コピーと思っていた 「マグナ・カルタ」 が本物だった。
おそらく 高校の世界史で,憲法の草分け(?)として習った 「マグナ・カルタ(Magna Carta)」(1215年 公布,Great Charter of the Liberties:自由の大憲章)に関するニュースを 先々月(5月)見ました。
‘BBC’ 電子版 May 15, 2025付け
“Cut-price Magna Carta 'copy' now believed genuine”
「格安だったマグナ・カルタの 『コピー』 が本物とわかった」
の見出しで 報じていました。
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かつてマグナ・カルタの非公式なコピーと考えられていた写本(manuscript)が,英国の学者によると,現在では真正版(genuine version)とされ,「世界で最も貴重な文書の一つ」 と考えられている。
ハーバード大学ロースクールは1946年にこの写本を$27.50(当時のレートで約£7)で購入し,その後,長年にわたり同校の図書館に保管されていたが,正体は不明のままだった。
しかし,中世史(medieval history)の教授2人は,これがエドワード1世(King Edward I)の治世下に作成された極めて希少で,1300年からに紛失していたマグナ・カルタの原本であり,数百万ドルの価値がある可能性があると結論付けた。
「これは素晴らしい発見だ。」と,キングス・カレッジ・ロンドン(King's College London)のデイビッド・カーペンター教授(Prof David Carpenter)は語った。同教授は,米国の大学のウェブサイトでデジタル化された画像を見て分析を開始した。
「これは最後のマグナ・カルタだ … 祝福に値する。汚れて色褪せた単なるコピーとしてではなく,世界の憲法史において最も重要な文書の一つの原本として,過去,現在,そしてこれから勝ち取られる自由の礎として,祝福に値する。」
彼は,この真正版(authentic version)を発見しただけでなく,長年にわたり誰もその存在を知らず,「安値(for peanuts)」で売却されてきたことに 「本当に驚いた」と述べた。
ハーバード大学図書館収蔵品台帳によると,HLS(Harvard Law School)MS 172としてカタログ化されたこの文書は1946年に取得され,オークション・カタログには 「1327年製 … 多少擦れ(rubbed)と湿ったシミ(damp-stained)あり」 と記載されていた。
写本の購入価格は$27.50だが,インフレを考慮すると2025年では 約$450(£339)になります。
マグナ・カルタは,1215年にジョン王によって初めて発布された憲章(charter)で,臣民(subjects)の自由と権利を保証し,国王を法の権威の下に置いた。
マグナ・カルタは,抑圧的な支配者(oppressive rulers)に対する人権の発展における重要な一歩とみなされ,世界中の憲法の制定に影響を与えてきた。
イングランド各地で配布された(circulated)この文書は,1215年以降,1300年まで歴代の王によって再発行されたため,「原本は200部あった可能性がある」と,カーペンター教授によるハーバード文書の真正性と出所の特定に協力したノーリッジのイースト・アングリア(East Anglia)大学のニコラス・ヴィンセント教授(Prof Nicholas Vincent)は述べている。
現在,1215年から1300年の間に発行された様々な版から24部が現存しており,そのほとんどは英国にある。
英国外では 2部がワシントンD.C.の国立公文書館に,1部が オーストラリアのキャンベラにある国会議事堂に保管されている。
「これは西洋の政治的伝統と憲法の両方の象徴である。」とヴィンセント教授は述べた。
「世界史上最も有名な文書は何かと尋ねられたら,おそらくマグナ・カルタを挙げるだろう。」
ハーバード大学の文書を1年間研究した教授たちは,この文書がカンブリア州アップルビーの町(town of Appleby, Cumbria)で発見されたと考えている。
アップルビーからハーバード大学への道筋には,土地所有者のローザー家(the Lowthers)が関わっていると考えられている。ローザー家は,1780年代の奴隷制度廃止運動の指導者トーマス・クラークソン(Thomas Clarkson)にこの文書を渡した。
クラークソンの財産はメイナード家(the Maynard family)の相続人を経て,1945年末にAVMフォースター・メイナード(Forster Maynard)がサザビーズ(Sotheby's)のオークションで売却した。
ロンドンの書店主が£42でこの文書を購入した。ハーバード大学がそのわずかな金額で購入する数ヶ月前のことだった。
今日の価値について,ヴィンセント教授は「具体的な数字を提示するのはためらわれるが,2007年に ニューヨークでオークションにかけられた1297年版マグナ・カルタは2100万ドル(当時のレートで約1050万ポンド)で落札されており,非常に大きな金額だ」と述べた。
HLS MS 172は一部がひどく褪色していたため,研究者たちは原本ではなく,紫外線とスペクトル画像を用いて撮影した画像に基づいて作業を行った。
彼らは実際の本文の詳細な検証も行った。マグナ・カルタの文言は長年にわたり変化してきたため,文言とその順序は他の1300の原本と完全に一致している必要があった。
このテストは「見事(with flying colours)」に合格した。本文の一致が「決定的な証拠」であるとカーペンター教授は説明した。
ハーバード大学ロースクール図書館サービス担当副学部長のアマンダ・ワトソンは,研究者たちの発見を祝福し,これはコレクションが優秀な学者(brilliant scholars)に公開された時に何が起こったかを象徴するものだと述べた。
「あらゆる学術的発見の背後には,図書館員の重要な仕事がある。彼らは資料を収集・保存するだけでなく,そうでなければ隠されたままになっていたであろう道筋を開拓している。」 とワトソンは述べた。
教授たちは、ハーバード大学のマグナ・カルタが間もなく一般公開され,そのメッセージと重要性がより広く知られるようになることを期待している。
(転載了)
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逆の場合は ・・・ 寂しい。
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