい。 “rural” は [ roor–uhl ] と発音される。
schadenfreude/シャーデンフロイデ,他人の不幸を喜ぶ気持ち
“schadenfreude” という言葉はドイツ語からの外来語である。 「他人の不幸に対して感じる満足感や喜び」を意味する。 “schadenfreude” の発音もドイツ語に由来するため,典型的な英語の発音ガイドライン [ shahd-n-froi-duh ] に従っていない。
scissors/鋏
最初の例である “accessory” と同様に,“scissors” の ‘C’ が “hard C sound” なのか “soft C sound” なのかについて混乱する。 そう,“scissors” の ‘SC’ は単純に [ s ] と発音され,この単語の正しい発音は [ siz-erz ] となる。
specific/明確な
人々は,“specific” の単語の ‘S’ と ‘P’ の音を交換して,海洋の名前である ‘Pacific’ に近づけることを好むことがよくある。しかし,この単語は [ spi-sif-ik ] のように,出現順に音で発音する。
squirrel/リス
英語の中で,特に英語を母国語としない人にとって発音が最も難しい単語の 1つは,“squirrel” である。 彼らはそこに追加の [ uh ] 音を追加したがる傾向がある。ただし,この滑りやすい響き(slippery-sounding)の単語には [ skwur–uhl ] という 2つの音節しかないことに注意すること。
supposedly/たぶん
“supposedly” の ‘-edly’ の終わりは人々をつまずかせる傾向がある。彼らはそれをより一般的なものに置き換えることを好む。ただし,この単語は書かれたとおりに読み,正しい発音 [ suh–poh-zid-lee ] にする必要がある。 これら 2つの用語を混同しても,あなたは決して一人ではない。 有名で陽気な『フレンズ』のジョーイでさえ,“supposedly” と “supposably” が別の言葉であるかどうかを理解できなかった。驚くべきことに,“supposably” は実在する言葉で,少なくとも 1700年代から使用されてきた。
synecdoche/提喩
この単語は正しく発音するのと同じくらい,綴るのが難しい。このリストの他の用語から推測できるように,“synecdoche” はギリシャ語の ‘synekdochḗ’ に由来している。ここでの最初の ‘C’ と ‘CH’ はどちらも硬い ‘K’ 音として発音される。“synecdoche” の正しい発音は [ si-nek-duh-kee ] だが,ニューヨークの町の名前である ‘Schenectady’ (発音は [ skuh–nek-tuh-dee ]( スケネクタディ)) と混同しないこと。
Worcestershire (sauce)/ ウースターシャー
ブラッディ・メアリーのファン,サラダ・ドレッシングを自分で作る,または美味しいステーキを食べるのが好きな人なら,おそらく “Worcestershire” ソースに精通しているだろう。地名の発音に関するイギリス英語の慣習については,記事が 1つ書けるほどである。ただし,今のところは,“Worcestershire” は [ woos-ter-sheer ] と発音されると信じてください。
vocabulary/語彙
皮肉なことに,発音するのが最も難しい語彙の 1つは “vocabulary” である。 単語内の ‘U’ を [ uh ] と発音することがよくある。ただし,ここの ‘U’ は [ yuh ] 音を出す。したがって,この単語の正しい発音は [ voh-kab-yuh-ler-ee ] である。
ここで取り上げていない,発音が難しい単語はありますか? そこで役立つのが辞書である。すべてのエントリには、単語を正しく発音するのに役立つガイドと音声ファイルが含まれている。これは,英語の最も難しい発音でも確実に習得するのに役立つ素晴らしいリソースである。
(転載了)
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35年ほど前に ノールウェーで開催されたシンポジウムで 論文を発表する前,台本を作製し,ほぼ全ての単語の発音記号を確認したことがありました。当時は 発音を音声で確認する手段はありませんでした。
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