トヨタ と マツダが提携して スポーツ・カー開発中?
米国 ライフ・スタイル誌,電子版 ‘GEAR PATROL’,Sept.29,2025付けで
“Toyota and Mazda Are Reportedly Teaming Up on a Pair of Sports Car Twins”
「トヨタとマツダがスポーツ・カーの双子モデルで提携か」
の見出しが掲載されました。
下記,拙訳・転載します。
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The two Japanese automakers are supposedly working to develop their next-generation sports cars around the current MX-5 Miata platform.
両日本の自動車メーカーは,現行の ‘MX-5 Miata’ のプラットフォームをベースに次世代スポーツカーを開発中と言われている。
現行の「GRカローラ」 と 「ヤリス・ハッチバック」,「次世代スープラ」,「レクサスLFA」の後継車,そして 「セリカ」 だけでなく 「MR2」の復活も噂されるなど,トヨタは現在,様々なスポーツ・カー・プロジェクトに取り組んでいる(its hand in)。
それでもなお,この日本の自動車メーカーは,手頃な価格の(affordable)‘GR86’ への注力を継続している。トヨタが次世代の小型スポーツ・カーの開発を自社で行うのではないかという憶測が以前からあったが,新たな報道によると,トヨタは同モデルの開発パートナーとしてマツダを検討しているようである。
表面的には、このプロジェクトは夢物語のように聞こえるかもしれない。しかし、現実的な観点から見ると、多くの点で納得できる点がある。というのも、両ブランドは互いに強い利害関係を持ち、長年にわたる協業の歴史があるからだ。
A tale of two sports cars / 2台のスポーツ・カーの物語
日本の人気自動車雑誌 『ベスト・カー』 によると,マツダは次世代 ‘MX-5’ と ‘GR86’ の開発のため,チーフ・エンジニア数名を豊田市に派遣したとのことである。報道によると,この2台は ‘GR86’ とスバルの現行型‘GR86’がプラットフォームを共有しているのと同様に,プラットフォームを共有するとのことである。
現行のND仕様 ‘Mazda MX-5’ が開発のベースとなる予定だ。スリムな990Sプラットフォームは,車重わずか 2,182.5 lb(990kg)でありながら,ハンドリング性能においても卓越した(exceptional)ベンチマークを提供している。
もちろん,こうした共通エンジニアリングによって2つのモデルを同じプラットフォームで製造することが可能になったとはいえ,それぞれ異なる車であることに変わりはない。
例えば,それぞれの車両の座席配置に対応するために,シャシー(chassis)を延長(または短縮)する必要がある。‘GR86’ の初代と2代目は2+2だったのに対し,‘MX-5’ は長い歴史(lengthy history)を通じて2シーター・ロードスターとしてのみ(exclusively)存在してきた。
さらに,‘GR86’ と ‘BRZ’ とは異なり,両車は異なるエンジンとドライブトレイン(drivetrains:動力伝達経路)を搭載する。トヨタは,混合エネルギー製品への取り組みの一環として,ハイブリッド・モデルを開発すると報じられている。一方,マツダは現行の2.0リッター直列4気筒エンジンの改良版を維持するとされている。ただし,最終的にはある程度の電動化(electrification)が図られる可能性もある。
重要なのは,これらの報道が事実で,両社が実際にスポーツ・カー・プラットフォームの共同開発を進めている場合,ハイブリッド化によって ‘GR86’ からマニュアル・トランスミッションがなくなる可能性があるということである。
Sharing production makes sense / 生産の共有は理にかなっている
「ベストカー」誌は,次期トヨタ ‘GR86’ と マツダ ‘MX-5’ がマツダの広島工場で並行して生産される可能性があると報じた。
この考え(あるいは両ブランドが協力しているという考え自体)は一見ありそうにないように見えるかもしれないが,これは既に確立された前例がある。ND型 ‘Mazda Miata’ と ‘Fiat 124 Spyder’ がプラットフォームを共有した際,広島工場では両モデルが同時に生産されていたのだ。
さらに,トヨタは初代および2代目の ‘GR86’ の開発でスバルと協力し,‘A90 Supra’ の開発では BMW と ‘Z4’ を参考にした。つまり,トヨタはより優れた(あるいはより安価な)スポーツ・カーを開発するために,業界内の他社に協力を仰ぐことを躊躇していないことは明らかである。
しかし,最終的にこの報道に最も信憑性(credence)を与えているのは,トヨタとマツダが何回か協業してきたという事実である。両社は2017年に業務・資本提携契約を締結し,最近では自動車の電動化技術の革新に向けた協業を強化している。
このいわゆる共通スポーツ・カー・プラットフォームがどうなるかは,時が経てば分かるだろう。トヨタとマツダという業界の二大巨頭が開発した(forged)ドライバーズ・カーは,2+2とオープントップ(droptop)の両方のモデルが存在する - もしそれが現実のものとなったら,インターネットを騒がせるような車になるだろう。
(転載了)
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