« 7月の電気料金が 気になっていたが ・・・ | トップページ | 時折りの欲しいもの:“KeyMaster 2.0”,使い途は 後から・・・。 »

2025年8月14日 (木)

トランプ,プーチン会談を前に,EU首脳声明 「国境を武力で変更してはならない」

8月15日 金曜日に トランプとプーチンが ウクライナ問題に関し,アラスカで会談を行う予定です。
この会談に先立ち,その会談がロシアに利するものになり ウクライナの領土を侵食する結果になることを恐れて EUの首脳が声明を出しました。

BBC’,Aug.12, 2025付け
Ukraine's borders must not be changed by force, EU leaders say
「ウクライナの国境は武力で変更してはならない,EU首脳が主張」
の見出しで報じています。

下記,拙訳・転載します。
*********************

001_20250813165301

欧州の首脳らは,ウクライナ国境が力によって再編される(redrawn)ことに警告を発した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と米国のドナルド・トランプ大統領がアラスカでウクライナ問題をめぐる首脳会談を行う3日前のことだ。
欧州の首脳らは声明の中で,「ウクライナ国民は自らの未来を決定する自由を持つべきだ。」と述べた。

また,「領土保全(territorial integrity)」の原則は尊重されなければならず,「国際国境は力によって変更されてはならない(international borders must not be changed by force)」とも付け加えた。

この声明は,27ヶ国の首脳のうち26人が署名した。署名者の中には,ロシアとの友好関係を維持し,EUによるウクライナへの支援を繰り返し阻止しようとしてきたハンガリーのヴィクトル・オルバーン(Viktor Orban)首相は含まれていなかった。

この声明は,ウクライナにおけるモスクワの行動に対する欧州諸国の懸念を浮き彫りにした。多くの国々,特にロシアと国境を接する国々や,ソ連占領の記憶が未だに残る国々は,近い将来,ウクライナが直接的な脅威となる可能性があると考えている。

近年,スウェーデンとフィンランドがNATOに加盟し,バルト三国は徴兵制(conscription)を復活させ,ポーランドはロシアとの国境沿いに障壁(barrier)を建設するために数十億ドルを拠出した。

欧州諸国は,血なまぐさい戦争によって国境が再編されてきた長い歴史があり,米国がウクライナでそのような事態を容認する可能性(prospect)を強く懸念している。ロシアが武力で征服した領土に対するロシアの主権(sovereignty)を法的に承認すること(legal recognition)は,EUにとって受け入れられない。

ドナルド・トランプは,いかなる和平合意にも「領土交換(some swapping of territories)」が含まれると主張しており,ロシアがウクライナ東部のドンバス地方(Donbas region)全体を掌握し,クリミア半島を保持する可能性がある。その代わりに,ウクライナは一部占領しているヘルソン州とザポリージャ州を放棄することになる。

しかし,ゼレンスキーは火曜日に記者団に対し,ウクライナはドンバスから撤退しないと述べた。キーフは依然としてこの地域の一部(ルハンスク州とドネツク州)を支配しており,ゼレンスキーは,ウクライナ軍の撤退は 将来ロシアが他の地域を攻撃するための足掛かり(foothold)となると主張した。

先週,NATO事務総長マルク・ルッテ(Mark Rutte)は,ウクライナの一部の領土が事実上ロシアの支配下に置かれる可能性があることを認めつつも,これを正式に承認すべきではないと強調した。
正式な承認には,ウクライナ憲法の改正が必要となり,国民投票で承認され,さらにウクライナ議会の承認が必要となる。これはウォロディミル・ゼレンスキー大統領にとって大きなハードルとなり,政権の終焉につながる可能性もある。

このため,現時点では「国際的な正式承認について誰も話していない。」とアナリストのマーク・ガレオッティ教授はBBCのトゥデイ番組で語った。

002_20250813165301

"We would be recognising that for the moment Russia does control almost 20% of Ukraine but international borders remain what they are," Prof Galeotti said, adding that Zelensky could accept de facto control without changing the constitution.
「ロシアは現時点でウクライナの約20%を支配しているものの,国境線は現状のままであることを我々は認識することになるだろう。」とガレオッティ教授は述べ,ゼレンスキー大統領は憲法改正なしに事実上の支配を受け入れる可能性があると付け加えた。

欧州首脳らは声明の中で,「ロシアによるウクライナ侵略戦争は,欧州と国際安全保障に広範な影響を及ぼす」と述べ,「公正かつ永続的な平和」の必要性を強調した。
また,ウクライナは「効果的な自衛」能力を持つべきであり,「固有の自衛権を行使している」キーフへの軍事支援を継続することを約束した。

声明は,「欧州連合は,ウクライナが自らの運命を選択する固有の権利を強調し,EU加盟に向けたウクライナの道を歩み続けることを引き続き支援する。」と結論付けている。

宣言の統一性を損なうのは,ページの下部に小さな文字で「ハンガリーはこの声明に賛同しない」と記された一文である。
ルバーン・ビクトル(Viktor Orban)首相はソーシャル・メディアへの投稿で,EUが招待されていない会合の条件設定を試みた声明を支持しないことを表明し,首脳陣に対し「傍観者からの指示」を出さないよう警告した。
オルバーンはまた,EUに対し,ロシアとの首脳会談を独自に開催するよう促した。ただし,EU首脳陣は20222月にロシアがウクライナ侵攻を開始して以来,ロシアとの直接交渉を避けてきた。

トランプ大統領は月曜日,ウクライナが戦場でロシアに勝利する可能性についてオルバーンに助言を求めたことを明らかにした。「彼は『なんて愚かな質問だ』という表情で私を見た。」とトランプは述べた。

一方,ゼレンスキーは,ロシアが戦争終結に真剣であるかどうかについて懐疑的な見方を示し続けた。「それどころか,彼らは新たな攻撃作戦の準備を示す動きを見せている。」と,彼はソーシャル・メディアへの声明で述べた。

ウクライナ軍は,ドネツク州ポクロフスクの包囲下にある物流拠点の北方でロシア軍が突破したという報道を軽視しているものの,「困難で流動的な」状況に直面していることを認めた。

トランプとロシアのウラジーミル・プーチンは,金曜日にアラスカで会談する予定だ。
その前に,EU首脳は水曜日にトランプ大統領と会談する予定だ。英国のサー・キア・スターマー首相も電話会談に同席し,月曜日には「ウクライナに押し付けるのではなく,ウクライナと共に築く」必要があると述べた。

ウクライナに押し付けられた和平が「公正(just)」にも「永続的(lasting)」にもならないのではないかという懸念が高まる中,EU首脳らはトランプ大統領との会談において,ヨーロッパ大陸の安全保障とウクライナの利益を大統領の念頭に置こうとしているだろう。

(転載了)
*****************
そもそも プーチンが ウクライナに侵攻した時点の言い分は何だったのか?

BBC86日付けー
Why did Putin's Russia invade Ukraine?
(何故 プーチンのロシアはウクライナに侵攻したのか?)
の見出し記事で次のように書いています。

(拙訳・転載します。)
************

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナに最大20万人の兵士を派遣するよう命じた際,彼の狙いは数日のうちに首都キーフに進攻し,親欧米政権を打倒し,ウクライナをロシアの影響圏に復帰させることだった。
プーチン大統領は失敗したが,3年以上が経過した今,ウクライナ領土の5分の1はロシアの手中にある。

ドナルド・トランプ米大統領は和平交渉に取り組んでおり,クレムリンはプーチン大統領が 「近日中に」 トランプ大統領と会談すると発表した。しかし,停戦合意の可能性に対するこれまでの楽観的な見方は,進展につながっていない。

第二次世界大戦終結以来最大規模の欧州侵攻を開始したプーチン大統領は,テレビで激烈な演説を行い,ウクライナの「非軍事化と非ナチ化」が目標だと宣言した。
ロシアは,歴史を歪曲し,現代のウクライナを繰り返しナチス国家のように描いてきた。

プーチン大統領は,8年前にウクライナが 親ロシア派大統領を追放し,より親西側寄りの政権を樹立した革命の後,既にウクライナのクリミア半島を掌握していた。
その後,プーチン大統領はウクライナ東部ドンバス地方で小規模な戦争を引き起こし,親ロシア派の代理勢力が領土を占領し,モスクワの支援を受けた反乱国を樹立した。

しかし,2022年の侵攻は規模が違っていた。

プーチン大統領は反乱国を独立国家として承認したばかりだった。そして侵攻開始と同時に,プーチン大統領は,そこに住む人々―その多くはロシア語話者―はキーフの「政権」からの保護が必要だと述べた。
翌日,プーチン大統領はウクライナ軍に対し,「自ら権力を掌握し」,政府を操る「麻薬中毒者とネオナチの集団」を標的にするよう呼びかけた。

さらに,ウクライナの中立維持をもう一つの目標として挙げた。彼は,西側諸国の防衛同盟であるNATOが,ウクライナに拠点を築き,自国の軍隊をロシア国境に近づけようとしていると非難した。

プーチン大統領は長年,ウクライナの存在権に疑問を呈しており,「現代のウクライナは,1917年の共産主義革命後に完全にロシアによって創造された」 と主張している。
2021年に発表した長文のエッセイでは,9世紀後半に遡る 「ロシア人とウクライナ人は一つの民族だった」とさえ示唆した。昨年には,米国のトークショー司会者タッカー・カールソンに対し,ウクライナは 「人為的な国家」だと語った。

これらの発言から,今回の侵攻の目的は事実上,ウクライナという国家を消滅させることだったと多くの人が信じるようになった。

ロシア国営通信社リアは,「非ナチ化は必然的に非ウクライナ化でもある」と説明し,ウクライナを消滅させるという考えを侵攻の明確な目的と結びつけているようだ。

ウクライナの文化とアイデンティティは,実際にはロシアとは独立して何世紀にもわたって存在してきた。

(転載了)
******************

| |

« 7月の電気料金が 気になっていたが ・・・ | トップページ | 時折りの欲しいもの:“KeyMaster 2.0”,使い途は 後から・・・。 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 7月の電気料金が 気になっていたが ・・・ | トップページ | 時折りの欲しいもの:“KeyMaster 2.0”,使い途は 後から・・・。 »