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2025年4月10日 (木)

英国の高等教育情報誌,日本の大学ランキング(2025)を発表,1位は 東北大学

英国の高等教育情報誌 ‘THE TIME HIGHER EDUCATION’ が 4月3日,“Top universities in Japan 2025: top 150” を発表しました。

以下,記事を抜粋して 拙訳・転載します。
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2017年3月に1回目の発表を行い,今年で8回目。日本の教育事情に即した形で大学の魅力や特性が表れるよう,大学の「教育力」を測るデザインとなっている。

ランキングの指標は「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4分野で構成されている。一般的な国内の大学ランキングが主に入学時の学力(合格基準)を軸としているのに対し,同ランキングは学生の学びの質や成長性に焦点を当てている

1位は東北大学,2位は東京工業大学(東京工業大学と東京医科歯科大学は,2024年10月に東京科学大学として統合),3位は東京大学,4位は京都大,5位は九州大学がランクインした。

日本大学ランキング2025の全結果は次のとおり-

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2025年日本大学ランキングの主な洞察
・東北大学は,‘the 2025 Times Higher Education Japan University Rankings’ で第1位を獲得した。
・ランキングは、日本の教育会社ベネッセと提携して作成された。
・日本の大学ランキングは,16のパフォーマンス指標をカバーする 4つの幅広い「Pillar」(リソース,エンゲージメント,成果,環境)に基づいて計算される。‘THE World University Rankings’ とは異なり,研究データよりも大学が学生に提供するものに重点を置いている。
・日本は,技術革新の国としてのアイデンティティと並行して,古くからの伝統をうまく維持している。この対比は,日本の文化と価値観を守りながら,研究成果と国際的アウトリーチを展開している高等教育機関にも見られる。

1. 東北大学
東北大学の施設の多くは,仙台市の古代の戦場跡地とその周辺に建てられている。
1913年,東北大学は日本で初めて女子学生を受け入れた大学となった。また,東北大学は日本で初めて留学生を受け入れた大学でもある。
2009年,東北大学は国際レベルでの高等教育の提供に貢献するために日本政府によって選ばれた13の大学の1つとなり,主に英語で教えられる一連の学位プログラムを導入した。

2. 東京工業大学
東京工業大学は,首都圏に位置する国立の研究大学である。
科学技術に特化した国内最大の高等教育機関である。大学は6つの学部に分かれており,その中に40を超える学科と研究センターがある。
2000年にノーベル化学賞の共同受賞者である白川英樹は,この大学に通っていた。

3. 東京大学
東京大学は1877年に設立された日本初の国立大学である。
学問分野全体にわたるコースを提供しており,10の学部,15の大学院,11の関連研究所(先端科学技術研究センターを含む),3つの主要図書館,3つの高等研究機関を有している。
学生は本郷,駒場,柏の3つのキャンパスで教育を受けるが,日本全国に大学関連の施設がある。この大学のコース構成はやや変わっていて,学生は最初の2年間は1つのキャンパスで教養課程を履修し,その後別のキャンパスに移って選択した専攻を学ぶ。
キャンパスは,寺が立ち並ぶ谷根千や,美術館や桜が楽しめる上野公園など,東京の多くの文化的名所のすぐ近くにある。

4. 京都大学
京都大学は,吉田,宇治,桂の3つのキャンパスにまたがっている。日本最古の大学の一つで,アジアでは常に上位にランクされている。
京都大学には約22,000人の学生がおり,10の学部,18の大学院,13の研究機関,21の研究教育センターがある。
当初,大学は法学部,医学部,文学部,理工学部で構成され,2年以内に図書館と病院が開設された。その後,経済学部,農学部,人文学部が設立され,20世紀半ばには最初の大学院が開設された。
この大学は,11人のノーベル賞受賞者,2人のフィールズ賞受賞者,1人のガウス賞受賞者を含む,多くの成功した研究者を輩出してきた。

5. 九州大学
九州大学は,昨年の6位から1つ順位を上げて,今年もトップ5に返り咲いた。
同大学には多くの国からの留学生がおり,留学生の数は年々増加している。
九州大学博物館には,文書,考古学的遺物,400万点を超える昆虫標本コレクションなど,750万点の品々が収蔵されている。

Japan University Rankings 2025: methodology
日本の大学ランキング2025:ランキング方法

当社の日本の大学ランキングは,大学の幅広い強みを示す 4つの柱に基づいて作成されている

2025 年日本大学ランキングは 4 月 3 日に発表される。
‘The Times Higher Education’ の日本の大学ランキングでは,‘balanced scorecard approach’ を採用しており,16 の個別のパフォーマンス指標を組み合わせて,大学の幅広い強みを反映する総合スコアを作成する。全体的な方法論では,柱(Pillars)と呼ばれる 4つの主要分野を調査する。
今回で8回目となるこのランキングは,学生とその家族が人生で最も重要な決断の一つである「誰に教育を任せるか」という決断をする際に最も重要な質問に答えるようにデザインされている。

Methdology

Resources / 資産・資源

この柱には,学生 1人あたりの財務 (収入) (8%) に関する指標が含まれる。これは,教育機関が効果的に教育を行うための資金を持っているかどうかを示す。また,教員と学生の比率 (8%) も含まれ,これは,大学に教えるのに十分な教員がいるかどうかを示す。また,各機関の学術的成果(scholarly output) (7%) とスタッフ 1人あたりの研究助成金 (5%) も調べる。
学術分野の専門家である教員がいると,学生の教育体験が大幅に向上する。最後の指標は,特定の大学に入学するために必要な学力と,トップクラスの学生の間での人気度を示すために,機関の入学者が受けた全国模擬大学試験(national mock university exam)のスコア (6%) を測定する。

Engagement / 関与

この柱は,高校アドバイザー調査と日本学生調査という 2つの情報源から大学に対する意見を測定する。高校アドバイザー調査では,毎年 1,000~2,000校の日本の高校の学生キャリア・アドバイザーの意見を集める。アドバイザーに,世界最高水準の教育を行っていると思われる大学を最大 15 校 (6%),学生の能力開発に最も優れていると思われる大学を最大 15 校 (6%) 挙げるよう求める。また,過去 2年間の学生調査のデータも使用している。7つの質問に対する回答は,次の 3つの指標で使用される:

・関与指標(engagement metric)(6%)は,大学での授業が(1)批判的思考をどの程度サポートしているか,(2)学生が学んだことの関連性を理解することをサポートしているか,(3)学生の学習内容を現実世界に適用することをサポートしているか,(4)学生に挑戦を促す授業を提供しているかを問う4つの質問のスコアを使用する。
・交流指標(interaction metric)(6%)は,学生が(1)スタッフや教員と交流する機会と(2)仲間と協力する機会をどれだけ持ったかを尋ねる2つの質問のスコアを使用する。
・推薦指標(recommendation metric)(6%)は,学生が友人や家族に自分の大学を推薦する可能性を尋ねる1つの質問のスコアを使用する。

Outcomes / 成果

この柱は,‘THE(The Higher Education)’ が毎年実施している世界の主要な学者を対象とした学術的評判調査における日本の学者の投票に基づいて,日本の大学の全体的な学術的評判 (8%) を調べる。この調査は,どの大学が教育の卓越性に関して最も評判が良いかを判断するのに役立つ。また,大学が,市場が求める卒業生を輩出しているかどうかを把握するために,雇用主の間での大学の評判 (8%) も考慮する。
これは,700社を超える上場企業と非上場企業の人事部門を対象とした調査に基づいている。各部門は,各大学からの卒業生の強みに基づいて,最高と思われる大学を最大 10校特定するよう求められる。その後,各部門は特定した各大学について調査を完了し,これらの大学の卒業生従業員をいくつかの分野で評価した。

Environment / 環境

この柱は,各キャンパスの学生と教職員の構成に注目し,学生が,多様性があり,協力的で,包括的な大学環境に身を置くことができるかどうかを判断するのに役立つ。キャンパス内の留学生 (5%) と外国人教職員 (5%) の割合を調べる。これは,大学が世界中から才能ある人材を引き付けることができるかどうかの重要な指標である。
また,どの機関が,さまざまな背景を持つ学生が互いに学ぶ機会を持つ多文化キャンパス(multicultural campus)を育んできたかを示す。また、国際化(internationalisation)の 2つの側面,つまり,さまざまな種類の国際交換プログラムに参加する学生の数 (5%) と,日本語以外の言語で教えられるコースの数 (5%) に注目している。

注:過去2回のランキングでは過去のデータを使用していたが,現在は国際交換プログラムに参加している学生数の最新の報告を使用している(これらの数値は新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって大きく影響を受けたため)。今回のランキングで使用されている数字は2023年度のものである。

Data sources / 情報源

ランキングのデータはさまざまなソースから取得されている。これには,大学自体が提出したデータのほか,‘Elsevier’, ‘Benesse Corporation’, 「日経ヒューマン・リソース」,「日本政府」,‘THE’ 学術評判調査から収集したデータが含まれる。ほとんどの場合,データは正規化されているため,各指標に割り当てた値は他の指標と合理的に比較できる。

Rankings table / ランキング表

柱のスコアは,大学がその柱の上位 150位以内にある場合にのみ提供され,全体で上位 100位以下にランクされている大学にはバンド・スコア(banded score)が与えられる。
(転載了)
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世界の大学ランキングは いくつかの機関が発表していますが,全般に 日本の大学で Top 100に入っているのは せいぜい東京大学と京都大学の2大学程度で,他の先進国に比べ少ない結果になっています。
評価基準によりますが,留学生の数や,引用される論文の数がネックになっていることが一因と思われます。
この原因として 他国に比べて 日本の高等教育が ほぼ自国語でなされていることが考えられます。
江戸時代末期から明治時代の初め,西洋の学問(人文科学,自然科学を問わず)を吸収する際,それまで日本(語)に存在しなかった概念(言葉)に相当する日本語を発明し,日本語に翻訳して 広く日本人が学習可能な状態になるよう努めて以来,それが現在まで引き継がれてきています。
日本人は 最新の学説,論文は別にして,高等教育を原書(原文)で学ぶ必要がなく, 外国語(特に英語)に堪能である必要が(ほぼ)ないのです。
英語を母国語としない国(特に先進国)に比べて低い日本人の英語力も これが関係しているでしょう。

因みに 同誌による ‘World University Ranking 2025’(基準が上述の日本rankingと異なる)で 500位に入っている日本の大学は下記 10大学です。

東京大学 28
京都大学 55
東北大学 120
大阪大学 162
東京工業大学 195
名古屋大学 201-250
九州大学 301-350
北海道大学 351ー400
筑波大学 351ー400
東京医科歯科大学 401ー500

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