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2025年8月17日 (日)

8月15日のアラスカでの米ロ首脳会談をBBCはこう伝えた。

BBC’,Aug.16, 2025付け
No ceasefire, no deal. What summit means for Trump, Putin and Ukraine
「停戦なし,合意なし。首脳会談はトランプ,プーチン,そしてウクライナにとって何を意味するのか」
の見出し記事を 下記,拙訳・転載します。

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ドナルド・トランプ米大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領は,ウクライナ停戦合意(an agreement for a ceasefire in Ukraine)に至らないままアラスカを後にした。

3時間に及ぶ会談後,両首脳は共同声明を発表し,質疑応答なしに会談を終えた。

首脳会談のためアンカレッジに滞在しているBBC特派員3人が,この会談が米ロ首脳にとって何を意味するのか,更に,ウクライナ紛争の今後について分析する。

Meeting dents Trump's reputation as a dealmaker
会談はトランプ氏の交渉人としての評判に傷をつける

By North America correspondent Anthony Zurcher
北米担当記者 アンソニー・ザーチャー

「合意が成立するまでは合意はない(There's no deal until there's a deal)。」と,ドナルド・トランプはここアンカレッジで首脳会談後の発言の冒頭で述べた。
これは,数時間にわたる協議の末,合意は成立していないことを遠回し(roundabout way)に認める形となった。停戦も成立せず,具体的な報告事項も何もない。

大統領は,プーチンとの間で「大きな進展(some great progress)」があったと述べたが,それが具体的にどのようなものなのかについてはほとんど詳細が明らかにされていないため,世界の想像に委ねられている。

その後,トランプは「そこには到達しなかった(We didn't get there)。」と述べ,集まった数百人の記者からの質問には答えずに退席した。
トランプは,このような曖昧な結果(vagaries)のみを生み出すために長い道のりを旅してきた。たとえ,米国の欧州同盟国やウクライナ当局者が,将来の交渉を損なう可能性のある一方的な譲歩や合意を提示しなかったことに安堵したとしても。

平和推進者,そして交渉のプロ(dealmaker)と自称するトランプだが,アラスカを去る際には,そのどちらも手放すつもりはなさそうだ。

プーチンが次回の会談について「次回はモスクワで」と発言したにもかかわらず,ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領を交えた首脳会談が実現する兆しは見られない。

今回の交渉におけるトランプの利害(stake)はウクライナやロシアほどではなかったものの,この会談が失敗する確率は 25%しかないと以前から明言していただけに,国内外での威信(domestic and international prestige)に傷がつくことは間違いないだろう。

さらに,プーチンが長々とした冒頭発言で記者会見を始める中,大統領は沈黙を守るという屈辱を味わわなければならなかった。これは,米国大統領が議長席に座り,外国の大統領が無言で傍観する通常の大統領執務室での慣例とは大きく異なるものだった。

アラスカは米国領だが,プーチンは,19世紀に米国に売却される前の「ロシア領アメリカ(Russian America)」だったと政府関係者が指摘するアラスカに,より親しみを感じているようだ。このことは,今後数日間,米国大統領の心に深く刻まれる(eat at)だろう。また,今回の首脳会談を失敗に終わらせようとする報道も,この状況に苦しむだろう。

今,大きな疑問となっているのは ― 金曜日に記者たちが質問できなかったことだが ―トランプが,これまで何度も脅迫してきた(much-threatened)ロシアへの新たな制裁を,懲罰として発動するかどうかだ。

大統領は出発前にFox Newsのインタビューという和やかな雰囲気の中でこの問題に部分的に触れ,「おそらく2週間か3週間後には」検討すると述べた。しかし,ロシアが停戦に踏み切らなければ「厳しい結果(severe consequences)」を招くと大統領が約束したことを考えると,このような曖昧な(unspecific)回答は,答えよりも多くの疑問を生む可能性がある。

Putin gets his moment in the global spotlight
プーチン大統領、世界の注目を集める瞬間を迎える

By Steve Rosenberg, Russia editor
スティーブ・ローゼンバーグ(ロシア担当編集委員)

When is a "press conference" not a press conference?
「記者会見」が記者会見でないのはいつか?

When there are no questions.
質問がない時だ。

プーチン大統領とトランプ大統領が,発言を終えるとすぐに,質問にも答えずに壇上から去った時,会場には明らかに驚きの声が上がった(palpable surprise)。
ロシア代表団のメンバーもまた,記者たちが浴びせる質問に一切答えることなく,足早に退席した。

ウクライナ戦争に関して,ウラジーミル・プーチンとドナルド・トランプの間には依然として大きな意見の相違があることは明白だ。
ドナルド・トランプはロシアの停戦を強く求めてきた。しかし,ウラジーミル・プーチンは彼にその了承を与えなかった。

その日の早い時間帯は,全く異なる雰囲気(different vibe)だった。トランプ大統領はウラジーミル・プーチンにレッ・ドカーペットを敷き詰め,クレムリンの指導者を名誉ある客のようにもてなした。
今日,ロシア大統領は地政学的な脚光を浴び,世界最強の国の指導者と同じ舞台に立った。

しかし,トランプはこの出来事にどう反応するのだろうか?彼はまだプーチンを説得してウクライナにおけるロシアの戦争を終結させることに成功していない。

以前,彼はロシアに対し,最後通牒や期限,そしてモスクワが停戦の呼びかけを無視した場合のさらなる制裁を警告するなど,より強硬な姿勢(tougher approach)で臨むと警告していた。

He hasn't followed through.
彼はまだそれを実行していない。

Will he?
彼は実行するのだろうか?

A sigh of relief from Ukraine - but fear for what's next
ウクライナから安堵のため息――だが、今後の展開には不安も

By Vitaliy Shevchenko, Russia Editor BBC Monitoring
BBC
モニタリング ロシア担当編集者 ヴィタリー・シェフチェンコ

アンカレッジで起きた出来事は,多くの人にとって拍子抜け(anti-climactic)に感じられるかもしれない。しかし,キーフでは,ウクライナの領土を犠牲にする「合意(deal)」が発表されなかったことに安堵のため息(sighs of relief)が漏れるだろう。

ウクライナ国民は,ロシアとの主要合意がすべて破談になった(ended up broken)ことも知っている。そのため,たとえアンカレッジで合意が発表されたとしても、懐疑的(sceptical)だっただろう。

しかし,ウラジーミル・プーチンがメディアの前で再び「紛争の根本原因(root causes of the conflict)」に触れ,その排除だけが永続的な平和につながると述べたことに,ウクライナ国民は警戒感を抱くだろう。

クレムリンの言い回し(Kremlin-speak)をそのまま訳すと,プーチンは依然として「特別軍事作戦(special military operation)」の当初の目的,つまりウクライナを独立国家として解体する(dismantle)という目的を追求する決意を固めていることを意味する。西側諸国は3年半にわたる努力を重ねたが,プーチンの考えを変えることはできず,今やアラスカ首脳会談もその例外ではない。

会談後も続く不透明感もまた懸念材料だ。今後何が起こるのだろうか?ロシアの攻撃は止むことなく(unabated)続くのだろうか?

ここ数ヶ月,西側諸国は期限を次々と提示したものの,何の成果も上げず(came and went without consequences),脅しは結局実行に移されなかった。ウクライナ国民はこれをプーチンによる攻撃継続の誘いと捉えている。アンカレッジでの進展が見られない現状も,同様に捉えるかもしれない。

(転載了)
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トランプさん,ノーベル平和賞は諦めなさい。
もし,ウクライナの領土を原状保全して ロシアから停戦の約束をとれれば 考えられないことはないかも知れませんが・・・。
ヒラリー・クリントンさんは この条件で ノーベル平和賞に彼を推薦すると述べたようです。
Hillary Clinton, the former secretary of state and President Trump's former rival on the presidential campaign trail, said Friday that if Mr. Trump secures an end to the war in Ukraine without Kyiv ceding territory to Russia, she would nominate him for the Nobel Peace Prize herself.’ (CBS

第1次トランプ政権で国家安全保障担当大統領補佐官を務め,途中で辞任したジョン・ボルトンは15日,この会談で どちらが勝利したのかは明白だとの見方を示しました。
'Trump did not lose, but Putin clearly won'
トランプは負けなかったが,勝者は明らかにプーチン

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