紀州のドン・ファン変死事件,「夜中に降った雪」認められず 無罪判決。
報道によればー
「2018年に『紀州のドン・ファン』と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家,野崎幸助さん(当時77)に覚醒剤を摂取させ殺害したとして,殺人罪などに問われた元妻,須藤早貴被告(28)の裁判員裁判で,和歌山地裁(福島恵子裁判長)は12日,無罪判決を言い渡した。求刑は無期懲役だった。
福島裁判長は判決理由で『野崎さんが覚醒剤を誤って過剰摂取したことがないとは言い切れない。被告が殺害したとするには合理的疑いが残る』と指摘した。 ・・・ 」
「首都圏連続不審死事件」(確定殺人 3人,疑惑殺人 6人),史上初の第一審・裁判員裁判による女性死刑囚となった 木嶋 佳苗(死刑確定)に対する,2009年に発覚した事件の裁判での検察側論告で,「窓の外には夜空が広がっている。夜が明けると,雪化粧になっている。雪がいつ降ったかを見ていなくても,夜中に降ったと認定できる。」が引用され,状況証拠だけでも犯行を立証できると強調しました。
この説明は 「ウォーターゲート事件」を暴いた ワシントン・ポストの二人の記者の手記を元にした映画 「大統領の陰謀」(‘All the President's Men’,1976)で,ロバート・レッドフォード演じる社会部記者 ボブ・ウッドワード が “If you go to bed at night and there's no snow on the ground, and you wake up and there's snow on the ground … you can say it snowed during the night, although you didn't see it.”(寝るとき雪が積もってなくて,起きて雪が積もっていれば,雪が降っているのを見てなくとも 夜中に雪が降ったと言える。)と ダスティン・ホフマン演じる同僚記者 カール・バーンスタイン との会話で言われた台詞を引用したものと思われます。ここでは 何時から何時にかけて降ったか,雪が 粉雪が,ボタン雪か,みぞれ混じりの霰だったかなどは問われません。
今回の 裁判では 「夜中に雪が降ったこと」は認められませんでした。
状況証拠としては 弱かったのでしょうか。
検察サイドとしては(私も) 予想してない判決だったでしょう。
控訴は? すると思います。
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