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2025年4月 9日 (水)

米国の科学者が国を捨てる。

nature’ 誌 電子版 ‘NEWS’,27 March 2025付け
75% of US scientists who answered Nature poll consider leaving
「‘Nature’ のアンケートに回答した米国の科学者の 75% が国を去ることを検討中」
の 見出し記事を 下記,拙訳・転載します。
*********************
More than 1,600 readers answered our poll; many said they were looking for jobs in Europe and Canada.
1,600名を超える読者がアンケートに回答;多くがヨーロッパやカナダで仕事を探していると回答した。

000_20250329150901

ドナルド・トランプ大統領の新政権がもたらした(brought about)米国の研究の大きな変化は,国内の多くの科学者が生活とキャリアを考え直すきっかけになっている。ネイチャー誌の世論調査に回答した1,200人以上の科学者(回答者全体の4分の3)は,トランプが引き起こした混乱(disruptions)を受けて米国を離れることを検討している。移住先として上位に挙げられたのはヨーロッパとカナダだった。

001_20250329150901この傾向は,特にキャリア初期の研究者の間で顕著だった。回答した大学院生690人のうち,548人が 国からの離脱を検討しており,博士課程の学生340人のうち255人も離脱を検討していると答えた。

トランプ政権は,億万長者のイーロン・マスクが率いる政府全体のコスト削減策の下,研究資金を削減し,連邦政府が資金提供する科学研究の広範な範囲(broad swathes)を停止した。多くの科学者を含む数万人の連邦職員が解雇され,裁判所命令に従って再雇用されており,今後も大量解雇の恐れがある。移民取り締まり(crackdowns) と学問の自由(academic freedom)をめぐる争いにより,不確実性と混乱が米国の研究事業のあらゆる側面に浸透し(permeate),研究者は動揺している(reeling)。

Decision to leave / 去る決断

ネイチャー誌は読者に対し,こうした変化が米国を離れるきっかけになっているかどうかを尋ねた。今月初め,同誌のウェブサイト,ソーシャル・メディア,ネイチャー・ブリーフィングの電子メール・ニュースレターで回答を求めた(solicited)。約1,650人が調査に回答した。

回答者の多くは,すでに協力者,友人,家族がいるか,言葉に問題ない国への移住を希望していた。「科学を支援してくれる場所ならどこでも」 とある回答者は書いた。仕事のために米国に移住した人の中には,母国に戻る予定の人もいた。

しかし,トランプが資金を削減し(gutting),研究者を解雇し始めるまで,多くの科学者が移転を計画していなかった。「ここは私の故郷だ - 私は本当に祖国を愛している。」 と,米国の一流大学で植物ゲノム学と農業を研究する大学院生は言う。「しかし,多くの指導者が私に今すぐに出て行くように言っている。」

この学生は,トランプ政権が米国国際開発庁(the US Agency for International Development)への資金提供を停止したため,研究支援と奨学金を失った。彼女の指導教官は短期的に彼女を支援する緊急資金を見つけたが,彼女は残りのプログラムを乗り切るために,今や非常に競争率の高いティーチング・アシスタントのポジションに必死で応募している。

彼女は国際農業に興味があったため,すでに海外で博士研究員(postdoctoral fellowship)として働くことを検討していた。資金を失い,同僚の何人かが解雇されるのを見て,その計画は行動計画として固まった(solidified)。「すべての仕事が止まってしまうのを見るのは辛い。」と彼女は言う。「ヨーロッパ,オーストラリア,メキシコでの機会を真面目に探している。」

研究環境の混乱(upheaval)が落ち着いたら,将来は米国に戻りたいと彼女は考えている。しかし,今のところ,トランプ政権は彼女の関心分野である世界食糧システムは 「優先事項でも焦点でもない」 と 「非常に明確にしている。」と彼女は言う。「その分野で研究したいなら,それを優先する別の場所を見つけなければならない」。慈善事業(philanthropy)などによる米国の民間資金も選択肢の1つだが,彼女は,以前は連邦政府が資金提供していたプロジェクトの過剰(glut)と競合することになるだろうと予想している。
(以下略,転載了)
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目先の効率化を重視し,将来の国力の衰退を気にしない,悲しい先進国になったようです。

nature’ 電子版 ‘NEWS’,27 March 2025付け
75% of US scientists who answered Nature poll consider leaving
「‘Nature’ のアンケートに回答した米国の科学者の 75% が国を去ることを検討中」
の 見出し記事を 下記,拙訳・転載します。
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More than 1,600 readers answered our poll; many said they were looking for jobs in Europe and Canada.
1,600名を超える読者がアンケートに回答;多くがヨーロッパやカナダで仕事を探していると回答した。

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ドナルド・トランプ大統領の新政権がもたらした(brought about)米国の研究の大きな変化は,国内の多くの科学者が生活とキャリアを考え直すきっかけになっている。ネイチャー誌の世論調査に回答した1,200人以上の科学者(回答者全体の4分の3)は,トランプが引き起こした混乱(disruptions)を受けて米国を離れることを検討している。移住先として上位に挙げられたのはヨーロッパとカナダだった。

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この傾向は,特にキャリア初期の研究者の間で顕著だった。回答した大学院生690人のうち,548人が 国からの離脱を検討しており,博士課程の学生340人のうち255人も離脱を検討していると答えた。

トランプ政権は,億万長者のイーロン・マスクが率いる政府全体のコスト削減策の下,研究資金を削減し,連邦政府が資金提供する科学研究の広範な範囲(broad swathes)を停止した。多くの科学者を含む数万人の連邦職員が解雇され,裁判所命令に従って再雇用されており,今後も大量解雇の恐れがある。移民取り締まり(crackdowns) と学問の自由(academic freedom)をめぐる争いにより,不確実性と混乱が米国の研究事業のあらゆる側面に浸透し(permeate),研究者は動揺している(reeling)。

Decision to leave / 去る決断

ネイチャー誌は読者に対し,こうした変化が米国を離れるきっかけになっているかどうかを尋ねた。今月初め,同誌のウェブサイト,ソーシャル・メディア,ネイチャー・ブリーフィングの電子メール・ニュースレターで回答を求めた(solicited)。約1,650人が調査に回答した。

回答者の多くは,すでに協力者,友人,家族がいるか,言葉に問題ない国への移住を希望していた。「科学を支援してくれる場所ならどこでも」 とある回答者は書いた。仕事のために米国に移住した人の中には,母国に戻る予定の人もいた。

しかし,トランプが資金を削減し(gutting),研究者を解雇し始めるまで,多くの科学者が移転を計画していなかった。「ここは私の故郷だ - 私は本当に祖国を愛している。」 と,米国の一流大学で植物ゲノム学と農業を研究する大学院生は言う。「しかし,多くの指導者が私に今すぐに出て行くように言っている。」

この学生は,トランプ政権が米国国際開発庁(the US Agency for International Development)への資金提供を停止したため,研究支援と奨学金を失った。彼女の指導教官は短期的に彼女を支援する緊急資金を見つけたが,彼女は残りのプログラムを乗り切るために,今や非常に競争率の高いティーチング・アシスタントのポジションに必死で応募している。

彼女は国際農業に興味があったため,すでに海外で博士研究員(postdoctoral fellowship)として働くことを検討していた。資金を失い,同僚の何人かが解雇されるのを見て,その計画は行動計画として固まった(solidified)。「すべての仕事が止まってしまうのを見るのは辛い。」と彼女は言う。「ヨーロッパ,オーストラリア,メキシコでの機会を真面目に探している。」

研究環境の混乱(upheaval)が落ち着いたら,将来は米国に戻りたいと彼女は考えている。しかし,今のところ,トランプ政権は彼女の関心分野である世界食糧システムは 「優先事項でも焦点でもない」 と 「非常に明確にしている。」と彼女は言う。「その分野で研究したいなら,それを優先する別の場所を見つけなければならない」。慈善事業(philanthropy)などによる米国の民間資金も選択肢の1つだが,彼女は,以前は連邦政府が資金提供していたプロジェクトの過剰(glut)と競合することになるだろうと予想している。
(以下略,転載了)
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目先の効率化を重視し,将来の国力の衰退を気にしない国になったようです。

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