和歌山の資産家 不審死事件を状況証拠で殺人事件と立証できるかー
ニクソン大統領を辞任に追い込んだ「ウォーターゲート事件」を暴いた ワシントン・ポストの二人の記者の手記を元にした映画 「大統領の陰謀」(‘All the President's Men’,1976)で,ロバート・レッドフォード(‘Robert Redford’,1936~ )演じる社会部記者 ボブ・ウッドワードと ダスティン・ホフマン(‘Dustin Hoffman’, 1937~ )演じる同僚記者 カール・バーンスタイン との会話で 次の台詞があります。
“If you go to bed at night and there's no snow on the ground, and you wake up and there's snow on the ground … you can say it snowed during the night, although you didn't see it.”(寝るとき雪が積もってなくて,起きて雪が積もっていれば,雪が降っているのを見てなくとも 夜中に雪が降ったと言える。)
「首都圏連続不審死事件」(確定殺人 3人,疑惑殺人 6人),史上初の第一審・裁判員裁判による女性死刑囚となった 木嶋 佳苗(死刑確定)に対する,2009年に発覚した事件の裁判での検察側論告で,「窓の外には夜空が広がっている。夜が明けると,雪化粧になっている。雪がいつ降ったかを見ていなくても,夜中に降ったと認定できる。」が引用され,状況証拠だけでも犯行を立証できると強調しました。
今月始まった,主題の裁判も 28人の証人を準備して 検察は状況証拠で殺人を立証する目論見のようです。
木嶋死刑囚が 大量に練炭を購入し,被害者が練炭の一酸化炭素中毒で死亡していることが 主な状況証拠となったようです。
今回は「覚せい剤」が「練炭」に相当することになりそうです。
「覚せい剤」を入手したことが 立証され,「夜中に 降った雪」となるでしょうか?
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