去年11月発生の「米空軍 オスプレイ墜落事故」 原因を米軍公式発表

米国政府 公式サイト（An official website of the United States government）である ‘AIR FORCE SPECIAL OPERATIONS COMMAND’（空軍特殊作戦司令部）が Aug. 1, 2024 付けで，‘Air Force Special Operations Command Public Affairs’（空軍特殊作戦司令部広報）から “CV-22 accident investigation report”（CV-22事故調査報告書）を 発表しました，

下記，拙訳・転載します。

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フロリダ州ハルバート・フィールド（HURLBURT FIELD, FLA.） - 空軍特殊作戦司令部（Air Force Special Operations Command＝AFSOC）当局は，2023年11月29日に日本の屋久島付近で発生したCV-22Bオスプレイの事故（mishap）の調査結果を発表した。

横田基地の第353特殊作戦航空団（353rd Special Operations Wing），第21特殊作戦飛行中隊（the 21st Special Operations Squadron：21 SOS）に所属したこの航空機は，事故発生時に共同相互運用性訓練（a joint inter-operability exercise）に参加していた。搭乗員は第21特殊作戦飛行中隊，第1特殊作戦飛行中隊，第43情報飛行中隊（43rd Intelligence Squadron）の隊員で構成されていた。

事故で亡くなった8人の軍人（servicemembers）の最近親者（Next of Kin＝NOK）は，調査結果に関する説明と報告書のコピーを直接受け取った。AFSOCは引き続きNOKに支援とリソースを提供する。

事故調査委員会（An Accident Investigation Board）は，当時のAFSOC司令官であるトニー・バウアーンファインド中将（Lt. Gen. Tony Bauernfeind）によって招集され，事故の事実と状況を評価して原因を特定した。2023年12月6日から2024年5月30日まで，多分野にわたる主題専門家（multi-disciplinary subject matter experts）のチームが，インタビュー，メンテナンス・ログ，フライト・レコーダー・データ，説明資料（briefing materials）, 残骸の検査など，複数の情報源を調査した。
広範なエンジニアリングと人的要因の分析の後，チームは原因を特定するためにCV-22事故を取り巻く詳細な一連の出来事をまとめた。

「調査の目的は，この事故を引き起こした原因と要因を特定することである。」とバウアーンファインドは述べた。「徹底的な調査と事故および安全調査を実施することで，命を落とした空軍兵の家族に答えを提供し，将来の事故や悲劇を防ぐことを望んでいる。」

委員長は，証拠の優越性（preponderance）から，事故は左側のプロペラ・ローター・ギア・ボックスの壊滅的な（catastrophic）故障（failure）によって発生し，航空機の駆動システムの急速な連鎖故障（cascading failure）を引き起こし，事故の乗組員が回復できない（unrecoverable）瞬間的な（instantaneous）非対称揚力状態（asymmetric lift condition）を引き起こしたと判断した。さらに，委員長は，意思決定が原因となり，事故の連鎖を長引かせ，別の迂回地点（divert location）への早期着陸の検討を排除したと判断した。

証拠の圧倒的多数から，事故の大きな要因として，不十分なリスク管理と，効果のない乗組員資料管理が挙げられる。

Questions can be sent to afsoc.pa.org@us.af.mil.
（転載了）
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他のタイプの航空機と比較して オスプレイ特有の本事故原因があったのかどうか，報告書からは素人には判断できません。
・ギア・ボックス故障の発生可能性
・ 駆動システムの連鎖故障（非対称揚力状態）へのスピード

オスプレイは 片側のエンジンが停まったとき 片肺飛行とならないように，左右のローターは 駆動シャフトで連結されており，片側のエンジンで二つのローターを回転させて飛行を可能としている，と読んだことがありますが，片側のギア・ボックスが故障した時，この機能が悪い方に作用する可能性は？