映画で使われた 日本製の時計
‘GQ-UK’,7 May 2025付け
“26 best scene-stealing watches in movies – from the subtle to the sublime”
「映画で注目を集める腕時計ベスト26選 ― さりげないものから卓越したものまで」
のタイトル記事から 26の腕時計のうち 日本製 5つを紹介します。
下記,抜粋 拙訳・転載します。
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プロダクト・プレイスメント(*商品を露出を高める広告手法)の芸術は,古くからある繊細なものである。ペプシの缶,真新しいシボレー。しかし,映画に登場する最高の腕時計は? 実は,映画に登場する他のどのアイテムよりも,時計には より深い歴史がある。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(Doctor Strange In The Multiverse Of Madness)』 を鋭い観察眼で観察した人なら,きっとそのことが分かるだろう。この映画では,ベネディクト・カンバーバッチが愛用する刻印入りのジャガー・ルクルト(Jaeger-LeCoultre)が,サム・ライミ(Sam Raimi)監督の自由奔放な(freewheeling)物語の中で重要な役割を果たしている。
実際,時計は邪魔者(distraction),あるいは 007なら武器といった存在ではなく,登場する多くの映画と深く結びついている(intertwined)。物語を語る手段として,様々な表現,繊細な表現,そして 『パルプ・フィクション(Pulp Fiction)』 のような作品では非常にユーモラスな表現が用いられている。
『クィア(Queer)』に登場する最高の時計から,世界で最も伝説的な自動車デザイナーが考案したセイコーまで,映画史を彩る最高の時計をご紹介しよう。
G-Shock GBD200-1 (Will Poulter in Warfare, 2025)
敵陣(enemy lines)の後方で,精鋭のネイビー・シールズ(Navy SEAL)部隊の一員として活動している場合,腕時計は a) 頑丈で,b) 正確であれば,命を救ってくれるかもしれない。 ‘Warfare’ では,ウィル・ポールター(Will Poulter)演じるエリックにとって幸運なことに,彼の ‘G-Shock GBD200-1’ はまさにその両方を兼ね備えている。ネタバレはさておき(Without spoiling too much),事態が急展開し,偵察任務(surveillance mission)がサバイバル・ゲームへと変貌を遂げた時,この時計(tickers)の真価が明らかになる。その実力は,‘G-Shock’ をミリタリー・ウォッチの紛れもない(undisputed)ヘビー級チャンピオンへと押し上げた(renders)と言えるだろう。
Casio A168WG-9EF (Harris Dickinson in Babygirl, 2025)
『ベイビーガール』のハリス・ディキンソン(Harris Dickinson)は,控えめな(low-lift)セクシーさの達人だ。オフィスの軍放出品(military surplus gear),古びたアディダスのスニーカー,そしてセクシーな奥様御用達の服の組み合わせは,セックス・アピール満点だ。そして,その大きな魅力の一つが,ゴールドカラーの ‘Casio 168WG-9EF’ だ。£100以下で,時計好きの心を掴める時計はそう多くないが,ディキンソンのカシオはまさにそれだ。そして,それはこの映画の中で最もセクシーな時計かもしれない。
Casio DW290-1V (Mission Impossible, 1996)
トム・クルーズはスタントも自分でこなす!飛行機から飛び降りたり,ビルをラペリングで駆け下りたり,悪党をやっつけたり,窮地を救ったり,ものすごいスピードで走ったり。そんなトム・クルーズが身に着けているのは,カシオの象徴的なスポーツ・ウォッチ,‘DW290-1V’。衝撃にも強いブラック・ケース,200m防水,5つのアラーム(なんと5つも!),ストップウォッチ,バックライト機能。ダブル・トゥールビヨン(double tourbillon)がこれらすべてを実現する様子をご覧ください。
Seiko Giugiaro 7A28-7000 (Aliens, 1986)
元々は,フォルクスワーゲン・ゴルフ,フィアット・パンダ,マセラティ・ギブリ,そしてデロリアンを手掛けた伝説のイタリア人カー・デザイナー,ジョルジェット・ジウジアーロ(Giorgetto Giugiaro)と,セイコーとのコラボレーションから生まれた ‘Seiko Giugiaro 7A28-7000’ 。著名な時計愛好家(noted watch buff)ジェームズ・キャメロン監督によって,シガニー・ウィーバー演じるリプリーがエイリアンの謎を解き明かそう(get to the bottom of)とするシリーズ第2作で着用するために選ばれた。
映画自体は「楽しい」とは決して言い切れないかもしれないが,クロノグラフのプッシャーを内蔵する奇妙なブロック状の突起(protrusion)を持つこの時計は,自動車からインスピレーションを得たスリリングなデザインであり,リプリーが惑星LV-426に帰還する間,SF的な実用的な仕掛けとして機能する。コレクターや映画マニア(film nerds)の間で今もなお探し求められている歴史的な逸品です。
Casio CA53W Twincept Databank (Back to the Future, 1985)
「こんばんは。エメット・ブラウン博士です。ツイン・パインズ・モールの駐車場に立っています。1985年10月26日,土曜日の午前1時18分。これは時間に関する(temporal)実験第一弾です。」 有名な時間を操る車から降りてくるドクを,かさばる JCVビデオ・カメラで撮影しているのは,赤いベスト(gilet-clad)を着たマーティ・マクフライ(Marty McFly)だ。彼が手首に目をやると,デジタル文字盤の重厚な(hefty)カシオの腕時計が目に飛び込んできた。
これからが面白い展開だ。今では少々不格好で(clunky)恥ずかしいもの(embarrassing)だが,1985年当時,計算機付き腕時計(calculator watch)は先進技術(forward-thinking technology)の粋を集めていた。ハミルトン(Hamilton)のパルサー(Pulsar)がセンセーションを巻き起こし,各社はデジタル・クォーツ技術の開発に躍起になっていた。名前と電話番号を記憶できるこの時計 ‘Casio CA53W’ を,映画の中で混乱した(flummoxed)主人公が時速140キロで未来へと旅立つために選んだのは,決して偶然ではない。この時計は,映画の中で最も象徴的な時計の一つとして永遠に記憶されるだろう。
(転載了)
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因みに 1作目のエイリアン(1979年)でリプリーが付けていた腕時計は セイコーではなく ふたつの Casio を結合させたものでした。
下の写真は 実際に映画に使われたものではなく,アーティスト,スティールバーグ(Steelberg)が 手作りしたレプリカです。
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