ポール・ワトソン 最重要指名手配リストから外れる,インターポール決定。
‘AP News’,July 23,2025付け
“Interpol takes anti-whaling campaigner Paul Watson off its most-wanted list”
「インターポール,反捕鯨活動家 ポール・ワトソンを最重要指名手配リストから除外」
の見出し記事を 下記,拙訳・転載します。
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パリ(AP通信)―インターポール(国際刑事警察機構)は火曜日(7月22日),反捕鯨活動家ポール・ワトソンの最重要指名手配(most-wanted designation)を解除すると発表した。ワトソンは捕鯨船との衝突事件で日本政府から指名手配を受けており,昨年グリーンランドで数ヶ月間投獄されていた。
ワトソン(74歳)は,シー・シェパード環境保護団体(the Sea Shepherd Conservation Society)の元代表で,公海での捕鯨船との衝突事件で著名人からの支持を集め,リアリティ番組「ホエール・ウォーズ」にも出演した。
2010年に日本の捕鯨調査船と遭遇した際に,船長に爆発物を投げるよう指示し,乗組員の公務執行を妨害したとして,日本は,彼の身柄引き渡しを求めている。ワトソンと彼のチームはこれらの容疑を否定している。
ワトソンは2012年から,フランスのリヨンに本部を置く国際警察機関インターポールの「赤色通告(red notice)」の対象となっていた。赤色通告とは,要請国(今回の場合は日本)の司法当局が発行した令状に基づき,法的措置が取られるまでの間,特定の人物の所在を特定し,暫定的に逮捕するよう,世界中の法執行機関に要請するものである。
カナダ系米国人の活動家であるワトソンは,最近は白髪と髭を伸ばし,サンタクロースのような風貌を見せている。長年にわたり,世界中の海を縦横無尽に渡り歩き(criss-crossed),クジラ保護にほぼ専念してきたことで,環境保護活動家や動物愛護活動家などから高い人気を得ている。しかし,批評家たちは,彼のしばしばの闘争的な手法(combative methods)に疑問を呈している。
ワトソンは昨年,デンマークの半自治領である(semi-autonomous territory)グリーンランドで日本の逮捕状に基づき逮捕・収監されたが,5ヶ月後に釈放された。
「私の第一の反応は,この決定が14年間にわたる政治的動機による迫害(politically motivated persecution)に終止符を打ち,南極海クジラ保護区(the Southern Ocean Whale Sanctuary)における日本の捕鯨活動の明白な違法性(blatant illegality)を浮き彫りにしたということだ。」 とワトソン氏は、シー・シェパード・フランスが提供した短い声明の中で述べた。
“A small justice victory for me, a major justice victory for the whale,” he added.
「私にとっては小さな正義の勝利(justice victory)だが,クジラにとっては大きな正義の勝利だ。」と彼は付け加えた。
デンマークは日本と犯罪人引渡し条約を締結していない。ワトソンの財団は,彼が最長15年の懲役刑に処せられる可能性があると述べており,デンマーク政府は同氏の日本への引き渡しを拒否した。
釈放当時,デンマーク法務省は,ワトソンが既に拘留されていた期間が日本で受ける刑罰に算入されるという十分な保証を日本当局から受けていないと述べた。
インターポールは声明で,ワトソンを「赤色通告」リストから外す決定は,日本における本件の実質的判断を反映するものではなく,デンマークがワトソンの身柄引き渡しを拒否したことを考慮したものだとした。
インターポールの声明は,「これは本件の実質的判断(judgement on the merits of the case),あるいは2010年に発生した出来事に基づくものではない。」と述べている。
警察当局は,この決定は独立機関であるインターポールのファイル管理委員会(the Commission for the Control of Interpol’s File)によって行われたと述べた。同委員会は,警察による個人データ処理が内部規則に準拠していることを確認する任務を負っている。
決定では,日本が審査中に委員会と「積極的に協議」したと述べており,これは「事件をめぐる政治的要素の存在を示唆している可能性がある。」としている。決定では,デンマーク以外の国がワトソンの身柄引き渡しを拒否したことにも言及している。
ワトソンは12月に釈放された後,AP通信に対し,インターポールに出向き,自らの主張を述べる予定だと語った。
この措置は,インターポールが保有するワトソンに関するデータが,世界で最も指名手配されている犯罪者や暴力的過激派(the world’s most-wanted criminals and violent extremists)を追跡する同組織の膨大なデータベースから削除されることを意味する。
ワトソンの弁護士でパリ在住のウィリアム・ジュリー(Willam Julie)は,委員会は「告発内容の不均衡(disproportionate nature of the charges)」と,捕鯨調査船の事件から「相当の時間が経過している(the considerable passage of time)」ことを認識していると述べた。
ジュリーは電話インタビューで,ワトソンに決定を伝えたと述べ,ワトソンの反応は:「彼はほっとしている…いつものように粘り強く立ち向かう必要があった。勝訴を喜んでいる。」だった。
シー・シェパード・フランスのラムヤ・エッセムラリ(Lamya Essemlali)会長は,「この通告がようやく取り消されたのは朗報だ。」と歓迎したが,ワトソンは依然として逮捕され,日本に送致されて起訴される可能性があると指摘した。
「日本の逮捕状(arrest warrant)は,国が彼の逮捕を命じるのに十分なものであり,ポール・ワトソンに行動の自由を与えるものではない。」と彼女は述べた。
(転載了)
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・「『赤色通告』リストから外す決定は,日本における本件の実質的判断を反映するものではなく,デンマークがワトソンの身柄引き渡しを拒否したことを考慮したもの」
・「本件の実質的判断(judgement on the merits of the case),あるいは2010年に発生した出来事に基づくものではない。」
―と,インターポールの声明にあるようですが,外す決定理由になっているとは思えません。
ワトソンさん,余裕ができたら 是非 日本に遊びに来てほしいものです。
間違いない対応が待っています。
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