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2024年11月18日 (月)

“Cool” を意味するスラングの歴史

dictionary.com’,July 25, 2023
You’ll Be “Zooly” With This List Of Synonyms And Slang For “Cool”
「“Cool” の同義語とスラングのリストで “Zooly” になる」
と題する “cool” を表すスラングの紹介記事がありました。
まともな英語もおぼつかないのに スラングです。
下記,拙訳・転載します。
********************:
cool” とはどういう意味かと問うなら,あなたはおそらく “cool” ではないだろう。しかし,“cool” であるのは,私たちが長年にわたり,“fab”, “funky”, “fresh”, “groovy”, “fly”, “phat”, “lit”, “gnarly”, “rad”,“the cat’s meow” だと思う人や物について話すために使ってきたスラングの数である。そして,これは我々が長年かけて見つけてきた クールさ(coolness)のほんの一部である。我々は,“cool” を意味する興味深いスラングをできるだけ多く探し,それらを(あえて言うなら)どこよりもクールな(the coolest)リストの 1つにまとめた。

注意:TikTokのインフルエンサーやプロのジャズ・ミュージシャンに相談せずに,これらの単語の多くを使用すると,“cool” とは正反対の印象を与える可能性が高くなる。

The distant past(遠い過去)

bully
bully” という言葉はセオドア・ルーズベルト大統領のお気に入りの言葉として有名だが,その歴史はウィリアム・シェークスピアの戯曲にまで遡る。Bully!

beneship
これも非常に古い言葉で,少なくとも 1560年代にまで遡る。ほとんどの資料では,これは泥棒(thieves)や犯罪者(criminals)が使う古い隠語(cant)に由来すると考えられている。

splendacious, splendidous, and splendidious
こうした「素晴らしい(splendid)」という単語のより強烈なバージョンは 1500年代に登場し,かなり長い間使われ続けた。

dandy
dandy” という言葉は 1700年代後半に登場した。“dandy” は,“dandy”,つまり街のおしゃれな(fashionable)男性が好むものを表す形容詞として使われた。

swell
1800 年代に移ると,“swell” がある。この単語は,派手で目立つもの,たとえば派手な金持ちを表すために使われた。

smashing, smacking, cracking, slapping, and twanging”(粉砕する,平手打ち,ひび割れる,ビンタをくらわす,弾く)
この一連のアクション満載の形容詞が示唆するように,何か “cool” なものが何かに当たる可能性が高いことを暗示することは,おそらく昔の流行だったのだろう。

fly
このリストに “fly” という単語が出てくるのは数百年早すぎるように思えるかもしれないが,少なくとも 1700年代から “fly” はクールでファッショナブルなものを表すために使われてきた (「fly white petticot」)。

hot
スラングの “hot” は,20世紀以前から矛盾した意味で「本当にクールな(really cool)」ものを指し示してきた。その間ずっと,“hot” はどういうわけか 冷める(cool off)ことはなかった。

The turn of the century(世紀の変わり目)

bee’s knees
1900年代初頭,人々は動物の解剖学(animal anatomy)を使って “cool” なものを表現するようになった。“bee’s knees” はしばらく残っていたが,“eel’s hips”(ウナギの腰),“frog’s eyelashes” (カエルの眉毛),“calope’s toniclids” (カモシカの扁桃腺)などのフレーズは残念ながらほとんどが時とともに忘れ去られている。

cat’s meow and cat’s pajamas
この完璧な 2つの用語は,我々がかなり長い間,猫を “cool” と結び付けてきたことを示している。後に,ジャズのスラングでは極端を避ける人(middleman)(middlecat?) を除き,“cat” という単語を “cool” な人を指すために使用した。

it
1900年代初頭,誰かが “it” だったり,“it” があると,その人は “cool” だとすぐにわかった。今日でも,“coolness” は,言葉では言い表せない “it” として見られることがよくある。

hip
cool” を意味するスラングの “hip” はかなり古く,さらに古い喫煙習慣(practice of smoking)と関連しているようだ。スラングの “hip” は,腰をかがめてくつろぐアヘン喫煙者(opium smokers)を指していたが,もちろん,とても “cool” だった。

kif or kiff
喫煙といえば,南アフリカの俗語 “kiff” あるいは “kif” は大麻植物(cannabis plant)の愛称に由来している。このスラングはアラビア語の「快楽」を意味する “kaif” に由来しているようだ。

bodacious
スラング “bodacious” は “bold” と “audacious” を組み合わせたものである。“bodacious” は 1900年代初頭に登場したが,ずっと後の 1980年代に流行した。

The ’30s, ’40s, and ’50s(1930年代,1940年代,1950年代)

tops
1930年代,何かが “cool” だとしたら,それは “top” か “tops” だった。当時でさえ,クールさ(coolness)の頂点(peak)に居続けるためには努力が必要だった。

groovy
1930年代と 1940年代には,“groovy” という形容詞が登場し,その後数十年にわたって “cool” であり続けた。奇妙なことに(Weirdly),“groovy” という言葉は,ドラッグをやらない “cool” でない人を指すスラングとしても使われていた。

righteous
数十年にわたって “cool” でいることについて言えば,スラングの “righteous” は,“cool” の典型(epitome)であるもの,特にドラッグを表現するために 1940年代に広まった。

ginchy
1950 年代には “ginchy” が登場する。このスラングは,魅力的な女性を指す名詞 “ginch” から派生したようだ。

boss
この言葉は 1950年代と 1960年代に普及したが,“cool” なものを “boss” と呼んでいた証拠は 1800年代にまで遡る。

The ’60s and ’70s(1960年代と1970年代)

in
1960年代に “cool” だった人に,流行っていた。これは,実際に何百年も遡ることができるスラングのもう1つの例である。

far out
この言葉 (および他の多くの言葉) が一般的になったのは,ヒッピー文化のおかげである。スラングの “far out” は,ヒッピーがするような “cool” なことをしたときに感じる,この世のものとは思えない感覚を指していた。

kickin’
ヒッピーがやっていた “cool” なことといえば,スラングの “kickin’” も,ヒッピーが好んだものから得られる強いキックからインスピレーションを得たのかもしれない。

fab
fabulous” の略語であるスラング “fab” は,昆虫にちなんで名付けられた,やや人気のあったバンドによって 1960年代に一般化した。ビートルズは 1960年代初頭に広報担当者から “The Fab Four” というニックネームを与えられ,それ以来スラング “fab” はずっと使われ続けている。

funky
1960 年代のファンク・ミュージックはとても “cool” なので,スラング形容詞 “funky” が好まれているものを表すのも当然だった。

zooly
このリストの中でも奇妙な(weirder)言葉の 1つである “zooly” は,1960年代初頭に流行した。“cool stranger” のように,どこから来たのかはわからないが,それほど長くは続かなかった。

awesome
スラングの “awesome” は,1970年代に “cool” なティーンの間で人気を博した。しかし,1980年代後半から 1990年代初頭にかけて,マスクをかぶったピザ好きの 10代の卑劣漢(reptiles)の犯罪撲滅チーム(crime-fighting team)が使用して,さらに人気が高まった。そういえば…

radical
スラングの “radical” と,より短い “rad” は,1970年代にサーファーの専門用語(jargon)として登場した。“awesome” と同様に,これらの用語はどちらも,数十年前のクールなスラングを利用した ‘Teenage Mutant Ninja Turtles’ のアニメの助けを借りて,本格的に一般化した。

The end of the 20th century(20世紀の終わり)

fresh
1980年代には,“fresh” は一般的に認められたスラングになった。この言葉をいち早く取り入れたのが ‘Grandmaster Flash & the Furious Five’ で,彼らは ‘She’s Fresh’(1982) やその他の曲でこの言葉を使っていた。

wicked, sick, ill, killer, vicious, and gnarly
これらの言葉は,1900年代後半を通じて “cool” なものを指すのに使われてきた。これらは,否定的な言葉が肯定的な言葉に入れ替わる(flipped into)良い例であり,言語学者はこれを ‘amelioration’(向上)と呼んでいる。

chill
1980 年代後半になってようやく,冷ややかな(frosty)言葉 “chill” が “cool” の同義語として使われるようになったというのは,かなり奇妙なことである。この言葉は黒人のスラングから生まれたもので,このリストにある多くの言葉にも言えることである。

tight
スラングの “tight” も 1980年代に黒人コミュニティで人気があったが,これもまた,“cool” になる何百年も前のスラングであることが証明されている。

stellar
1960年代には “far out” があったが,1980年代には “stellar” があった。この世のものとは思えないほど “cool” なものを表すのにふさわしいスラングである。

phat
1990年代には,“phat” は “cool” の同義語として使われるようになった。しかし,“phat” はもっと前から魅力的な女性を表すのに使われていたため,“phat” は「きれいなヒップと太もも(pretty hips and thighs)」または「とてもセクシーで魅力的な(pretty hot and tempting)」という意味だという (根拠のない) 説が生まれた。

dope and dank
すでに,気分が良くなる喫煙からヒントを得た “cool” なスラングがいくつも登場しているが,90年代には,“dank and dope” というスラングの組み合わせでこのトレンドが続いている。

baller
baller” は,優れたバスケットボール選手や大成功を収めた人を指すこともある。また,特に目を見張るような方法で,誰かまたは何かを “excellent” と表現することもできる。“baller” は主にスポーツやヒップ・ホップの世界で使用されているが,文化全体に広まっている。

sweet
sweet” は 1990年代に本格的に流行したが,20世紀を通じて断続的に使用されていた。1800年代初頭にまで遡る使用の証拠さえ見つかる。

bangin’, the bomb (da bomb), off the hook
この 3つの用語は 1990年代に爆発的に使用された。Kriss Kross は 1993年に ‘Da Bomb’ をリリースし,今ではこのフレーズはその時代の名残として記憶されている。ご存知かもしれないが “off the hook” には “off the hizzy” や “off the heezy” など,さまざまなバリエーションがある。

all that, all that and a bag of chips
1990年代,ティーンエイジャーは “all that” というスラングを大いに活用した。これはニコロデオン(Nickelodeon)の人気コメディ番組の名前でもあった。より強烈な “all that and a bag of chips” は、英国では実際は “all that and a bag of crisps” に変わる。

gucci
スラング “gucci” は 80年代後半から 90年代にかけて流行した。ファッションの専門家ならすでにご存知のとおり,このスラングはイタリアの高級ブランド ‘Gucci’ を指す。

The new millennium(新しいミレニアム)

mint
この時代より前からあるスラングだが,“mint” は 2000年代初頭に流行した。このスラングは,未使用の車や箱に入ったままのおもちゃなど,完璧な (新品同様の- mint condition) 人や物を指す。

poppin’
poppin’” のスラングの意味が “cool” や “popular” という意味になったのは,2000年代半ばのようである。Lil MamaT.I. などのアーティストがこの流行を後押した。

lit
スラングの “lit” は2010年代に至る所で使われ,特にヒップ・ホップでは一般的な言葉になった。興味深いことに,“lit” は1900年代初頭には “drunk” 又は “intoxicated”(陶酔する)という意味のスラングとしても使われていた。

fire, straight fire
lit” から “fire” に移る。これは2010年代のもう一つの ‘red-hot slang’ である。現代の “fire”は,古いフレーズ “on fire”(1980年代後半から使用)からヒントを得たのだろうか?

legit
2010年代には,スラングの “legit” は “cool” の同義語だったが,この言葉は長年にわたってさまざまな意味を持った。過去には,尊敬に値する人や非常に才能のある人を表すために使用された。

on fleek
スラングの “on fleek” は,2014年に ‘Vine’(*ショート形式の動画共有サービス)で作られた。また,‘Vine’ が流行っていたことを思い出してください。‘Vine’ はとっくになくなっているが,“on fleek” は 2020年代まで生き残っている。
(転載了)
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