近年,海亀の雄が減り,雌が増えているらしい。その原因は?
先日,TVのある番組で 近年,海亀の雌ばかりが生まれており,その原因が「卵が孵る砂の温度にある」と言っていました。
海亀の卵が孵る砂の温度が 29℃ を境に,それ以上だと孵る海亀は雌が多く,以下だと 雄が多くなるとのことでした。
そして,このままだと海亀は近いうちに絶滅する可能性があると,埋められた卵を掘り起こして,日よけを付けて 砂の温度の上昇を防いでいる場所に移すという活動をしている海亀の保護団体が紹介されました。
これを確認するため,‘National Oceanic and Atmospheric Administration(NOAA)’(米国海洋大気庁)の
“What causes a sea turtle to be born male or female?”
「海亀が雄か雌で生まれる原因は何か?」
と題する記事を読んでみました。
下記,拙訳・転載します。
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Most turtles are subject to temperature-dependent sex determination.
ほとんどの亀は温度に応じて性別が決まる。
ほとんどの種は,性別は受精時に決定される。しかし,ほとんどの亀,鰐の性別は受精後に決定される。発育中の卵の温度によって,子が雄になるか雌になるかが決まる。これを温度依存性性決定 (Temperature-dependent Sex Determination:TSD) と呼ぶ。
研究によると,亀の卵が 27.7℃(81.86℉) 未満で孵化すると,孵化した亀の子は雄になる。一方,卵が 31℃(88.8℉) 以上で孵化すると,孵化した子は雌になる。この 2つの温度の間で温度が変動すると,雄と雌が混ざって赤ちゃん亀が生まれる。
研究者らは,砂が温かいほど雌の亀の割合が高くなることも指摘している。地球が気候変動を経験するにつれ,気温の上昇は孵化条件を歪め,致命的なものにさえなり,亀類や他の爬虫類に影響を及ぼす可能性がある。
(転載了)
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気候変動は ある種の存続に影響を与えていることは 間違いないようです。
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