ドイツで極右政党AfDが勢力を増しているようだが,その実態は?
‘Pew Research Center’,Sept.20,2024付け
“7facts about Germany’s AfD party”
「ドイツの AfD 党に関する 7 つの事実」
の調査報告を以下,拙訳・転載します。
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9月初め,「ドイツのための選択肢」(AfD:Alternative für Deutschland)は第二次世界大戦以降,ドイツの州選挙(state election)に勝利した最初の極右政党(far-right political party)になった。9月22日には州選挙が,(連邦選挙)を約1年後に控え,ピュー研究所が2024年1月11日から3月20日にかけて1,008人のドイツ成人を対象に実施した調査に基づき,AfDとその支持者に関する重要な事実をいくつか紹介する。
1 ドイツ人の約5人に1人(19%)はAfDを好意的に見ているが,大多数(79%)は同党に対して否定的な意見を持っている。教育水準の低いドイツ人は,教育水準の高いドイツ人よりも同党に対して肯定的な意見を表明する可能性が10パーセンテージ・パーセントポイント高い(22%対12%)。男性は,女性よりもAfDに対して肯定的な見方をしており(26%対11%),この意見を持つ男性の割合は2022年以降10ポイント増加している。
2 AfDは近年人気が高まっている。現在,ドイツ成人の19%が同党に好意的な見方をしている。これは,このテーマに関する8年間の調査で記録した最高の好感度である。同党の好感度は2021年の14%から大幅に上昇しているが,昨年の17%とはほとんど変わらない。
ドイツの他の政党は,近年一般的に人気が低下している。たとえば,オラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相の社会民主党(SPD:Social Democratic Party)は,首相就任後の数か月間はほとんどの人に好意的に見られていたが,それ以来,SPDに好意的な見方をするドイツ人の割合は2022年の67%から今年は39%に大幅に減少している。
3 AfD支持者は,ヨーロッパの他の極右ポピュリスト(far-right populists)と同様に,ドナルド・トランプ前米大統領に対してより肯定的な見方をする傾向がある。米国大統領選挙が近づく中,世界情勢に関してトランプが正しい行動を取ると信頼するドイツ人は全体的に少ない。しかし,ドイツのAfD支持者は非支持者よりもトランプへの信頼を表明する傾向がはるかに高い(39%対9%)。
AfD支持者は,非支持者に比べてジョー・バイデン米大統領に対する信頼度が著しく低い。現大統領に信頼を寄せるAfD支持者の割合は,約4分の1(38%)であるのに対し,非支持者の割合は71%である。(この調査は,バイデンがカマラ・ハリス副大統領に交代し,次期選挙で民主党候補となる前に実施された。)
トランプ政権下では,AfD支持者は,同党を支持していないドイツ人よりも米国に対して好意的な見方をしていた。例えば,2019年には,AfDに好意的なドイツ人の54%が米国に対しても好意的な見方をしていたが,同党に好意的でないドイツ人の割合は36%だった。
しかし,2020年のバイデンの選挙以来,両グループは米国に対して同程度の好感を表明している。現在,AfD支持者の46%と非支持者の50%が米国を好意的に見ている。
4 AfD支持者は非支持者よりもドイツ経済についてはるかに悲観的だ。同党に好意的なドイツ人のうち,自国の経済が好調だと考えているのはわずか19%だ。AfDに好意的でないドイツ人のうち,45%は自国の経済状況は良好だと考えている。
AfD支持者の経済に対するこうした悲観的な見方は,それほど遠くない過去からの脱却を示している。2020年秋には,AfD支持者の73%がドイツ経済は好調だと思っていた。
5 AfD支持者の間では,ドイツの民主主義に対する満足度は非支持者よりも低い。同党に好意的なドイツ人のうち,自国の民主主義がうまく機能していると答えたのはわずか20%だった。同党に好意的な見方をしていないドイツ人のうち,自国の民主主義がうまく機能していると考える人は65%に上った。
ここでも,AfD支持者の見方は近年悪化している。2020年秋には,同党に好意的な見方をしている人の51%が,ドイツの民主主義はうまく機能していると考えていた。
6 AfDに好意的なドイツ人は、非支持者に比べて欧州連合を好意的に見る傾向がはるかに低い。AfD支持者のうちEUに好意的な見方をしている人はわずか30%であるのに対し、同党を支持していない人では72%である。
AfD支持者の間では,EUに対する見方は時間の経過とともに多少変動しており,2022年には好意的だった人が53%という最高値に達した。しかし,この割合はそれ以来23ポイント低下しており,昨年は16ポイント低下した。
7 AfD支持者は、ロシア・ウクライナ戦争の主要人物に対する見方が他のドイツ人とは全く異なっている。例えば,AfD支持者はロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に対する信頼度が同党を支持しない人々よりも高い(45%対10%)。これに対し,非支持者はウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領に対してはるかに好意的な見方をしている(61%対31%)。AfDはウクライナへの武器供与に反対する運動を展開し,ロシアに対する制裁の終了を訴えている。
AfD支持者はNATOに関しても非支持者に比べて大幅に好意的な見解を持っていない(39%対71%)ことでも目立っている。
(転載了)
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明確な勢力となっていることは間違いないようです。
やや危険な匂いがします。
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