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2025年5月23日 (金)

江藤さんの辞任を報道する海外メディアの見出し,そして ‘BBC’ の報道。

江藤さんの失言,辞任事件は 世界のメディアで 早速,写真と共に報じられており,その愚かさは その顔写真と共に 世界中に知れ渡ったようです。

 以下に 代表的メディアの見出し,最後に BBC の報道を示します。

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CNN,May 21
Japan’s farm minister resigns over rice gaffe, as stubbornly high prices threaten government’s grip on power
米価格高騰で政権の権力掌握が脅かされる中,農水省の大臣が米の失言で辞任 

Reuters,May 21
Japanese farm minister resigns following gaffe over rice
日本の農林水産大臣,米問題で失言し 辞任 

CNBC,May 20
Japan’s farm minister said he has never had to buy rice. That cost him his job
日本の農林水産大臣,米を買う必要は一度もなかったと述べた。それで職を失った 

The New York TimesMay 21
Japanese Farm Minister Resigns After Saying He’d Never Bought Rice
江藤拓農相,米を買ったことがないと発言し辞任

The remark came in the midst of a rice shortage that has infuriated voters. “Frankly, my supporters give me quite a lot of rice,” said the minister, Taku Eto.
この発言は,有権者の怒りを買っている米不足のさなかに行われた。「率直に言って,私の支持者の方々はかなり多くの米を寄付してくださっています。」と江藤拓農相は述べた。 

The GuardianMay 22
Japanese minister resigns after saying he doesn’t buy rice because he gets it free
江藤拓大臣,米は無料で手に入るから買わないと発言し辞任

Taku Etō’s remarks drew fury as cost of rice has nearly doubled in a year amid soaring food prices
食料価格の高騰を受け,米の価格が1年でほぼ2倍に上昇する中,江藤大臣の発言は激しい非難を浴びた。 

FRANCE 24May 21
Japan farm minister resigns over free rice gaffe
日本の農林水産大臣,無料の米の失言で辞任

Tokyo (AFP) – Japan's farm minister resigned Wednesday after a gaffe about rice drew public fury in a country experiencing soaring prices of the cherished staple.
東京(AFP主食である米の価格高騰に見舞われている日本において,米に関する失言が国民の怒りを買ったことで,農林水産大臣が水曜日に辞任した。 

FINANCIAL TIMESMay 21
Japan farm minister quits in rice scandal
日本の農林水産大臣が米問題で辞任 

AP, May 21
Japan’s agriculture minister resigns after a rice gaffe causes political fallout
日本の農水大臣,米失言で政治的な混乱を招き辞任

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以下,BBCの報道を拙訳・転載します。

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BBC, May 212025
How a joke about rice cost a Japan cabinet minister his job
「米に関する冗談で日本の閣僚が失職」 

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日本の農林水産大臣が,支持者から「たっぷり(plenty)」の米を贈られるので,米を買う必要は一度もないと発言し,笑いを誘おうとした。
しかし,江藤拓は激しい怒り(outrage)を招き,辞任に追い込まれる事態となった。 

日本は数十年ぶりの生活費危機に直面しており,国民の食糧である米が大きな打撃を受けている。昨年,米の価格は2倍以上に上昇し,輸入品種はほとんど見られなくなった。 

江藤は,日曜日に地元の資金集めのイベント(fundraiser)で行った発言は「行き過ぎた(too far)」と述べ,謝罪した。野党が不信任決議案の提出を示唆したことを受け,辞任した。

江藤の解任は,支持率の低下に苦しんでいた石破茂首相率いる少数与党政権にとって新たな打撃となる。 

日本では,米不足が政治的混乱を引き起こした例が数多くあり,米は強力な引き金(political upsets)となり得る。1918年には,米価高騰をめぐる暴動で政権が倒れたこともある。
石破の支持率急落(plummeting)に米価が影響しているのも,それほど驚くには当たらない。 

「政治家はスーパーに食料品を買いに行かないから,理解してない。」と,31歳の樋口芽森さんは横浜の自宅からBBCに語った。
樋口さんは生後7ヶ月の赤ちゃんを育てる初めての母親だ。産後の回復のためには良い食事が不可欠で,娘はもうすぐ離乳食を始める予定だ。
「娘にしっかり食べてほしいので,このまま価格が上がり続ければ,夫と私が食べる米の量を減らさなければならないかもしれない。」

 A costly error? / 高くついたミス? 

茨城大学の農業経済学者,西川邦夫は,これは単純な需要と供給の問題だと述べている。
しかし,彼は政府の計算ミスが原因だと考えている。 

1995年まで,政府は農業協同組合と緊密に連携し,農家の米の生産量を管理していた。この法律は同年に廃止されたが,農水省は農家が米の過剰生産を回避できるよう,需要推計を公表し続けている。
しかし,西川教授によると,2023年と2024年の予測は間違っていたという。需要を680万トンと推定していたが,実際の需要は705万トンだったという。 

パンデミック後,日本を訪れる観光客の増加と外食の増加により,米の需要は増加した。
しかし,実際の生産量は推定よりもさらに少なく,661万トンだったと西川教授は述べている。

農林水産省の広報担当者はBBCに対し,「米の需要が急増したのは事実。これには,米が他の食品に比べて比較的安価だったことや,海外からの観光客の増加など,いくつかの要因が影響している。」と述べた。 

「異常な高温のため米の品質は良くなく,米の生産量も減少した。」 

Growing rice is no longer profitable / 米作りはもはや利益にならない 

農家は長年,十分な収入を得られないでいると,代々農業を営んできた59歳の笠原幸介は語る。
彼によると,60kgの米を生産するのに 約¥18,500($125.70,£94.60)かかるが,昨年,新潟県の笠原の住む地域の農協は¥19,000で買い取るという。
34年前までは,米の生産量を減らすことに同意した自治体に政府は財政的な優遇措置さえ提供していた。」と彼は付け加えた。 

農林水産省の広報担当者は,政府が米の代わりに小麦や大豆の生産を選択する農家に補助金を出していることを確認した。
一方,昨年まで日本における米の需要が減少していたため,若い農家は,酒米,米菓,あるいは家畜飼料用など,異なる種類の米の生産を選択している。 

「長年,米を安く売らせようとする小売店や飲食店と戦うのに疲れていました。」と田渕真也さんは言う。
しかし,状況は一変し,今では60kgの米の相場は 4万円から5万円になっている。
価格上昇は消費者にとっては痛手だが,苦境に立たされている多くの農家がようやく利益を上げられるようになることを意味する。 

しかし,国民の怒りが高まる中,政府は3月に緊急備蓄米の一部を競売にかけ,価格引き下げを図った。 

多くの国は,緊急事態に備えるため,原油や天然ガスといった重要な物資の備蓄,つまり戦略備蓄を保有している。アジアでも,多くの政府が米の備蓄を保有している。
近年,日本の備蓄米は自然災害の際にのみ放出されてきた。 

「政府は常に,価格抑制のために備蓄米を放出することはないと言っていたので,裏切られたと感じた。」と田渕氏は語る。
政府が米を放出するという稀な決定を下したにもかかわらず,米価格は上昇し続けている。 

Tackling soaring prices / 高騰する価格への対応 

世界の米生産量の約30%を占める東南アジアでも,米の価格が高騰している。近年,経済,政治,そして気候変動による圧力から,米不足が続いている。
日本では,この問題が深刻化し,消費者が国産米を好むにもかかわらず,四半世紀ぶりに韓国からの米輸入を開始した。 

石破首相は,政府が米国との貿易協定交渉を続ける中で,米国産米の輸入拡大を示唆している。
しかし,樋口氏のような消費者は,外国産米を購入する可能性は低いと述べている。
「私たちは長年,地産地消を訴えてきた。」と樋口氏は語る。「日本の農家が利益を上げ,消費者が国産米を購入することで安心できる方法が必要だ。」 

This divides opinion among farmers. / これは農家の間で意見が分かれている。 

「農業従事者が高齢化し,規模が縮小しているという話を聞くこともあるが,必ずしもそうではない。」と田渕氏は述べ,農業は政府によって過度に保護されてきたと考えている。
「高齢農家の多くは年金や資産があるため,米を安く販売できる余裕がある。しかし,若い世代は収入を生み出さなければならない。政府はすべての農家の収入を保証し,市場を歪めるのではなく,利益の出ない農家を潰すべきだ。」 

笠原氏はこれに反対する。「私たちのような農村地域での農業は,地域社会の一員となることが基本だ。農家が倒産すれば,私たちの地域は壊滅してしまう。」
彼は,政府は米60kgあたり ¥32,000から¥36,000円の保証買い取り価格を設定すべきだと主張する。これは現在の価格よりも低く,農家が利益を上げられる水準だ。 

そして,江藤に起きた出来事を考えると,これは政治家にとってもデリケートな問題だ。

今夏には重要な国政選挙が予定されているため,消費者と農家,特に投票率が高い傾向にある高齢者層を満足させることが極めて重要だ。

(転載了)
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