« 月間最多歩数,先月を更新。 | トップページ | 面積を求める:簡単にー »

2024年10月 4日 (金)

ポール・ワトソン容疑者のグリーンランドでの拘留,更に3週間延長。

FRANCE 24’,Oct.2,2024付け
Greenland extends detention of anti-whaling activist Paul Watson
「グリーンランド,反捕鯨活動家ポール・ワトソンの拘留を延長」
の見出し記事を 以下,拙訳・転載します。

*************************
環境保護団体シー・シェパードの創設者は,日本の捕鯨船妨害(intercept)に向かう途中,燃料補給のため船がグリーンランドに停泊した7月に逮捕された。彼は日本の逮捕状により,身柄引き渡しの決定を待って拘留されている。

グリーンランド裁判所は水曜日(102日),反捕鯨活動家ポール・ワトソンの拘留を,捕鯨船との衝突(clash)で指名手配されている(wanted over)日本への身柄引き渡しの決定が出るまで3週間延長した。
7月下旬にデンマーク自治領の首都ヌークで逮捕されて以来,73歳の米国系カナダ人活動家の日本への身柄引き渡し要請の法的審査が長引いているため,検察は3度目となる拘留延長を要請している。

「グリーンランドの裁判所は本日,引き渡しの決定に関連して ポール・ワトソンの出頭を確保するため,彼を20241023日まで拘留し続けることを決定した」と警察は声明で述べた。
声明ではさらに,ワトソンは同裁判所の決定に対して控訴しており,同氏の支持者らは控訴を予想していたと付け加えた。

「私は依然として,彼は釈放されるべきだと思う。」とワトソンの弁護士ジュリー・ステージはAFPに語った。
「ある時点で,釣り合い(proportionality)の問題に直面するだろう。」と彼女は,彼が告発されている犯罪を考慮して裁判所がどのくらいの期間,拘留できるかについて言及した。

リアリティ番組 ‘Whale Wars’ に出演したワトソンは,シー・シェパードとキャプテン・ポール・ワトソン財団(CPWFthe Captain Paul Watson Foundation)を設立し,海上で捕鯨船と対決する(confrontations)など過激な戦術で知られている。

CPWFによると,彼は721日,彼の船「ジョン・ポール・デジョリア号(the John Paul DeJoria)」が北太平洋で日本の新しい捕鯨工場船を「妨害」に向かう途中,ヌークに給油のため停泊した際に逮捕された。
彼は2012年の日本の逮捕状により拘留された。逮捕状は,2010年に捕鯨船に損害を与え,捕鯨活動を妨害する目的で悪臭爆弾を使って日本人乗組員を負傷させた容疑で出されている。

9月中旬,ワトソンの弁護士は国連環境保護活動家特別報告者(the UN special rapporteur on environmental defenders)に連絡を取り,「日本の刑務所で非人道的な扱い(inhumane treatment)を受ける」危険があると主張した。

弁護士らは,日本の引き渡し要求は「虚偽の」主張に基づいていると主張し,悪臭爆弾が投入されたとき乗組員が甲板上にいなかったことを証明するビデオ映像を持っていると主張している。
しかしヌークの裁判所は,審問は彼の拘留のみに関するものであり,有罪かどうかの問題ではないと主張し,映像の閲覧を拒否した。

弁護士らはまた,この犯罪はグリーンランドの法律では懲役刑に処せられるべきではないため,ワトソンは引き渡されるべきではないと主張している。

'Slow process'/時間がかかる手続き

ワトソンと弁護士らは,デンマーク法務省が日本の引き渡し要請を承認するかどうかの決定を待ち望んでいる。
法務省はAFPに対し,法的審査は「進行中」と告げたが,決定がいつになるかは明らかにしていない。
「手続きが遅い。グリーンランド警察が捜査を行い,それを検事総長に提出し,検事総長が大臣に勧告するだけだ。」とステージは語った。

「デンマークの大臣に決断してもらいたい。現時点では,彼らは彼を刑務所で やせ衰えさせている(rot)だけだ。これは本当に問題だ。」とシー・シェパード・フランスの代表ラミヤ・エセムラリは語った。
エッセムラリは,ワトソンの刑務所環境は悪化していると付け加えた。
「彼らは彼と外界との接触をほぼすべて遮断している。妻と話せるのは週に10分だけ。」と彼女は語った。

過激なやり方で環境保護団体の間で物議を醸しているワトソンの釈放を求める嘆願書には10万人以上が署名している。
政治面では,逮捕されるまでワトソン氏が住んでいたフランスが,コペンハーゲンに彼を引き渡さないよう要請している。

(転載了)
*************************
刑事事件で拘留している容疑者を 署名で釈放することはできません。
彼が有罪かどうかは 引き渡された日本での裁判で決まることで,グリーンランドでの拘留はインターポールを経由した逮捕状に基づくものに過ぎません。

| |

« 月間最多歩数,先月を更新。 | トップページ | 面積を求める:簡単にー »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 月間最多歩数,先月を更新。 | トップページ | 面積を求める:簡単にー »