ノーベル平和賞発表後,トランプに ノルウェーへの報復の気配なし
‘INDEPENDENT’は Oct.11,2025付け
“Trump claims Nobel Peace Prize winner called and told him he really deserved it: ‘very nice thing to do’”
「トランプは,ノーベル平和賞受賞者から電話があって,受賞に値すると言われた,と主張している:『とても嬉しいことだ』」
の見出しで ノーベル平和賞発表後のトランプについて報じています。おとなしく しているようです。
下記,拙訳・転載します。
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Trump has openly lusted for the award once given to former president Barack Obama after the 2008 presidential election
トランプは,2008年の大統領選挙後にバラク・オバマ前大統領に授与されたノーベル平和賞を公然と熱望している。
ドナルド・トランプ大統領は,自身に対するいかなる軽蔑(slight)に対しても,それが事実であろうとなかろうと,激しい非難を躊躇したことは一度もない。しかし,ノーベル平和賞の授与を担当するノルウェー委員会が,ベネズエラの野党指導者マリア・コリーナ・マチャドを選出し,彼を無視したことを受けて、少なくとも数時間は沈黙を守った(held this(his?) tongue)。
金曜日,大統領執務室で行われた記者会見で,英国の製薬会社アストラゼネカとの契約に基づく新たな医薬品価格の引き下げを発表した際,トランプはノーベル賞受賞発表についてどう思うかと問われた。
トランプはまず,イスラエルとハマスの間で最近交渉された停戦と人質解放計画に言及し,「平和に関してこれまでで最も重要な合意」と呼び,その成果を自らの手柄だとした。しかし,この合意は平和的解決には程遠い。人質はまだ解放されておらず,イスラエルはガザ地区から完全撤退しておらず,ハマスも武装解除していないからだ。
しかし,トランプは,大統領在任中に終結に貢献したと主張する他の7つの「戦争」とこの件を結びつける(lumping)ことを止めず,いくつかの紛争について詳細に説明した上で,実際にノーベル賞を受賞したマチャドについてコメントした。
「実際にノーベル賞を受賞した本人が今日,私に電話をかけてきて,『あなたは本当に受賞に値するので,あなたのために受賞します。とても素晴らしいことです。』と言ってくれた。」 とトランプは語った。
そして,マチャドに賞を要求したわけではないことを記者団に保証した。
「『じゃあ,くれよ』 とは言っていない。もしかしたら,彼女が言ったかもしれない。」 とトランプは言った。「彼女はとても良い人だった。そして,承知の通り,私はずっと彼女を助けてきた。ベネズエラは大変な支援を必要としている,まさに壊滅状態だから。」
金曜日の午後5時の記者会見後の彼の発言は,早朝のノーベル平和賞発表について彼が公に述べた最初の発言だった。
金曜日の朝,大統領の‘Truth Social’アカウントから大量の投稿が発信され,イスラエルとガザ地区における2年間続いたハマスとの戦争の停戦合意の仲介役を務めたことに対する称賛の言葉の再投稿など,複数の話題に触れていた。
ある投稿には,保守系テレビ局 ‘Newsmax’ の番組のクリップが含まれていた。番組では司会者が,当時イスラエル内閣の承認がまだ得られていなかったにもかかわらず,トランプが中東地域の和平実現に貢献したと称賛していた。
別の投稿では,バージニア州の大陪審(grand jury)が木曜日にニューヨーク州司法長官レティシア・ジェームズを起訴したことに触れていた。これは,大統領の民主党・敵対者に対する2週間連続の起訴となる。
3つ目の金曜朝の投稿には,元駐イスラエル米国大使のデビッド・フリードマン(ニューヨーク在住の弁護士で,トランプの最初の任期中に同大使を務めた)が大統領の交渉手腕を称賛する動画が含まれていた。さらに2つの投稿にはテキストはなく,今週初めに上院司法委員会で行われたパム・ボンディ司法長官の挑発的な証言の映像が再投稿されただけだった。
木曜日遅くに投稿されたトランプのメッセージには,不法移民に殺害された子どもの母親たち(いわゆる「エンジェル・マム」)がトランプにノーベル平和賞を授与するよう求める‘Fox News’の記事が含まれたが,大統領の投稿の中で,受賞者が彼ではなくマチャドであるという事実に触れたものは一つもなかった。
トランプは長年にわたり ノーベル平和賞獲得のためにロビー活動を行っており,今週初めに成立したイスラエルとハマスの停戦合意における自身の役割が,最終的に受賞の決め手となることを期待していた。
息子のエリック・トランプが率いる大統領のMAGA連合の興奮したメンバーたちは,ガザ和平実現に向けたトランプの努力に報いるよう求めていた。中には,この合意は非常に重要なものだから,賞の名称を創設者アルフレッド・ノーベルではなくトランプにちなんで改名すべきだと主張する者もいた。
しかし,トランプ自身は期待を抱く勇気はなく,水曜日にホワイト・ハウスで記者から自身の将来について問われた際には,慎重な(cagey)答えを返した。
「全く分からない。」と彼は答えた。「つまり,マルコ(ルビオ)が言うように,私は7つの戦争を解決した。8つ目の戦争も解決に近づいているし,最終的にはロシア情勢も解決できると思う,ロシア情勢はひどい状況である… 解決できると思う。だから … 歴史上,これほど多くの戦争を解決した人はいないと思うが,もしかしたら 私に名誉を与えない理由を見つけるかもしれない。」
トランプが勝利していたら,セオドア・ルーズベルト(1906年)、ウッドロウ・ウィルソン(1919年),ジミー・カーター(2002年),そして現大統領にとって最も重要なバラク・オバマ(2009年)に続き、この賞を受賞した5人目の米国大統領になっていたはずだった。
トランプ大統領は午前中沈黙を守っていたが、MAGA(ノーベル平和賞)界隈の人々は静かではなかった。
ホワイト・ハウス広報部長のスティーブン・チャンは、ソーシャルメディアでこの判決を痛烈に批判した。「トランプ大統領は今後も和平協定を締結し、戦争を終結させ、人命を救い続けるだろう。彼は人道主義者の心を持ち、彼のように強い意志の力で山を動かせる人物は二度と現れないだろう。ノーベル委員会は平和よりも政治を優先していることを証明したのだ。」
ジョージア州選出のバディ・カーター下院議員は,テレビに出演してトランプの受賞を訴え,決定後に新たな計画を練っ
「ドナルド・トランプはノーベル平和賞に値する。」とカーター議員は‘Fox Business’に語った。「だからこそ,私は今日,彼にノーベル平和賞を授与する決議案を提出するのだ。」
The trouble is, it doesn’t quite work that way.
問題は,実際にはそううまくいかないことだ。
金曜日,マリア・コリーナ・マチャドにノーベル平和賞が授与された後,委員長のヨルゲン・ワトネ・フリドネス(Jørgen Watne Frydnes) は,この賞は「勇気と誠実さ(courage and integrity)」を持つ人々に贈られるものだと述べた。
「ノーベル平和賞の長い歴史の中で,委員会は様々なキャンペーンやメディアの注目に直面してきた。」とフリドネスは述べ,トランプの名前は挙げなかった。さらに,委員会には何千通もの「平和とは自分にとって何を意味するのか」を伝える手紙が届いていると付け加えた。
「委員会は,受賞者全員の肖像画が飾られた部屋で会合を開いているが,その部屋は勇気と誠実さに満ちている。だから,私たちは(創設者)アルフレッド・ノーベルの功績と遺志のみに基づいて決定を下す。」 とフリドネス氏は付け加えた。
(転載了。)
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