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2024年9月23日 (月)

トランプは何を,どう着ているか,それは何故?

The Guardian’,Aug.15,2024付け
Donald Trump’s weird clothes: from shoulder pads to extremely long ties, what do they mean?

「ドナルド・トランプの奇妙な服装:肩パッドから極端に長いネクタイまで,それらは何を意味するのか?」
と題する記事がありました。

下記,拙訳・転載します。
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彼の服装の選択は,まさに人を惑わす(bamboozling)ようなものだ -そこで私たちは,奇妙なバランスと光沢のある(shiny)生地に何らかの論理性(logic)を求めてみた。

ドナルド・トランプは,彼のトゥイードルダム(tweedledum)のような姿と霊長類優位(primate-dominanceの織機(loom)の並置(juxtaposition)により,常に世界の舞台で特異な人物(peculiar figure)として描かれてきた。しかし,彼の服装の選択もかなり「奇妙(weird)」だ:彼は 当惑(bafflement)を増幅させ,自分の現実に疑問を抱かせるために わざと(on purpose)そうしているのだろうか? それとも,彼はすべて虚栄心(vanity)と自意識過剰(self-consciousness)からそうしているのだろうか?

紳士服の専門家デレク・ガイによるトランプの興味深い(intriguing)服装に関する分析は,今週初め,億万長者の実業家イーロン・マスクとの火曜日のインタビュー後にXで話題になった。「パッド入りのコートは,じっと立っているときは素敵に見える。」とガイ氏は指摘し,「しかし,動いたり,肩を前に突き出して座ったりすると不自然に見えてしまう。」(トランプは会話中にそうしていた。)

しかし,これはトランプの服装が彼に不利に働いているように見える唯一の例ではない。私は男性用仕立ての専門家だと誤解されたくない;これはむしろ,ドナルド・トランプの紳士服に対するアプローチに対する精神分析的な(psychoanalytic)見解である。

PS: 私も精神分析医ではない。

The shoulder pads / ショルダー・パッド

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トランプの異常に分厚い(bulky)ジャケットは,体型を隠そうとする彼の継続的な取り組み(quest)の一環のようだが,マスクのインタビューを受けた際に着用していた肩パッドは,誰か(イヴァンカ?)がトランプと一緒に乗り越えるべきファッション上の矛盾だ。肩パッドはシルエットを複雑にし(なぜ生地が変な形でたわんでいる(bunching)のか?彼はそこに何かを収納しているのか?),そうでなければ考えなかったであろうことを考え始める(彼は強いのか?なぜ奇妙な鎧を着ているのか?彼はアイン・ランド(Ayn Randian:ロシア系アメリカ人の小説家)のスーパーマンなのか?)のだ。

The too-long tie / 長すぎるタイ

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どうやら,ずんぐりした(heavyset)男が犯す最悪のミスは,短すぎるタイであり,それは,お腹の真ん中に,薄くてうるさい旗のように落ちて,「私を見て!私はお腹で,そして私は強い!」と宣言している。

これが、トランプがネクタイを非常に(eccentrically)長くしている理由だと考えられている。クサビ型の側がベルト・ラインよりかなり下まで来ている。これは非常に珍しいことで,伝統的なネクタイの仕組みを実際に混乱させている。後ろ側は後ろのループに押し込むようになっているが,彼のネクタイは短すぎて届かない。物理的にそう? 世界中のお金を全部使っても,それを混乱させる(befuddle)ことはできない。その代わりに,彼は短い側をスコッチ・テープで留めているが,これはまったく奇妙である。

私の夫には別の言い訳がある。それは,ネクタイを長く締めることで,自分の男らしさが同じように XXL だと思われているというものである。夫が何を言っているのか理解するのにどれほど時間がかかったか,そしてその後どれほど「本気? 男はそんなことを本気で思っているの?」と考えたかをお話ししたいと思う。しかし,私は他のみんなの結婚を先延ばしにしたくない。

The white tie / 白いタイ

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2019年6月に英国を訪れたトランプは女王と会い,ホワイト・タイを着用した;これまでのところ,ごく普通で,他の人も着用していた。おそらく長すぎるネクタイと同じ理由で,ジャケットの下のウエスト・コートは長すぎたが,ジャケット自体は伝統的な短い丈のままだった。全体的な印象はまったくおかしく見えた。

興味深いのは,女王が彼の隣に立っていて当惑して(embarrassed)見えたことだ。女王は感情を隠すことに人生を捧げてきた -ただし,馬(gee-gees)に向かって微笑むときだけは別だ。たとえ一瞬でも,トランプはファッション・センスで女王を驚かせた(undid)。

The primary-coloured tie / 原色のネクタイ

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赤は(よく考えてみれば!)米国では左派ではなく右派の色であり,トランプが好む自然な色だが,彼は他のネクタイも持っている。黄色のネクタイと,安っぽい舗装道路(cheaply paved path)のようにネクタイを二分する白のストライプが入った青のネクタイを持っている。これは,微妙なニュアンスや複雑さは根本的に女性的(effeminate)だとトランプが考えているからかもしれない。

The Maga hat / MagaMake America Great Again)帽

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多くのポピュリスト権威主義者と同様,トランプは支持者の優位性を軽視し(「君たちは良い遺伝子を持っている,わかってる?」),彼らに多少嫌悪感を抱いている(repulsed)ようだ。つい最近の2015年には,支持者の群れを指差して「この人たちを見てみろ文字通りちょっと悲しい(It’s literally a little bit sad.)」と言った。

Maga帽は,興味深いことに(fascinatingly),その軽蔑(contempt)の表明であると同時に,軽蔑を隠すためのものだ。そのメッセージは:この愚かな人々を見てみろ;幼稚な希望や夢を野球帽に載せるところを想像しろ,というもの。そして今,私がその帽子をかぶっていて,彼らは私が彼らと同じだと思っている,あなたはそれをただ見ますか?

彼が$400の金のスニーカーを履いているところを絶対に見ないだろう。男には限界がある。

The golf attire / ゴルフ服

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ゲームをプレイしているときに写真映えするアングルを維持するのは難しい。トランプは,スイング中の特に見栄えの悪い(unflattering)写真を撮られた後,悪意のある(malign)エージェントが AI で自分の腹部を最大限まで膨らませている(maxing)と非難したことで有名だ。偽情報の世界にピンを刺して,ゴルフ・ウェアに注目しよう。トランプはモダンな白いポロ・シャツと濃い色のスラックスを好み,このスポーツに関連する華やかさ(pizzazz)はすべて,派手なモノクロのゴルフ・ブローグに限定されている。彼が比較的地味(sobriety)なのは,ゴルフをレジャーとは考えていないからであり,ゴルフが自分の本業だと考えているからだ。今,オフィスに派手な(fancy)服装で行く人はいないだろう。

The wide-legged trouser / ワイド・レッグ・パンツ

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トランプのズボンを作るのには,膨大な量の素材が使われているに違いない。ズボンは幅が広すぎるし,長すぎる。まるで,立っているだけで脱いだり,海を渡ったりできそうなおとぎ話のような外見だ。おそらく,トランプが目指しているのはそういう外見なのだろうが,わからない。

The shiny material / 光沢のある素材

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公平を期すために言っておくと,米国大統領の服装は1種類だけである:彼らはネイビーのスーツを着る;それが彼らのやり方である。次に大統領に就任する男性は(カマラが次なら2032年),自由になっておれば(emancipated),グレーのスーツを着ることができるかもしれない。あるいは,なんと,ヘリンボーンでも構わない。皆さん,大きな夢を!いずれにせよ,トランプは,昔ながらの(time-honoured)方法で大統領職に就き,しかも,かつてないほど偉大で,より魅力的で,より男らしく,より天才的な大統領になりたいと願っており,ネイビーだが光沢のある(navy-but-shiny)服を選ぶ。それは,鳥が着そうな服装です。いや,女性ではない,文字通り鳥である。

(転載了)
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トランプの服装が 普通ではないことが よくわかります。

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