パリは 暑くなるか?
パリ・オリンピックの日本選手団の旗手が決まり,開催まで あとわずかになりました。
日本では この大会で予想される暑さに対する報道は ほとんどありませんが 世界では 様々に報道されています。
‘sportanddev.org’,01 JUL 2024付けで
“Paris 2024 forecast to be hottest Olympics in history with potentially deadly consequences”
「2024年,パリ・オリンピックは史上最も暑く,致命的な結果を招く可能性があると予測」
の見出し記事がありました。
下記,拙訳・転載します。
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2024年 パリ・オリンピックは記録上 最も暑い大会になる可能性があり,一流アスリートや科学者は,厳しい気象条件により選手が倒れたり(collapsing),死亡したりする可能性さえあると警告している。
“Rings of Fire: Heat Risks at the 2024 Paris Olympics”(火の輪:2024 パリ・オリンピックの熱中症リスク)と題された新しい報告書では,2021年に東京で開催された前回のオリンピックは「夏季オリンピックの警戒すべき,エスカレートする常態を垣間見せた」と述べている。
日本の首都で 気温が34℃を超え,湿度は70%に迫り,オリンピックの暑さ記録を更新した。
しかし,気候危機に対する世界的な無策により,その後3年間で世界はさらに温暖化が進行しており,パリ2024ではそれを上回ると予想されている。
「[東京オリンピック]では,暑さが本当の危険,つまり命に関わる危険に近づいているように感じた」と,ニュージーランドのテニス選手でオリンピック銅メダリストのマーカス・ダニエル(Marcus Daniell)は語った。
「世界最高のテニス選手の一人 [ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)]は,東京で誰かが死ぬかもしれないと思ったと言ったが,それは大げさなことではないと思う。コートで卵が文字通り焼けるような状況でプレーしなければならないこともある。これは楽しくないし,健康的でもない。テニスでは熱中症は比較的よくあることだ。」
パリは近年,記録的な猛暑に見舞われている。昨年の夏,フランスでは気温が40℃を超える地域もあり,5,000人以上が亡くなった。
ポーツマス大学の教授らの意見を参考に ‘BASIS’ と ‘FrontRunners’ が作成した報告書は,オリンピックが真夏に開催されるため,危険なほどの猛暑の恐れがある、と警告している。
「地球温暖化はアスリートにとってさらなる課題となり,彼らのパフォーマンスに悪影響を及ぼし,オリンピックのスポーツの見どころを減じる可能性がある。」とポーツマス大学スポーツ・健康・運動科学学部の環境生理学准教授ジョー・コーベット博士は述べている。
「気温が上昇すると,役員や観客,アスリートなど,高熱ストレスにさらされるすべての人が熱中症になる可能性も高まる。」
EUのコペルニクス気候変動サービス(Copernicus Climate Change Service)によると,昨年は記録上最も暑かったが,2024年もこの傾向が続いている。2024年4月は,世界的にこれまでのどの4月よりも暑かった。
報告書はスポーツ当局に対し,極端な暑さの中で競技を行わないようにするためのより賢明なスケジュール設定をはじめ,5つの提言を行っている。
水分補給(rehydration)や冷却の計画を改善して選手やファンの安全を確保することや,選手が気候危機について発言できるようにすることも盛り込まれている。
また,気候啓発キャンペーンに関してスポーツ団体と選手の連携を強化することや,スポーツにおける化石燃料のスポンサーシップを再評価することも求めている。
(転載了)
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“Rings of Fire: Heat Risks at the 2024 Paris Olympics” の “RECOMMENDATIONS” には 次のように書かれています。
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東京オリンピックを前にした,我々の最初の ‘Rings of Fire’ レポートでは,国内および世界大会の両方で猛暑がもたらす混乱や潜在的に危険な影響を軽減するための重要な推奨事項をいくつか挙げた。
以下の通り;
- 熱中症のリスクに対して,スポーツ・イベントをいつ延期,変更,またはキャンセルすべきかの意思決定をするための,より発展したガイドライン。
- 気温と体温を監視するための強化されたテクノロジーの導入。
- 異なる連盟やスポーツの間で熱中症に関するリソースと情報を共有すること。
その後数年間,多くの連盟やスポーツ団体が,そのような対策をさらに実施するための措置を講じてきた。
このレポートでは,アスリートたちに,意見を述べ,進行中の議論に貢献するよう依頼した。経験と,スポーツの最大の見せ場における主役としての立場から発言してもらった。
我々が受け取ったフィードバックは,化石燃料のスポンサーシップから冷却戦略まで,幅広い問題に対処していた。
アスリートたちの推奨事項を主要なリクエストのリストにまとめた:
SMART SCHEDULING(賢明なスケジュール):
スポーツ当局はイベントをスケジュールする際には,暑さの極端さを考慮し,露出度の高いスポーツについては一日のうち最も暑い時間帯を避け,必要に応じてイベントのスケジュールを変更する必要がある。
KEEP ATHLETES SAFE(アスリートの安全をキープ):
暑さへの露出を制限し,トレーニングや競技中に水分補給の休憩を取ることは前向きな進展だが,猛暑が頻繁に発生するようにしたがって,主催者は競技者,ファン,サポート・スタッフ,労働者,ボランティアの保護にさらに投資する必要がある。
SUPPORT OUTREACH(支援活動):
多くのアスリートは、弱気と言われたり偽善的だと非難されたりすることを恐れて,大会に遠征することに対する暑さのリスクや環境について声を上げない。発展させるには,この状況を変える必要がある。アスリートが,気候変動の現在および将来の影響に関する経験について声を上げることができるようにならなければならない。
COMMIT TO COLLABORATION(協力への取り組み):
スポーツ団体とアスリートが一体となって発言することで,気候変動対策に向けた現在の考え方を大きく変えると同時に,ファン層を啓蒙し,それに倣うよう呼びかける可能性が生まれる。
REASSESS FOSSIL FUEL SPONSORSHIP(脱化石燃料企業の支援の再評価):
気候変動の主な原因は明らか:化石燃料からの排出である。スポーツ界は化石燃料企業との関係を再検討する必要がある。スポンサーシップは必要な資金をもたらすかもしれないが,そのようなパートナーシップの長期的なコストは再評価されなければならない。
(抜粋転載了)
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1964年の東京オリンピックは10月開催だったのが いつから夏の開催になったのか-と思いましたが,もともと 7月,8月開催で 北半球での10月開催は 東京オリンピックと次のメキシコ・オリンピックくらいでした。
近年の夏の厳しい暑さを考えると 秋の開催が望ましいのでしょうが,ビッグ・スポンサーである米国のTV局が 自国スポーツ最盛期との関係で “Yes” と言わない,ということでしょう。
選手村の個室には エアコンが設置されておらず 多くの国が ポータブル・エアコンを持ち込むそうです。
マラソン,競歩,トライアスロンなどの厳しさが予想される種目が 事故なしで終えることを ・・・。
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