「米国 対 中国」,「バイデン 対 習」 -世界の人気は?
‘Pew Research Center’,July 9, 2024付け
“More people view the U.S. positively than China across 35 surveyed countries”
「調査対象となった35ヶ国では,中国よりも米国を好意的に見ている人の方が多い」
の見出し調査報告を下記,拙訳・転載します。
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ピュー研究所が 35ヶ国を対象に行った調査によると,世界中で中国よりも米国に対して好意的な見方をする人の方が多い。これらの国の成人の中央値は54%が米国に対して好意的な見方をしており,中央値は35%が中国に対して好意的な見方をしている。
1月から5月にかけて調査した高所得国と中所得国では,米国に対する見方は概ね好意的である:
・18の高所得国では,米国に対して好意的な見方をしている人が中央値で53%。
・17の中所得国でも,米国に対して好意的な見方をしている人が中央値で61%。
・調査対象となった高所得国では,中国に対して好意的な見方をしている人は中央値でわずか 24% である。
・中所得国では,中国に対して好意的な見方をしている人がはるかに多い (中央値 56%)。
実際,成人の大多数が中国に対して好意的な意見を持っている高所得国はシンガポールのみで,67%がこの見解を持っている。比較すると,調査対象となった中所得国の半数以上では,大多数が中国に対して好意的である。
米国と中国に対する見方の違いに関しては,いくつかの国が際立っている:
・マレーシア,シンガポール,チュニジア,トルコでは,米国よりも中国に対して好意的な意見を持つ人の方が多い。
・バングラデシュ,ギリシャ,ナイジェリア,ペルー,南アフリカ,スリランカ,タイでは,米国と中国に対する見方は概ね似ている(ほとんどが好意的)。
・調査した残りの24ヶ国では,米国に対して肯定的な意見を持つ人のほうが中国よりも多くなっている。ケニアやメキシコなど,これらの国の一部では,米国を中国よりも好意的に見る傾向がわずかに高いだけである。日本や韓国など,他の国では,米国を好意的に見る人のほうが,中国に対して同じ意見を持つ人のよりもはるかに多い。
2023年のトレンド・データが入手可能な22ヶ国では,米国と中国に対する意見は昨年から多少変動している。しかし,米国に対する見方がより否定的になり,中国に対する見方がより肯定的になったのはスペインだけである。他の国では,1ヶ国の見方が大きく変化したのみである。そしてイスラエルでは,米国と中国の両方に対する見方がより否定的になった。
Confidence in Biden and Xi
バイデンと習への信頼度
調査対象国の人々は,世界情勢に関して正しい対応をする点で,中国の習近平国家主席よりも米国のジョー・バイデン大統領に信頼を置く傾向にある。34ヶ国(米国を除く)の成人の中央値は 43%がバイデンを信頼しており,習近平氏を信頼する中央値は 24%である。
ここでも,高所得国と中所得国の間では見解に大きな違いがある:
・調査対象の高所得国では,成人の中央値でバイデンを信頼している割合は 42% で,習近平氏を信頼している割合は 17% である。
・中所得国では,バイデンと習近平を信頼している割合はほぼ同じである (中央値で 44% 対 45%)。
調査対象国のうち,習近平を信頼する人がバイデンを信頼する人より多いのは,マレーシア,シンガポール,チュニジア,トルコの4ヶ国のみ。
他のほとんどの国では,習近平を信頼する人よりバイデンを信頼する人の方が多い。実際,ドイツ,日本,韓国を含むこれらの国のいくつかでは,中国主席よりもアメリカ大統領を信頼する人のほうが少なくとも40パーセンテージ・ポイント多い。
(転載了)
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南シナ海における中国の無法行為は 世界で報道されているのでしょうか?
それを 知っていて?
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