米国における食事中の不適切な行動- 日本と違う?
‘Cheapism.com’,Sept.30,2024付け
“15 Things You Should Never Do While You’re Eating”
「食事中に絶対にしてはいけない15のこと」
下記,拙訳・転載します。
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You're Not Excused
あなたには言い訳はない
テーブルに座って,自分のことに気を配り,周りの人の感性に配慮しながら食事をするときを誰もが経験したことがあるだろう。そして,食事中に誰かがとても下品で(vile),無分別で(ill-advised),奇妙なことをする(bizarre)と,食事を終えるだけでも非常に困難な作業(Herculean task)になる。
大きな音を立てて噛むことから,指を汚してなめるまで,食事中に人がする多くのことで,テーブルにいる全員に吐き気を催させる(nause)。ここでは,誰もやめるように言う勇気がない,食事中にしてはいけない 15 のことを紹介しよう。
1. Chewing With Your Mouth Open/口を開けて噛む
古くて良い話である(An oldie but a goodie)。あなたの母親のような権威ある人が,食事中は口を閉じておくようにとあなたに教えたはずであり,しかも,彼女は幼い頃から何度もあなたにそう教えたはずである。悲しいことに,誰もが同じような教え(tutelage)を受けたにもかかわらず,それを守っているのは人口の約 50% に過ぎず,残りの人々は,噛み砕けて(masticated)いない食べ物がどんなに素晴らしいものか見せたがっている。これを読んでいるなら,もう知っているはずだ - やめよう。
2. Slurping/ズルズルと音を立てる
スープ,麺類,飲み物など - どんなものでも,食事中に一度か二度,すするのは許容範囲である。ただし,それがアクシデントであり,すぐに深い(grievous)謝罪と二度としないことの誠実な誓い(pledge)が伴う場合に限る。残念ながら,この基準を満たした人は,結局,同じ食事中にまた同じことをしてしまう。それでも,謝ってくれることで得られる一時的な自尊心(の高まりego boost)はありがたいものである。
3. Licking Your Fingers/指をなめる
ナプキン。ナプキン。ナプキン。食事中にナプキンがない場合は,キッチンに行ってナプキンを取ってきてください。どんな状況でも指をなめてはいけない。指をなめるの(Finger-licking)は,エベレストの頂上で最後のナプキンが吹き荒れる風で手から引きちぎられたときだけ許される。
4. Smacking Lips/舌打ち
舌打ちの音は,おそらく最も腹立たしい(maddening)音の 1つだろう。大人がこの恐ろしい行為に手を染めるのを出くわすとは,本当に信じられない。なぜなら,周囲の人々の敵意(hostility)を考えれば,舌打ちする本人もそのことに気付くはずだからである。もちろん,舌打ちする人の多くは,人生で何度も何度も,舌打ちをやめるように多くの人に言われてきただろうに,それでも舌打ちし続ける。
5. Tapping Your Cutlery on the Plate/カトラリーで皿に軽くたたく
フォークやスプーンで皿にトントンと叩く音は,レコーディング・スタジオに閉じ込められて,ドラマーが1時間毎秒スネアを叩く音を聞いているのと同じくらい,周りの人にとって楽しいものである。誰も頼んでいないドラム・ソロのようなものだと言うこともできるが,そもそも誰もドラム・ソロを頼んでいない。
6. Excessive Sniffing/過度の嗅ぎすぎ
軽く嗅ぐのは問題ない。2回嗅ぐのも問題ない。しかし,3回以上嗅ぐと,毒を盛られた証拠を見つけようとする偏執狂のようになり始める。普通の人と同じように,毒見役(food taster)を雇ってください。
7. Sipping Drinks Loudly/飲み物をすする
誰かがストローで飲み物の最後の一滴を吸い上げるときのあの大きな音にイライラさせられるのは,『パルプ・フィクション』でジュールズ(サミュエル・L・ジャクソン)がビッグ・カフナ・バーガーで買ったソーダを飲み干して 犯罪者の知人を脅す(menaces)場面だけだ。犯罪者の雇い主に代わって復讐を企む殺し屋でもなければ,この非常にイライラさせる行為は控えてほしい。
8. Commenting on How Those Around You Eat/周りの人の食事についてコメントする
行動心理学者(behavioral psychologists)を自称する人たちの中には,食べ物の食べ方ほど人の性格を表すものはない,と考える人がいる。彼らは,あなたがフォークを左手に持っているか右手に持っているかに気づく。あなたが皿の上の食べ物を反時計回りに追いかけているように見えることにも気づく。あなたがマスタードを使っていないことにも気づく。そして,食事中ずっとそのことについてコメントする。もし,あなたがそのような人なら,私たちがあなたの最高の友人となって,やめるように言わせてもらおう。
9. Letting Out an ‘Aaaaaaahhhhh’ After Every Sip/一口飲むごとに「あああああ」と声を出す
一口飲むごとに「ああああああ」と声を出すのは非常に不快な(odious)行為で,「ラリーのミッドライフ★クライシス(Curb Your Enthusiasm)」のエピソードの中心的な要素として取り上げられた。これが,あなたがしてはいけない嫌な行為だという印象を受けないなら,あなたがそれをするたびに周りの人から鋭い目を向けられることを知ってください。
10. Performing with Yes in 1973/ 1973年のイエスとの共演
1973年,イギリスのロック・グループ ‘Yes’ のキーボード奏者,リック・ウェイクマン(Rick Wakeman)は,最新アルバムのプロモーション・ツアーを楽しめず,スパンコールの(sequined)ケープを羽織ったまま,非常に辛いチキン・カレーを注文し,バンドがステージで演奏している間に食べ始め,バンド仲間を悔しがらせた(chagrin)。「神の啓示(The Revealing Science of God)」の20分間を,最後まで聴き通せたなら,軽食も食べたくなるかもしれない。
11. Arguing/口論
「ゴッドファーザー(The Godfather)」にはそうではないと思わせるようなシーンがたくさんあるが,白熱した議論とカポコッロ(capocollo:豚の頸肉ソーセージ)は相性が悪い。良いことは何もない。良くても,飲み込めたはずの半分かじったおいしい食べ物をテーブルにいる他の人に浴びせることになるし,最悪の場合,窒息の危険を引き起こすことになる。
12. Driving/運転
人々はいつもこれをやっていて,決してやめようとはしないが,とにかくリストに載せる価値はある。食事をしながら運転しようとすることほど,食事を台無しにすることはない。さらに,ヘアピン・カーブを曲がるときに 電子レンジで調理したナチョスを膝の上に落とすことほど,ゆったりとしたドライブを台無しにすることはない。車を停めて,頭を高く上げて,文明人(civilized person)のようにワッフル・ハウスのブースで食事をしよう。
13. Using Power Tools/電動工具の使用
ドリルでも鋸でも,指を全部無傷の(intact)ままにしておくことの方が,ピザを一切れ食べきることより おそらく重要である。ただし,ニューヨークのパティズ・ピザ(Patsy’s pizza)なら,あと 9本の指が残っている。
14. Performing Surgery/手術を行う
メス(scalpel)を持って患者の開いた頭蓋骨を前にしているなら,サンドイッチを下に置いてください。特に人間の脳のような複雑な組織に対する繊細な手術には,最大限の真剣さと集中力が求められるため,最先端の技術が必要である。それに,うっかりホット・ソースをこぼしてしまったらどうなるかは言うまでもない。
15. Theft/盗み
これは,隣の人の皿から,その人に知らせず,同意も得ずに食べ物を奪う行為である。法律の学位を持ち,あらゆる財産法の原則を引用できる人でも,チキン・ナギーをもう 1つ手に入れられるかもしれないとしたら,私有財産の概念を突然忘れてしまう。彼らの貪欲な(greedy)手を力一杯押しのけてください。そうすることで,所有が法律の 10分の9 を占めるという概念を彼らに理解させる(acquaint)ことができる。
(転載了)
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食事中は 「音を立てない」原則は日本と同様です。
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