米国海軍 軍艦に溶接欠陥の可能性あり。
‘STARS AND STRIPES’,September 27, 2024付け
“Report says East Coast shipbuilder discovered faulty welds on subs, aircraft carriers”
「報告書によると、東海岸の造船所が潜水艦と航空母艦の溶接不良を発見」
の見出し記事を 下記,拙訳・転載します。
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ニューポート・ニューズ造船所(Newport News Shipbuilding)は,自社造船所で行われた潜水艦と航空母艦の一部の溶接に欠陥があったと海軍と司法省に通知したと,‘USNI News’が木曜日(9月26日)に報じた。
報告書によると,欠陥のある溶接は意図的に(intentionally)行われた可能性があり,現役の潜水艦と航空母艦の重要でない部品(noncritical components)に施された。
ニューポート・ニューズ造船所は ハンティントン・インガルス・インダストリーズ(Huntington Ingalls Industries:HII)傘下で,海軍向けの空母を製造している唯一の企業であり,潜水艦を建造する2社のうちの1社である。
ハンティントン・インガルスは海軍に対し,新造船や潜水艦,現在就役中のフォード級航空母艦で適切な手順に従ってない溶接が見つかったと伝えたとUSNI(US Naval Institute:米国海軍協会)が報じた。
報告書は,海軍研究開発調達担当次官(assistant secretary of the Navy for research, development and acquisition, to Navy Secretary)ニコラス・ゲルティン(Nickolas Guertin)がカルロス・デル・トロ海軍長官(Navy Secretary)とリサ・フランケッティ海軍作戦部長(Chief of Naval Operations Adm.)に宛てたメモを引用している。
メモには,溶接工が特定の接合部の溶接に適切な方法に従わなかったと書かれており,欠陥のある作業は意図的に行われたようだとUSNIは報告した。
報告書によると,造船会社は調査結果を司法省に報告した。
ニューポート・ニューズは木曜日,USNIへの声明で,内部報告により一部の溶接が品質基準を満たしていないことが判明したと述べた。
「この発見を受けて,当社は顧客や規制当局と連絡を取り,調査を行い,これらの問題の根本原因と範囲を特定し,これらの問題の再発を防ぐために直ちに是正措置を講じる措置を講じた。」と声明には記されている。
「‘HII’ のニューポート・ニューズ造船所は,米海軍のために最高品質の航空母艦と潜水艦を建造することに全力を尽くしている。」と声明は続けた。「当社は,当社の価値観と,国家と水兵を守る艦船を納入するという使命を損なういかなる行為も容認しない。」
海軍は木曜日,USNIへの声明で,この問題の「範囲を判断するための徹底的な評価が進行中である。」と述べた。
「乗組員と艦船の安全は何よりも重要である(of paramount importance)。」と声明には記されている。「我々は業界のパートナーと緊密に協力してこの状況に対処しており,追加情報が入り次第提供する。」
米国の造船所は長年労働者不足に取り組んでおり(grappling),この問題はCOVID-19パンデミックによってさらに悪化した。
デル・トロは4月,ワシントンD.C.に拠点を置くシンク・タンク,スティムソン研究所(the Stimson Institute)で講演し,パンデミックに起因するサプライ・チェーンの問題が造船所の艦船納入スケジュール遵守を妨げていると述べた。
しかし,より大きな問題は「この国はブルー・カラー労働者が不足している。」ことだとデル・トロ氏は語った。
(転載了)
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何故 不具合が発覚したのか,作業員が告白したのかが 不明です。
おそらく 重要部分の溶接接手に対しては X線などの検査を実施して 記録を残していると思われるので,致命的事故にはつながらないと考えられます。
それにしても 溶接者の不足と そのレベル(技量,モラル)の低下は避けられないので 抜本的対策が必要でしょう。
日本の造船会社に発注するのは どうでしょう?
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