世界各国の自殺率(2020年),日本は - 。
韓国 中央日報・日本語版(2024.08.08)に次の記事がありました。
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【社説】OECD最高の自殺率の韓国,今年10%増
今年1-5月の自殺者数が6375人と,前年同期比で10.1%増加した。経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち自殺率トップの韓国がさらなる悪化に向かう状況だ。昨年の自殺者数(13,770人)が前年(12,906人)より増えると,政府は自殺危機克服特別委員会を運営し,自殺予防統合相談電話(109)を稼働するなど緊急対策を用意した。にもかかわらず自殺は減るどころか,今年も増加が予想される状況だ。
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小学生の頃から競争を強いられ,全年齢層が極度の精神的葛藤と負担に露出した韓国社会の特性は好転する兆しが見えない。学生の自殺の場合,2019年の140人から2021年には197人に増えた。家族間の葛藤(22.6%)や学業問題(14.3%)が主な原因だった。自殺方法を分析した結果,青少年の自殺の多数が衝動的に発生するという事実も分かった。社会内部のストレスが深刻な状況で無差別的に流布する自殺関連情報は火に油を注ぐような結果を招く。自殺問題をうまく克服した先進国は,社会の各部門が協力してこそ危機克服が可能という事実を見せている。かつて自殺率が高かったフィンランドが代表的な事例だ。保健だけでなく警察と教育,地域社会など関連当局が多様な協業プロジェクトを推進し,自殺率を半分以下に落とした。自殺率が深刻だった日本は警察庁と厚生労働省が関連資料を緊密に共有しながら実効性のある対策を出した。韓国も統計庁と警察庁・保健福祉部などがデータを共有するシステムを用意したが,まだ協業は円滑でないという指摘がある。自殺予防のためには地方自治体の役割が重大だが,無関心な首長が多いのが実情だ。国会で地方自治体別の自殺予防努力を評価して発表しようというが,首長の意志がなければ効果は期待しにくい。合計特殊出生率がOECD最低の韓国が自殺率1位の汚名から抜け出せなければ「自滅国家」(パク・ミョンリム延世大教授)の運命を避けることはできない。
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‘OECD’ のサイトに “Suicide rates” が公表されています。
以下に 示します。
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Definition/定義
Suicide rates are deaths deliberately initiated and performed by a person in the full knowledge or expectation of its fatal outcome.
自殺率とは,人がその致命的な結末を十分に認識し,または予想して 故意に自殺を企て,実行する死亡率である。
The rates have been directly age-standardised to the 2010 OECD population to remove variations arising from differences in age structures across countries and over time.
自殺率は,国や時間の経過による年齢構成の違いから生じる変動を排除するため,2010年の OECD 人口に対して直接 年齢標準化されている。
Comparability of data between countries is affected by a number of reporting criteria, including how a person's intention of killing themselves is ascertained, who is responsible for completing the death certificate, whether a forensic investigation is carried out, and the provisions for confidentiality of the cause of death. Caution is required therefore in interpreting variations across countries.
各国間のデータの比較可能性は,自殺の意図の確認方法,死亡証明書の記入責任者,法医学的調査の実施の有無,死因の機密保持規定など,いくつかの報告基準によって左右される。したがって,各国間の変動を解釈する際には注意が必要である。
This indicator is measured as deaths per 100 000 inhabitants (total, men, women).
この指標は,住民 10万人あたりの死亡数 (合計,男性,女性) として測定される。
(転載了)
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2003年の OECDの自殺率報告は次のとおりです。
韓国人の自殺率は 13.7人/100,000人 で 現在の 約半分でした。
いずれにせよ 多くの国の自殺率が減小している中,韓国では増大している現実は,国として,社会の在り方を問われる厳しい状況と言えます。
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