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2025年3月 6日 (木)

トランプの,ノーベル平和賞に対する切望と諦め

NBC’,Mar.1, 2025付け
Trump still really wants to win a Nobel Peace Prize
「トランプは依然として ノーベル平和賞受賞を熱望」
の見出し記事を 拙訳・転載します。
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The prestigious award may be a tough get for Trump as he increasingly breaks with Ukrainian President Volodymyr Zelenskyy.
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との関係が悪化する中,この名誉ある賞の獲得はトランプにとって難しいかもしれない。

ワシントン — ドナルド・トランプ大統領は1期目に2度,ノルウェーの国会議員が彼をノーベル平和賞に推薦して名前が出たことがあった。

さて,クリスチャン・タイブリング・ジェデ(Christian Tybring-Gjedde,ノルウェー国会議員)が,トランプがウクライナとロシアの戦争を止めるための策略を注視していているが,彼は3回目を正当化する(warrants)ような外交的働きかけを 見せてない。
「彼は、ヨーロッパ人が非常に恐れ,起こることについて本当に心配している条件を指示している。」 と,タイブリング・ジェデはインタビューで語った。「今のところ,ノーベル平和賞の見込みはないと思う。しかし,誰にもわからない。」

和平協定(peace deal)は,トランプが権力の座に返り咲いて以来のどの時点よりも,今やとらえどころのない(elusive)ものに見える。金曜日のウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との会談は雲行きが怪しくなり,トランプはロシアの侵略を撃退する(repel)のに役立っている米国の火力に十分に感謝していない相手を威嚇した(browbeating)。
ウクライナとの交渉は今のところ決裂しているようで,戦争を早期に終わらせるというトランプの公約を危うくし,おそらく彼が長年考えていた賞を獲得するための最善のチャンスを台無しにしている(jeopardizing)。

4人のアメリカ大統領がノーベル平和賞を受賞したが,トランプの名前は誰も挙げなかった。彼の経歴の欠けている部分は,先月の大統領執務室でイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談した際に明らかになったように,彼を苛立たせている(grates)と元補佐官は言う。
「彼らは私にノーベル平和賞を決してくれない。」 と,トランプは受賞についての記者の質問に答えて言った。「残念だよ。私はそれに値するが,彼らは決して私にそれを与えないだろう。」
それは試みが足りないからではない。

先週の数日間に,トランプ政権の高官や候補者が,同様の論点を使って,トランプが受賞すると主張した。
トランプの国家安全保障担当補佐官マイク・ウォルツ(Mike Waltz)と,国連大使に指名されたニューヨーク州共和党のエリーズ・ステファニック下院議員は,自ら進んで(unprompted),保守派の活動家たちに,トランプは賞に値する「平和主義者」の大統領だと語った。
「彼はヨーロッパでの戦争を終わらせるつもりだ。彼は中東での戦争を終わらせるつもりだ。」と,ウォルツは保守党政治活動会議で聴衆に語った。
「そして,あなたは知っているか?」 彼は付け加えた。「これが終わる頃には,ノーベル平和賞がドナルド・J・トランプの名前の隣に座っていることになるだろう。」

スコット・ベッセント(Scott Bessent)財務長官も,Fox Newsとのインタビューでこの賞について言及した。ベッセントは,ウクライナとロシアの紛争を終わらせるというトランプの計画は名誉に値すると述べた。「公平に授与された(fairly awarded)」場合,「私が見るところ,彼は1年以内にそれを得るはずだと思う。」と彼は付け加えた。

その可能性(odds)は厳しく,ロシアとウクライナの間の停戦(truce)の詳細にかかっている可能性がある。
ここ数週間,トランプがロシアのウラジーミル・プーチン大統領の条件で戦争を終わらせるために彼の影響力(leverage)を行使するのではないかという懸念が高まっている。彼のレトリックは,ウクライナに対して,明らかに敵対的になっている。

金曜日に大統領執務室で行われた怒りに満ちた会議の前から,彼はゼレンスキーを「独裁者(dictator)」と呼び,ウクライナが戦争を扇動したと示唆していた。
今,トランプの怒りは公の場にまで広がっている。ゼレンスキーが腕を組んで座っていると,トランプとJDヴァンス副大統領は,反抗的な(disobedient)男子生徒のように彼を叱った(scolded)。
「この会議全体で 一度でも 『ありがとう』 と言ったことはあるか?」 ヴァンスはゼレンスキーに言った。
トランプは厳しい口調で,ウクライナの指導者に「あなたが取引をするか,我々が出て行くかのどちらかだ。そして,我々がアウトになれば,あなたは戦い抜くだけだ。うまくいくとは思わないが,戦い抜くしかないだろう。しかし,あなたはカードを持ってない。」

ある時点で,トランプは,2016年の選挙へのロシアの介入に関する調査を含む 「偽の魔女狩り(phony witch hunt)」 と彼が呼ぶものをめぐって,最初の任期中にプーチンと絆を深めたと示唆した。
「言わせてもらうが,プーチンは私と共に地獄のような多くのことを経験した。」 とトランプは言った。

その後,ホワイト・ハウスは トランプとゼレンスキーとの共同記者会見をキャンセルし,ゼレンスキーは建物を出るように言われた。トランプは後に声明で,「平和の準備ができる」まで,彼は歓迎されないと述べた
もし トランプがロシアに有利な協定を結んで(forges),他のヨーロッパ諸国をプーチンの侵略に対して脆弱な(vulnerable)ままにすれば,受賞の見通しは悪くなるかもしれない。親ロシア派の取引は,ノルウェー議会によって任命された5人の委員からなるノーベル賞選考委員会にとって,納得できない(sit well)ものになりだろう。

「ノルウェーは,ロシアと国境を接している。そして,ロシアが領土を奪い続ければ,私たちは危険にさらされる。」と,ノルウェーの国会議員で国防・外交委員会の委員を務めるタイブリング・ジェデは述べた。
国家安全保障会議は,この記事に対するコメント要請に応じなかった。

‘They probably will never give it to me’
「彼らはたぶん,僕にくれることはないだろう」

ノーベル平和賞は、トランプの1期目のランニング・サブプロットとなった。彼は時々,賞に魅了されているように話した。
2018年にインディアナポリスで開催されたフューチャー・ファーマーズ・イベントで,トランプ,9年前に亡くなった過去のアメリカ人受賞者,世界的な飢饉との闘いに貢献した植物科学者のノーマン・ボーローグ(Norman Borlaug)に言及した。
ボーローグを称賛しながら,彼は言った 「彼はノーベル平和賞を受賞した。」

「彼らはおそらく,私が韓国やイドリブ県(シリア),そしてこれらすべての場所でやっていることに対してさえ,決して私にそれを与えないだろう。」 とトランプは付け加えた。「彼らはおそらく私にそれをくれることはないだろう。どうしてかわかるね。なぜなら,彼らはそうしたくないからだ。」

トランプは当時,1つを勝ち取るための2つの本当のチャンスを持っていた:北朝鮮から核兵器をなくす働き(それは実現しなかった)と,イスラエルとそのアラブの隣国との関係を正常化する働き(1つは実現した)だ。
2020年9月,タイブリング・ジェデは彼をアブラハム合意として知られる中東和平協定に対して指名したが,翌年に受賞者が発表されたとき,トランプは嫌われた(skunked)。

共同受賞者のマリア・レッサ(Maria Ressa)とドミトリー・ムラトフ(Dmitry Muratov)は,それぞれフィリピンとロシアでの権力乱用を暴露したジャーナリストだった。

ノミネートでさえも,ホワイト・ハウスが祝うことを選んだものだった。ホワイト・ハウスの報道局は,それに注意を喚起する声明を発表した。その月,オハイオ州での再選に向けた選挙運動で,トランプは,メディアがノミネートに十分な注意を払っていないと不満を漏らしたが,個人の名前が出されることは必ずしも名誉には当たらない。
推薦を許された人のリストは長い。結構長い。
国会議員は誰でも,選考委員会に誰かの名前を載せることができる。(クラウディア・テニー下院議員(共和党、ニューヨーク州)は昨年,トランプを指名した)。閣僚や国家元首も同様だ(日本の安倍晋三元首相は2019年の賞にトランプを指名した)。そして大学教授。そして,退職した大学教授。そして,かつて賞を受賞した組織の理事を務めている人。そして,過去にノーベル委員会に助言した人なら誰でも。
トランプが2016年に初めて大統領選で勝利を収めて以来,年間平均323人の個人またはグループが同賞にノミネートされている。これは、NFLの6チームのロースターを埋めるのに十分な数だ。

今週初め,トランプはホワイト・ハウスにイギリスのキール・スターマー首相を招いた。彼らが話し合ったトピックの一つは,トランプが英国に関税を課すかどうかだった。
スターマーがトランプに気に入られようと(ingratiate)望むなら,それを行う簡単な方法があると,トランプの1期目のホワイト・ハウス国家安全保障担当補佐官ジョン・ボルトンは言った。
「人々は 『スターマーに何を勧めますか?』 と尋ね,私は彼がトランプをノーベル平和賞に推薦することを勧めると答えた。」 とボルトンはインタビューで語った。
トランプは 「間違いなくそれに取りつかれている(obsessed)。」 と彼は付け加えた。

過去の受賞者を見ると,トランプが選ばれた場合,彼は異例の(anomaly)人物になることが示唆されている。彼は過去の受賞者の何人かと歩調が合わない。

2012年には,この賞は欧州連合に贈られた。今週開催された彼の最初の閣僚会議で,トランプは,彼が「米国をねじ込むために設立された」 と彼が言った機関であるEUからの製品に まもなく25%の関税を課すと述べた。

トランプの支持者たちは,彼には 苛立つ(peeved)理由があると言っている。この賞を受賞した最後の大統領はバラク・オバマで,彼は大統領就任からわずか9ヶ月で,実際の成果を上げる前に受賞した。オバマ自身でさえ,受賞演説で,彼の業績は 「わずか(slight)」だったと認めた。

「公正な質問は,バラク・オバマがロシアとウクライナの間の戦争を終わらせるのを助けたことで受賞しただろうかということだと思う。」 と,トランプの元ホワイト・ハウス首席補佐官であるミック・マルバニー(Mick Mulvaney)はインタビューで述べた。「そして,我々は皆,その質問に対する答えを知っていると思う。」
ノーベル賞選考委員会の構成は,トランプが持っているかもしれないどんなチャンスも妨げる(impede)可能性がある。受賞者は,個別の行動に基づいて選択されるわけではない。候補者の 「個性」も関係する。
「ノーベル賞の候補者は,人類の最大の利益に貢献したに違いないということだけを思い出してもらいたい。」 と,ノルウェーのノーベル委員会の元委員長であるベリット・ライス・アンデルセンは NBCニュースに語った。
同委員会の新委員長ヨルゲン・ワトネ・フリドネスは,表現の自由と 「危機に瀕している作家」を支援することを使命とする団体,「PENノルウェー」の事務局長でもある。

それは MAGA愛好家のキャリア・パスではない。トランプは,言論の自由を主張する米国のジャーナリストを不公平に扱っていることをめぐり,批判に直面している。彼の初期の行動の一つは,AP通信のエア・フォース・ワンからの電信サービスを禁止することや,少数の「プール」記者だけが視聴し,質問することが許されている特定のイベントだった。
この罰則は,AP通信が 「メキシコ湾」という名前に固執する一方で,トランプが 「アメリカ湾」と改名したことに言及したことに起因している。AP通信は,アクセスの回復を求めて訴訟を起こした。

Elite recognition / エリートの認識

なぜトランプは賞を気にするのだろうか? 彼はエリートを軽蔑する(disdains)ポピュリストとして権力の座に就いた。しかし,ノーベル平和賞はエリートの正当性(validation)にあふれている。
それが二面性である。トランプは MAGA運動と結び付けられているかもしれないが,彼の一部はエリートの認識を望んでいるようだ。彼はよく,名門(prestigiousMITで教えた叔父の話をする。ピート・ヘグセス(Pete Hegseth)が上院の承認を得るのに苦労したとき,トランプは NBCの “Meet the Press” のインタビューで,ヘグセスがアイビー・リーグの学校に通っていたことに言及して彼を保証した。

しかし,嫉妬(envy)も一役買っているのかもしれない。オバマの受賞はトランプにとって痛い(sore)点だったと,ボルトンともう一人のホワイト・ハウスの元高官は言った。
「彼は,オバマ氏がそれを手に入れ,自分は受賞できなかったという事実に取りつかれている。」と,元高官は匿名を条件に自由に語った。
(転載了)
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侵略を始めたロシアと組し,プーチンを喜ばせる和平案が平和賞に値するはずがありません。
ノーベル平和賞授賞の条件は 人類の平和に貢献したことは 勿論ですが,人格者であってほしいものです。
ノーベル賞の権威・信頼・品格を失墜させる人物を,敢えて選考委員会は選ばないでしょう。
トランプさん,実は そのあたり,自覚しているのでしょう。

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