ホワイト・ハウスでのゼレンスキー,卑屈にならず ・・・
‘CNN’,Feb.28,2025付け
“Zelensky bristled at his berating by Trump and Vance. After three years of war, what did they expect?”
「ゼレンスキー,トランプとヴァンスからの非難に苛立つ。3年間の戦争の後,彼らは何を期待したのか?」
の見出し記事を拙訳・転載します。
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ウクライナでは過去10日間でドローンと空爆により47人の民間人が死亡したが,その地平線上では,最高の表現(superlatives)が次々と降り注いだ:ロシアの侵攻以来,戦争における最も重要な瞬間;48歳のコメディアンから戦時指導者に転身した人物と70代の(septuagenarian)億万長者から米国大統領に転身した人物との最も醜い(ugliest)性格の衝突 -1989年,いや1945年以来のヨーロッパ史上最も重要な転換点である。
ウクライナの指導者ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領が金曜日,生放送のテレビでドナルド・トランプ米大統領とJ・D・ヴァンス副大統領から感謝の気持ちの欠如を非難された後,ウクライナは - 3年間にわたるロシアの爆撃と残虐行為を皆で生き延びた後 ― 裕福な米国のエリート層による彼の扱いに激怒するべきか,それとも,おそらくキーウは それなしでは耐えられないであろう同盟国との関係において慌てて(panickedly)改善策(remedy)を求めるべきか,とっさに迷ったようだった。
テレグラム上のウクライナ軍チャンネルは,ひざまずいて懇願するよりはむしろ立ち上がって死んだほうがましだと激怒した(fumed)。キーウ当局は連帯感(solidarity)をにじませた(exuded)。しかし,彼らの足元の絨毯は突然消え去った。
「この件を解決するために我々にできることは何もない」と,ある米国政府高官は私に語り,ゼレンスキーが解決しなければならないと付け加えた。トランプの ‘whisperer’ であるリンジー・グラハム(Lindsey Graham)上院議員は,ゼレンスキーは早急に解決するか,辞任(step aside)すべきだと推測した(speculated)。米国の政治家は,自らの発言が並外れた影響力を持つことに慣れているが,金曜日,その発言は欧州の安全保障の確立された規範に波及し(rippled across),過去10日間の恐ろしいむち打ち(horrific whiplash)からようやく回復したばかりの大陸に,突然 再びシートベルトをチェックさせる結果となった。ゼレンスキーの金曜日の任務は単純でほぼ完了していた。重要な鉱物取引の合意案に署名を待つだけだった。会談の雰囲気は十分に和やかで(convivial),プーチンに対する強硬な発言によってさえも台無しにされることはなかった。戦時中の指導者の服装(いつも着ている黒の長袖シャツ)はトランプの好みではなかったかもしれないが,事態を一変させる(overturn the apple cart)ほどではなかったと米国当局者は私に語った。トランプの国際会議に頻繁に出席するものの,発言することはめったにないヴァンスだからこそ,それをやってしまったのだ。
誤報は,特権階級の贅沢であることが多い。電気,食料,水といった生活必需品が整っていなければ,虚偽を広めたり信じたりする特権は得られない。ゼレンスキーは,ロシア外交に関する副大統領の講義(2014年以降,ウクライナにおけるモスクワの軍事目標以外,公然とほとんど前進していない)に直面したとき,反論した,いや,そうしようとした。
後にトランプが「あなたにカードはない。」と言ったとき,ゼレンスキーは「カードはやっていない。」と答えた。ウクライナ人はカードをやっているのではなく,トランプが繰り返し挙げる空想的な数字よりも低い割合で死んでいるのだ,とはいえ,週に数百人という十分に恐ろしいペースで。彼らも平和を望んでいるのだ。
これが大統領執務室(the Oval Office)の両陣営の間にあるぞっとするような(gruesome)溝(gulf)だ。一方では,二度と帰ってくることのない親戚や友人,そして二度と戻ることのない故郷に関わる戦争の事実が個人的な問題となっている国。他方では,数十年にわたる敵(adversary)を倒すために米国人の命を犠牲にすることなく提供された援助が十分な感謝をもって受け取られなかったため,米国の右翼(right flank)は軽蔑されている(scorned)と感じている。
「あなた方は感謝しているようには全く振舞っていない。それはいいことではない。」とトランプは言った - まるで何万人ものウクライナ人の命が犠牲になったことが感謝のしるしではないかのように。
ゼレンスキーはその後,Fox News のインタビューで,トランプに謝罪する義務があるとは思わないが,関係修復は可能だと考えていると述べた。
トランプとヴァンスは戦争を間近で見たことがないが,それでも戦争に嫌悪感を抱いている。彼らは,3年間戦争の恐怖に浸っていたゼレンスキーに,戦争を経験した人なら誰もが切望する平和についての講義が必要だと感じたようだ。金持ちの無知が,疲れ果てた経験を大声で説教したのだ(Moneyed ignorance loudly lectured exhausted experience)。
これからどこへ向かうのか?ゼレンスキーは大統領としての決定的な瞬間を耐え抜いたのだろう。彼は魔法のようにこの亀裂を修復するか,どうにかして米国なしで生き残るか,あるいは退いて他の誰かに挑戦させるか,どちらかを選ばなければならない - 最後の方法が一番簡単かもしれない。しかし,モスクワが望むように権力の座から退けば,前線で危機を引き起こし,政治の透明性が損なわれ,キーウ政府の正当性も損なわれる可能性がある。議会の手続きや戦時中の選挙の欠陥により,クリーンな後継者を生み出せない可能性が高いからだ。
この先,良い選択肢はなく,確実な賭けもない。だが,キーウに戻ってきてから一つだけ安心したことがあった。ヨーロッパの安全保障は,トランプ政権が大陸全体の民主主義と同盟関係に疑問を投げかけた3週間を経て,ロンドンやパリ,ミュンヘンの快適な視点から見ると危機に瀕しているように見えるかもしれない。3年経ったキーウでは,どういうわけか疑問が軽くなっている。ここでは毎晩ドローンの波がやって来るが,街は順応し,人々は耐え,明かりは灯り続けている。
この回復力を見れば,ゼレンスキーがヴァンスから自国の犠牲と危機について説教されたことに憤慨していることが理解しやすくなる。昨夜,あるウクライナの民間人がこう要約した:「尊厳(Dignity)もまた価値だ。ロシアがそれを破壊できないのに,なぜ米国はそれができると考えるのか?」
(転載了)
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トランプは 自国の利益しか頭になく,ウクライナの戦争の終わり方には興味がない- とにかく 終わればいいと考えているとしか思えません。
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コメント
“If Russia stops fighting, the war ends. If Ukraine stops fighting, Ukraine ends."
ー とバイデン政権の国務長官 ブリンケンは 国連安保理事会で 演説したのですが ・・・ 。
投稿: 管理者 | 2025年3月 2日 (日) 18時49分
こんな恥ずべき人物を大統領に選ぶほどアメリカという国は堕ちたのかと暗澹たる気持ちになる。
投稿: hirosuke | 2025年3月 2日 (日) 17時29分