米海軍,「トランプ級」 戦艦 2隻建造計画
1992年3月31日,米海軍 最後の戦艦 アイオワ級 ミズーリ(Missouri)が退役しました。
そして 今,トランプ大統領の政権下,米海軍に戦艦が復活します。
‘NAVAL NEWS’,Dec.23,2025付け
“Trump Announces Nuclear-Armed Battleships for the U.S. Navy”
「トランプ,米海軍に核兵器搭載戦艦を導入すると発表」
の見出し記事を下記,拙訳・転載します。
*************************
The U.S. Navy will take delivery of new-build battleships, the largest in modern existence, in an announcement from President Trump in Florida.
米国海軍が現代最大級となる新造戦艦の引き渡しを受けることを トランプ大統領がフロリダ州で発表した。
ドナルド・トランプ大統領,ピート・ヘグゼス国防長官(Secretary of Defense Pete Hegseth),マルコ・ルビオ国務長官(Secretary of State Marco Rubio),ジョン・フェラン海軍長官(Secretary of the Navy John Phelan)は,米国の造船業復興を目指す「ゴールデン・フリート(Golden Fleet)」構想(initiative)に基づく新たな戦艦クラスの建造を宣言する大統領の発表に出席した。4人全員が発表の中で発言し,この新戦艦クラスの必要性を強調した。
ドナルド・トランプ大統領にちなんで 「トランプ級(Trump-class)」と命名されたこれらの艦は,3万~4万トンの排水量で,現在運用されている最大の水上戦闘艦(surface combatants),さらにはロシア海軍最大のキーロフ級原子力巡洋戦艦(battlecruiser)を上回る規模となる。先頭艦である ‘USS Defiant’のレンダリング画像には,大型のSPY-6レーダー・アレイ(radar arrays),視界外の標的に発射するレーザー,少なくとも100基のVLS(vertical launching system:垂直発射スステム)セルが備わっており,これらはすべて歴史的に大規模な船体に装備されている。
++++++++++++++++++++
“We’re desperately in need of ships, and I have approved a plan for the Navy to begin construction of two large battleships. We used to build the Iowa, the Missouri, the Alabama. These will be 100 times the force and power. Each one of these will be the largest battleships built in the history of our country.”
「我々は 艦艇を切実に必要としており,海軍が2隻の大型戦艦の建造を開始する計画を承認した。我々はかつて アイオワ,ミズーリ,アラバマを建造してきた。これらの艦は,100倍の戦力と威力を持つ。いずれも我が国史上最大級の戦艦となるだろう。」
U.S. President Donald Trump during the USS Defiant announcement
++++++++++++++++++++++++
Trump-class Battleships / USS Defiant Design
トランプ級戦艦 / ‘USS Defiant’の設計
レンダリング画像によると,‘USS Defiant’ は一体型の上部構造と複数の遠隔兵器システムに加え,ズムウォルト級ミサイル駆逐艦(Zumwalt-class)155mm高性能砲システム(AGS:Advanced Gun System)に類似した未確認の砲システムを搭載している。この砲はレールガン(railgun)のようで,トランプ大統領はレールガンの搭載を認めている。
上部構造に統合された少なくとも4基のブロックIII SEWIP(Surface Electronic Warfare Improvement Program)電子攻撃システム(electronic attack systems)が視認でき,飛来するミサイルに対する電子攻撃と欺瞞(deception)を可能にする。米海軍が ‘Naval News’に提供した高解像度レンダリング画像では,左右舷(port and starboard side)の中央部に2基の21セル・ローリング・エアフレーム・ミサイル・ランチャー(21-cell Rolling Airframe Missile launchers)が配置され,中央にはかろうじてVLSバンクが見える。
3基の垂直発射セル・バンクは,トマホークやスタンダード・ミサイル(レンダリング図参照)など,標準的なマーク41 VLSミサイルを混合して発射することができる。また,艦首方向の最も大型の1基のバンクは,現在ハンティントン・インガルス・インダストリーズ・パスカグーラ(Huntington Ingalls Industries Pascagoula)工場でズムウォルト級艦に装備されている通常型即発打撃(CPS:Conventional Prompt Strike)極超音速ミサイルを発射することができる。
++++++++++++++++++++++++++++
“The [design] started with me in my first term. These will be 100 times more powerful than any battleship ever built before.”
「この設計は私の最初の任期中に始まった。これら艦は,これまで建造されたどの戦艦よりも100倍も強力なものになるだろう。」
U.S. President Donald Trump during the USS Defiant announcement
++++++++++++++++++++++++++++
レンダリング画像では,艦首部左右舷にマーク45 5インチ砲(Mark 45 5-inch cannons)2門が配置され,砲の後方には多数のVLSセルが配置されている。艦首には,ズムウォルト級でCPSミサイルを発射するために使用されているものと同様の,より大型のVLSセルが配置されている。また,これらのセルは,ロッキード・マーティン社の ‘Growth VLS’G-VLS にも類似している可能性がある。これは,将来の拡張性と既存ミサイルのマルチ・パック化を考慮した大型VLSセルである。
極超音速ミサイル(hypersonic missile)を発射する様子が映し出されている大口径の極超音速VLSバンクの前方には,レールガンに酷似した未確認の砲が搭載されている。ジェネラル・アトミックス(General Atomics)社は最近,従来の砲身摩耗(barrel wear)の懸念を解消する設計上の進歩を強調して,防空・ミサイル防衛向けにレールガンを売り込んだ(pitched)。トランプ大統領は声明の中で,この艦がレールガンを搭載することを確認した。
トランプ大統領はまた,これらの艦が艦隊向けに開発中の核弾頭搭載型海上発射巡航ミサイル(SLCM-N:Sea-Launched Cruise Missile – Nuclear)を搭載することを確認した。これにより,水上戦力(surface force)に核三本柱(nuclear triad)の新たな要素が加わる。
トランプ大統領とフェラン海軍長官は,このクラスが将来の米国海軍の旗艦となり,提督のための艦隊司令部として機能すると宣言した。
ホワイト・ハウスはまた,これらの艦が米国の造船業の復興にとって重要であることを強調した。2隻の建造が承認されており,長期的には10隻の建造が計画されている。トランプ大統領によると,業界からの投資支援を受け,最大25隻を迅速に建造できるという。
+++++++++++++++++++++++++++++++
“We’ll be meeting with [primes] to discuss production schedules. The only way they’ll be able to do that is with new shipyards.”
「我々は(主要企業と)生産スケジュールについて協議する予定だ。彼らがそれを実現する唯一の方法は,新たな造船所を設立することだ。」
U.S. President Donald Trump during the USS Defiant announcement
++++++++++++++++++++++++++++++++
大統領はまた,ハンファ(Hanwha)社が 国内産業界のパートナーと提携し,米海軍向けに新たに発表された FF(X)フリゲート艦の建造を行う意向,ならびに水兵の住宅,遅延緩和策(delay mitigations),生産率への投資を行う意向も発表した。FF(X)は,フィンカンティエリ・マリネット・マリーン(Fincantieri Marinette Marine)社製のコンステレーション級(Constellation-class)ミサイル・フリゲート艦の後継艦となる。
ジョン・フェラン海軍長官は,海軍作戦部長(Chief of Naval Operations)のコードル提督,インド太平洋軍司令官(INDOPACOM commander)のサム・パパロ提督と開発について協議した。
+++++++++++++++++++++++++++++++
“The Iowa-class was designed to go on the attack with the biggest guns. Today, the USS Defiant will reach out and kill the archers. Defiant has the size and the capacity to serve fleet commanders, and this new battleship will command everything from warships to drones, and everything in between.”
「アイオワ級は,最大級の砲で攻撃を行うように設計された。今日,‘USS Defiant’ は射程範囲を広げ、敵艦を殲滅させます。‘Defiant’は艦隊司令官の任務を遂行できる規模と能力を備えており,この新型戦艦は,軍艦から無人機まで,その間の全て(everything in between)の指揮を執ることができる。」
Secretary of the Navy John Phelan
++++++++++++++++++++++++++++++++++
(転載了)
****************************
トランプさん,それでも ノーベル平和賞受賞を目指しますか?
「レールガン(railgun)は、物体を電磁気力(ローレンツ力)により加速して撃ち出す装置,従来の艦砲が秒速800m前後なのに対し,レールガンは秒速2000m(マッハ6)以上という速度を実現している。
軍事用として各国で研究が行われており,米国は2005年に世界に先駆けて研究開発を開始したが,2021年に開発の中止を発表。日本は2023年に世界初となる洋上での発射試験に成功するなど開発を継続している。」
ー と,Wikipedia にありますが,米国は いつ実用化したのでしょうか。
他の報道による 本艦の Principal Dimensions などはー
Length: 840–880 feet (256–268 meters)
Beam: 105–115 feet (32–35 meters)
Draft: 24–30 feet (7–9 meters)
Displacement: Greater than 35,000 tons
Top Speed: Exceeding 30 knots
Crew Complement: 650–850 personnel
戦艦大和の L=263m(全長),d=10.4m(喫水) で 基準排水量=64,000ton に較べると 排水量 35,000ton は小さいようですが ・・・ 。
通常 米国はショート・トン使用で 1ショート・トン=約0.9 メトリック・トン,これだと更に小さくなります。
但し Dimension の小さい値,排水量=35,000ton で 方形肥痩係数(Block Coefficiet) を求めるとー
Cb=35000/(256×32×7)≒0.610 となり 軍艦として 異常な値ではありません。
因みに “USS Defiant” は ‘Star Trek’ の ‘United Federation of Planets Starfleet’(惑星連邦宇宙艦隊)所属の ‘Starship Class’ 名です。
TV 大好きのトランプさんらしい,中学生レベルの命名です。
FF(X) は ‘Final Fantasy X’ ?
Americans, are you okay with entrusting this man with running your country?
| 固定リンク | 0
「ニュース」カテゴリの記事
- ウィンブルドンの “All-White Dress Code”(2026.07.20)
- 中国/習の好感度の向上は 米国/トランプの反動?(2026.07.22)
- 信頼性において 習/中国が トランプ/米国を抜いた(?)(2026.07.19)






コメント