メイン州知事,トランプに 「法廷で会いましょう。」
‘AP News’,Feb.22, 2025付け
“Trump spars with Maine’s governor at the White House over transgender athletes”
「トランプ,ホワイト・ハウスでトランスジェンダーのアスリートをめぐりメイン州知事と論争」
の見出し記事を 下記,拙訳・転載します。
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ドナルド・トランプ大統領は金曜日(2月21日),ホワイト・ハウスで開かれた州知事会議でメイン州の民主党知事と口論し,ジャネット・ミルズ(Janet Mills)知事は共和党の大統領に対し,トランスジェンダーのアスリートを理由に同州への連邦補助金拒否の動きに対し 「法廷で会いましょう(We’ll see you in court)。」と述べた。
トランプ大統領は知事に対し,それを楽しみにするとし,彼の命令に反対したことで彼女の政治生命は終わるだろうと予言した。金曜日遅く,米国教育省(the U.S. Department of Education)はトランスジェンダーのアスリートを同州が受け入れることをめぐり,メイン州教育省の調査を開始すると発表した。
会談中の対立(confrontation)は,トランプがトランスジェンダーの選手を女子スポーツから排除しようとしていることに関して,ミルズ氏とトランプ氏が過去24時間にわたって辛辣な言葉を交わした(traded barbs)後に起きた。国賓用ダイニングルーム(the State Dining Room)での対立は,ホワイト・ハウスでは反対党の議員であっても,伝統的に礼儀正しいやり取り(courteous interactions)をしてきており,異例の違反(breach)だった。
このやりとり(back-and-forth)は,大統領がホワイト・ハウスに州知事を歓迎する演説の最中に起きた。大統領は今月初めに署名したトランスジェンダーのアスリートに関する大統領令(executive order)について話している最中,共和党州知事協会での演説で前日にミルズ氏を名指ししていた(singling her out)後,彼女を部屋の中に探し出した(sought out)。
“Is Maine here, the governor of Maine?” he asked.
「メイン州知事はここにいる?」彼は訊いた。
“I’m here,” she replied.
「ここにいます。」彼女は応えた。
“Are you not going to comply with it?” he asked.
「従わないのか?」彼が尋ねた。
“I’m complying with state and federal laws,” Mills replied.
「私は州法と連邦法に従います。」とミルズは答えた。
Trump responded, “We are the federal law.” He again threatened the state’s federal funding and said Maine may be a Democratic state but its residents largely agree with him on this issue.
トランプは 「我々が連邦法だ。」 と応じた。彼は再び同州の連邦補助金を脅し,メイン州は民主党の州かもしれないが,この問題に関しては住民は大部分が同氏に同意すると述べた。
“We’re going to follow the law,” she said.
「我々は法に従っている。」 と彼女は言った。
“You’d better comply,” Trump warned. “Otherwise, you’re not getting any federal funding.”
「従った方がいい。」 とトランプは警告した。「さもなければ,連邦政府からの補助金は受け取れない。」
“We’ll see you in court,” the governor replied.
「法廷で会いましょう。」 と知事は応えた。
“Good, I’ll see you in court. I look forward to that. That should be a real easy one,” Trump said. “And enjoy your life after governor because I don’t think you’ll be in elected politics.”
「いいだろう。法廷で会おう。楽しみにしている。本当に簡単な裁判になるはずだ。」 とトランプは言った。「知事を退任した後も人生を楽しむといい,あなたは選挙で選ばれる政治に関わることはないと思うから。」
トランプは木曜日の夜,共和党知事らと会談した際,同様の補助金の脅しをかけた。彼は「メイン州では男性がまだプレーしていると聞いた。」 とし,そのため補助金を中止すると語った。
「だから,彼らに連邦補助金を一切与えない。彼らがそれを一掃するまで,一切与えない(None whatsoever)。」とトランプは言った。
メイン州の高校スポーツを統括するメイン州校長協会(Maine Principals’ Association)は今月初め,トランスジェンダーの女性選手の競技参加を今後も認めると発表した。同協会の事務局長マイク・バーナムは,性自認に基づく差別を禁じるメイン州人権法(the Maine Human Rights Act)に従うと述べた。
米国教育省公民権局(the U.S. Department of Education’s Office of Civil Rights)は金曜遅くに州教育局長に送った書簡で,「女子校対抗競技(girls’ interscholastic athletics)に男性選手が引き続き参加することを許可しているという疑惑(allegations)」を受け,連邦差別禁止法(federal antidiscrimination law)に違反するとして調査を開始すると述べた。
米国教育省の声明では,州法は連邦の差別禁止法に優先(override)しない,としている。州が教育省から連邦補助金を受け取り続けるためには,‘Title IX’ に従わなければならない,と教育省の公民権担当次官代理クレイグ・トレイナー氏は声明で述べた。
ミルズは,司法長官(attorney general)と協力して法廷で州を守るつもりだが,メイン州はトランプが標的にしようとする最後の州ではないだろうと予測している。
「この政治的に導かれた調査の結果は,ほぼ決まっていると思う。」と彼女は声明で述べた。さらに「しかし,誤解(misled)しないでください:これは単に誰が競技場で競技できるかという問題ではなく,大統領が,国家を統治する法の支配を無視して,自分の意志に従わせる(force compliance with)ことができるかどうかという問題なのです。私はできないと思う。」 と付け加えた。
金曜日早朝,ミルズとメイン州の民主党司法長官アーロン・フレイは,前夜のトランプの発言に反論した(pushed back)。
ミルズは,州はトランプの脅しに「屈しない(will not be intimidated)。」と述べた。
「大統領が一方的に(unilaterally)メイン州の児童から連邦補助金の恩恵を奪おう(deprive)とするなら,我が政権と司法長官は,その補助金とそれがもたらす学習機会を回復するために,あらゆる適切かつ必要な法的措置を取る。」とミルズはトランプとの対決前の声明で述べた。
フレイは「メイン州の法律を守り,大統領による我々への脅迫(bully and threaten)を阻止する。」と述べた。
トランプが今月初めに署名した命令は,トランプ政権の見解に沿って,連邦政府の補助金を受け取る団体が ‘Title IX’ を遵守していることを確認するための広範な裁量権(latitude)を連邦政府機関に与えている。トランプ政権は,「性別」を出生時に割り当てられた性別と解釈している。
連邦政府は,教育プログラムへの補助金などの資金提供を停止するなどして,遵守しない学校やスポーツ協会などの組織に罰則を科す可能性がある。
(転載了)
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今後も トランプ王に反旗を翻す州知事などが現れることを期待します。
内容はともかく 立憲国家 あるいは 法治国家で 法に従うことは当然です。
ニューヨークで交通渋滞の緩和のため中心部に乗り入れる車両を対象に先月導入された「渋滞税」について,トランプ政権は認可を取り消すと表明しました。これに対し,ニューヨーク州のホークル知事は声明で「米国は法治国家であり,国王に統治されているのではない。」と非難し,法的な手続きをとると明らかにし,激しく対立しています。
さて国王トランプと米国の行方は?
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