ペンタゴンから記者が立ち去った。
‘AP’,Oct.15,2025 付け
“Journalists turn in access badges, exit Pentagon rather than agree to new reporting rules”
「ジャーナリスト達は新しい報道規則に同意せず,入門証を返却してペンタゴンを去る」
の見出し記事を 下記,拙訳・転載します。
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ニューヨーク(AP通信)― 水曜日(10月15日),数十人の記者が政府による業務制限に同意せず,アクセス・バッジを返却してペンタゴンから退去した。これにより,米軍を取材するジャーナリストたちは,権力の中枢(the seat of its power)からさらに遠ざかることとなった。国の指導部は,この新規則を「非常に混乱を招く(very disruptive)」報道機関を規制する(regulate)ための「常識」だとした。
報道機関は,ピート・ヘグゼス(Pete Hegseth)国防長官(Defense Secretary)が課した新規則にほぼ全会一致で反対した。この規則は,機密情報であろうとなかろうと(classified or otherwise),ヘグゼス長官の承認を得ていない情報を報道しようとしたジャーナリストを追放(expulsion)の対象としている。
多くの記者たちは,国防総省(the Defense Department)が定めた午後4時の退出期限に一斉に退出しようと待っていた。退出時間が近づくにつれ,ペンタゴンの廊下には書類の箱が並び,記者たちは突然 放棄された仕事場から椅子,コピー機,書籍,古い写真を駐車場へと運び込んだ。午後4時過ぎには,約40人から50人の記者がバッジを返却し,一斉に去って行った。
「悲しいことだが,私たちが団結して歩んできた報道陣を本当に誇りに思う。」と,2007年からペンタゴンにデスクを持つアトランティック誌の記者,ナンシー・ユセフ(Nancy Youssef)は語った。彼女は中東の地図を車まで持ち出した。
新規則が実際にどのような影響を与えるかは不明だが,報道機関は,どのような立場であろうと軍事報道を積極的に続けると誓っている。
記者たちが仕事への障壁(barriers)に抗議して効果的にデモを行う様子は,ドナルド・トランプ大統領の支持者を動揺させる可能性は低いだろう。彼らの多くはジャーナリストを不快に思っており(resent),ジャーナリストの仕事をさらに困難にしようとするトランプの取り組みを歓迎しているからだ。トランプは過去1年間,‘The New York Times’, ‘CBS News’, ‘ABC News’, ‘the Wall Street Journal’ ,‘The Associated Press’ を相手に法廷闘争を繰り広げてきた。
Trump supports the new rules / トランプ,新規則を支持
火曜日にホワイト・ハウスで記者団に対し,トランプは国防長官の新規則を支持した。「彼は報道機関が世界平和にとって非常に破壊的(disruptive)だと考えていると思う。」と述べ,「報道機関は非常に不誠実だ(dishonest)。」と付け加えた。
元FOXニュース・チャンネルの司会者であるヘグゼスは,新たな報道機関への方針を発表する前から,情報の流れを組織的に遮断してきた(choked off)。正式な記者会見はわずか2回しか開催しておらず,広大なペンタゴンの多くの場所に記者がエスコートなしで立ち入ることを禁止し,メディアへのリークに関する調査を開始した。
ヘグゼスは新ルールを「常識」と呼び,ジャーナリストがルールを概説した文書に署名しなければならないのは,必ずしも新ルールに同意するという意味ではなく,新ルールを認めるという意味だと述べた。ジャーナリストたちは,これは 違いなしの差異(distinction without a difference)だと考えている。
「彼らが実際にやっているのは,ジャーナリストに情報を適当に与え(spoon-feed),それが彼らのストーリーなるということである。これはジャーナリズムではない。」と,退役陸軍大将で ‘Fox News’ のアナリストでもあるジャック・キーンは,ヘグゼスがかつて所属していた‘Fox News’ の番組で語った。
キーンは,在職中,新任の准将たちに民主主義におけるメディアの役割に関する講義を受講させたと述べている。彼らが威圧感を感じることなく,記者を米国民とのパイプ役として認識できるようにするためだ。「時には,少しひるんでしまう(flinch)ような記事もあった。」と彼は語った。「しかし,それはたいてい,私たちがやるべきことを十分にやっていなかったからだ。」
ユセフは,記者が軍関係者に情報提供を求めて(solicit)はならないという規則に署名するのは無意味だと述べた。「情報提供を求めないことに同意するということは,ジャーナリストではないことに同意するということである。」と彼女は言った。「私たちの全ての目標(goal)は,情報を求めることである。」
Reporting on US military affairs will continue — from a greater distance
米軍情勢に関する報道は,より遠くから継続される
複数の記者が記者バッジを返却した際,ソーシャル・メディアに投稿した。
「ほんの小さなことだが,ペンタゴン特派員の壁に自分の写真が飾られているのを見て,本当に誇らしく思った。」と,海軍を取材するUSNINewsの記者,ヘザー・モンジリオは書いた。「今日,バッジを返却する。報道は継続する。」
モンギリオ,ユセフをはじめとする関係者は,自分のデスクがどこにあろうと職務を続けると強調した。一部の情報筋は彼らと引き続き話をする予定だが,ペンタゴン幹部からの脅迫によって軍関係者の一部が萎縮しているという。
NPRの記者トム・ボウマンはエッセイの中で,ペンタゴンや軍に従軍していた際に、たとえそれが軍幹部の公式見解と矛盾していたとしても,何度も情報提供を受けたと述べている。多くの人がメディアの役割を理解している。
「彼らは,米国民が現状を知る権利があることを知っていた。」とボウマンは記した。「記者が質問できない状況下で,ペンタゴンの指導部は,巧妙な(slick)ソーシャル・メディア投稿,綿密に構成された短編動画,そして党派的なコメンテーターやポッドキャスターへのインタビューに頼り続けるようだ。これで十分だなどと考えるべきではない。」
56の報道機関を代表する101人の会員を擁するペンタゴン・プレス・アソシエーションは,この規則に反対の声を上げている。AP通信や ‘The New York Times’ といった老舗メディアから,‘FOX’ や 保守系 ‘Newsmax’ といったメディアまで,あらゆるメディアの組織が,記者に対し,新規則に署名する代わりに退会するよう求めた。
署名したのは保守系の ‘One America News Network(OANN)’ だけだった。同ネットワークの経営陣は,支持を表明することでトランプ政権関係者へのアクセスが拡大すると考えている可能性が高いと,ヘグセスのメディア政策を批判するオンライン・コラムを執筆したとして今年初めに ‘OANN’ から解雇された元ペンタゴン記者のガブリエル・クッチアはAP通信のインタビューで語った。
(転載了)
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中国を 非難できなくなりそうです。
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