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2025年9月10日 (水)

「国防総省」から「戦争省」への改名に対するペンタゴンの反応など

9月5日,トランプは「国防総省」を「戦争省」に改名する大統領令に署名しました。
これに対する反応として
POLITICO’ は09/05/2025付けで
Pentagon officials fume over Trump's Department of War rebrand
「ペンタゴン関係者,トランプの戦争省の名称変更に怒り」
の見出し記事で報じています。

下記,拙訳・転載します。
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Employees could find themselves changing Defense Department seals on more than 700,000 facilities around the world.
職員,世界中の70万以上の施設で国防総省の紋章を変更することになるかもしれない。

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ペンタゴン当局者は金曜日(95日),ドナルド・トランプ大統領の大統領令(executive order)に基づき,この巨大な国際機関を戦争省に改編するという途方もない課題(the Herculean task)に取り組むことになった(grappled)。

多くの人々は,この取り組みに不満(frustration),怒り,そして紛れもない困惑(downright confusion)を表明した。表面的な変更(cosmetic change)に数十億ドルもの費用がかかる可能性があるにもかかわらず,権威主義国家による同盟へのより攻撃的な対抗といった,軍にとって喫緊の課題(most pressing challenges)への取り組みにはほとんど役立たないからだ。

トランプ大統領が金曜日に署名した大統領令の詳細はまだ不明だが,当局者は40ヶ国と全50州にまたがる70万以上の施設で国防総省の印章(seals)を変更する必要があるかもしれない。これには,6つの軍種(military branches)と数十以上の機関のレターヘッドから,食堂(chow halls)のエンボス加工されたナプキン,上院で承認された高官の刺繍入りジャケット,そしてペンタゴンの売店で販売されるキーチェーンや雑貨(tchotchke)に至るまで,あらゆるものが含まれる。

「これは純粋に国内政治向けのものだ。」と元国防当局者は述べた。「数百万ドルの費用がかかるだけでなく,中国やロシアの思惑には全く影響しない(zero impact)。さらに悪いことに(worse),敵対勢力はこれを利用して,米国を好戦的(warmongering)で国際社会の安定に対する脅威として描く(portray)だろう。」

この記事は,省内の広範な感情(broader sentiment)について洞察力(insight)を持つ現職および元国防当局者6人以上へのインタビューに基づいている。関係者は,デリケートな問題について議論するため,匿名を条件に(granted anonymity)取材に応じた。

POLITICOは木曜日(94日),トランプ政権が国防総省の名称を戦争省に変更し,より攻撃的な(aggressive)軍のイメージを世界に示す計画だと報じた。

「我々は第一次世界大戦に勝利し,第二次世界大戦に勝利し,それ以前とその間の全ての戦争に勝利した。そして,我々は目覚める(go woke)ことを決意し,国防総省(DODDepartment of Defense)に名称を変更した。そして,今,我々は戦争省(Department of War)になる。」と,トランプは金曜日,大統領執務室で行われた記者会見で述べた。
正式な名称変更には議会の法案が必要となる可能性が高いが,審議(deliberations)に詳しい関係者によると,ホワイト・ハウスは議会での採決を回避する方法を模索しているという。

ホワイト・ハウスはファクト・シートの中で,トランプの大統領令により,ピート・ヘグゼス(Pete Hegseth)国防長官はすべての公式文書において自らを「戦争長官(Secretary of War)」と呼び,省内で名称変更が確実に定着するよう勧告する権限が付与されると述べた。また,戦争省は副次的な名称(secondary name)として機能し,ヘグゼス長官が変更を実行しつつ,法律改正を回避できる可能性があると述べている。

「戦争省」職員と呼称されることを希望した国防総省関係者は,移転にかかる費用は実施状況に応じて変動する見込みだと述べた。
しかし,一部の職員は動揺した。「もし実際にこれが起これば,数え切れないほどの小さな悩みや不都合が生じるだろう。」とある国防総省関係者は述べた。「時間と労力を浪費する(eat up)ことになるだろう」

戦争省(A War Department)は,アメリカ合衆国が独立してから1947年まで存在していた。トルーマン政権は陸軍と空軍をそれぞれ独立した軍種(military branches)に分割し,当時独立していた(then-independent)海軍と統合して新しい機関を設立した。2年後,議会の法案により,この省は国防総省(the Department of Defense)と改称された。

トランプは金曜日,移転にかかる潜在的な費用に関する質問に答え,「我々は無理をせずに(without having to go crazy)ブランド・イメージを刷新する方法を知っている。」と述べた。大統領は,名称変更に議会の承認が必要かどうかは確かではないが,変更を進める意向を示した。

フロリダ州選出のリック・スコット上院議員やユタ州選出のマイク・リー上院議員など,共和党議員の中には既に国防総省の名称変更法案を提出している者もいる。

しかし,この提案は,国防総省の支出を監督する共和党上院トップのミッチ・マコーネル上院議員(ケンタッキー州選出,共和党)から激しい批判を浴びた。マコーネル元上院多数党院内総務は,トランプの2026年度国防総省予算要求がインフレ率に追いついていないと改めて批判した。
「もしそれを『戦争省』と呼ぶなら,軍隊を実際に戦争を予防し,勝利できる装備にしなければならない。」とマコーネル氏はXで述べた。「カーターやバイデンよりも大幅に軍事費を支出する意思がなければ,米国の優位性を維持することはできない。『力による平和(Peace through strength)』には,単なるブランド・イメージの刷新ではなく,投資が必要だ。」

民主党は,ノーベル平和賞を切望し,ガザとウクライナでの戦争終結を誓っている大統領のこの行動の皮肉さをすぐに指摘した(quick to highlight)。彼らはまた,ホワイト・ハウスが真の問題から注意をそらそう(distract)としていると非難した。

「これは非常に危険な情勢(environment)だ。」と、上院外交委員会(the Senate Foreign Relations Committee)の民主党トップであるジーン・シャヒーン上院議員(ニューハンプシャー州選出,民主党:D-N.H.)は金曜日,MSNBCで述べた。 「大統領と国防長官が,我々がすべきこと,つまり任務に就いている兵士たちの準備態勢に注力することから注意を逸らす(distraction)ために時間とエネルギーを費やすのは,国内で起こっている他の問題から注意をそらすための試みに他ならない。」

より強力な「戦闘員の精神(warfighter ethos)」を軍隊に浸透させることを訴えてきたヘグゼスは,この決定が「国の方向性を定める(set the tone for the country)」と述べた。

しかし,一見場当たり的な(ad hoc rollout)名称変更は,国防総省内に混乱を招いている。あるペンタゴン職員は,外国の敵対勢力やトランプ政権批判者による乗っ取りを防ぐため,独自に戦争省の ‘LinkedIn’ページに居座ることを決意し,そのページを誰に引き継ぐべきかをSNS上で公然と問いただした。

ペンタゴンは Xアカウントを「戦争省」にリブランドし,アバターの紋章も変更したが,ページのバナーには依然として旧国防総省のロゴが残っていた。ペンタゴンは金曜日の午後,ユーザーを ‘defense.gov’から ‘war.gov’ にリダイレクトしたが,‘war.gov’は一時的にダウンしていた。

別の国防当局者によると,トランプ政権からの削除要請を受けて,国防総省は多様性(diversity),公平性(equity),包摂性(inclusion)に関する言及を含む省のウェブサイトを削除するのに数週間を要したという。当局者は今回は長期的な問題(a longer-term headache)となることを覚悟している(imagining)。
「あれはただ写真を消しただけだ。」と関係者は言った。「紋章も変更しなければならず,それに付随するあらゆるものも変更されるだろう。」

この変更は,国防総省からの資金援助に依存している多くの大学,非営利団体,そして請負業者を混乱させる(flummox)に違いなく,メッセージングにおいても大きな課題となる可能性がある。
「戦術的なレベルでは,国防総省(DOD)を明記した,デジタル資料も含め,膨大な契約,マーケティング,事業開発資料のブランドを再構築しなければならないことを意味する。」と,ある防衛産業コンサルタントは述べた。

「より戦略的,あるいは哲学的に言えば,同盟国にも敵対国にも,より好戦的な(belligerent)メッセージを送る可能性が高い戦争省(the Department of War)を支援することの意味について、新たな疑問が生じる可能性がある」

(転載了)
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批判記事としては 例えばー

作家,ジャーナリスト,公民権運動家,全米作家連合の共同創設者 Judith Levine(ジュディス・レヴィン,1952)が,‘The Guardian’,Sept8 付けに, 次の見出しで 批判記事を書いています。

Donald Trump’s ‘Department of War’ will just deliver bloodshed and destruction
「ドナルド・トランプの 『戦争省』 は,流血と破壊をもたらすだけだ」

The agency celebrates the US and the president as aggressor, conqueror and unrestrained international lawbreaker
「この省は,米国と大統領を侵略者,征服者,そして抑制のきかない国際法違反者として称賛している」

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