ホワイト・ハウス近くに設置されたコロンブス像の評価
‘AP’,Mar.23,2026付け
“Trump places statue of Christopher Columbus near the White House”
「トランプ,ホワイト・ハウス近くにクリストファー・コロンブス像を設置」
の見出し記事を 下記,拙訳・転載します。
**********************
メリーランド州アナポリス(AP通信)― ドナルド・トランプ大統領政権が物議を醸す探検家(controversial explorer)クリストファー・コロンブスを称える最新の取り組みとして,ホワイト・ハウスに隣接するアイゼンハワー行政府ビル(the Eisenhower Executive Office Building)の敷地内にコロンブスの像が設置された。
この像は,トランプ政権1期目の2020年,制度的人種差別(institutional racism)に対する全国的な抗議活動の最中にボルチモア港に投げ込まれた像のレプリカである。
トランプは,コロンブスを1492年の探検隊の指導者とみなす伝統的な見方を支持している(endorses)。この探検隊は,アメリカ大陸におけるヨーロッパの植民地化(European colonization)の非公式な始まりであり,近代的な経済・政治秩序の発展の礎となったとされている。しかし近年,コロンブスは西ヨーロッパによる新世界,その資源,そして先住民の征服の主要な事例としても認識されるようになっている。
「このホワイト・ハウスでは,クリストファー・コロンブスは英雄であり,トランプ大統領は今後何世代にもわたって彼が英雄として称えられるよう尽力するだろう。」とホワイト・ハウスはXに投稿した。
「この像が,平和に輝き,保護される場所を見つけたことを大変嬉しく思う。」と,像を所有し,ホワイト・ハウス内またはその近辺への設置のために連邦政府に貸し出すことに同意した,メリーランド州のロビイストでありイタリア系米国人団体連合の会長であるジョン・ピカは述べた。
この像は主に大理石でできており,メリーランド州東海岸のセンタービル(Centreville)を拠点とする彫刻家,ウィル・ヘムズリーによって制作された。
2020年7月4日,ジョージ・フロイドが警察官によって殺害された事件を受けて怒りが爆発し,この像は抗議者によって倒され,ボルチモアのインナー・ハーバーに投げ込まれた。同時期に破壊された(vandalized)コロンブスの像は他にも多数あり,抗議者たちはイタリア人探検家コロンブスがアメリカ大陸の先住民に対する虐殺(genocide)と搾取(exploitation)の責任者だと主張した。
近年,コロンブス・デーに代えて先住民の日(Indigenous Peoples Day)を制定する動きが,個人,団体,政府機関の間で見られるようになった。2021年,ジョー・バイデン大統領は,先住民の日を宣言した最初のアメリカ大統領となった。
トランプは,コロンブスに関するこうした変化を「左翼の放火犯(left-wing arsonists)」が歴史を歪曲し,米国人の集合的記憶をねじ曲げていると一蹴した。昨年4月には「コロンブス・デーを灰の中から復活させる。」と宣言した。2024年の選挙運動での発言を繰り返すように,「民主党はクリストファー・コロンブスとその名声,そして彼を深く愛するすべてのイタリア人を破壊するために,あらゆる手段を講じた。」と不満を述べた。
(転載了)
*********************
日本人にとって コロンブスは探検家,アメリカ大陸発見― という「明」の見方が一般的ですが,奴隷商人で ヨーロッパによる植民地支配の幕を開けた人間という「暗」の見方があることを忘れがちです。
| 固定リンク | 1
「ニュース」カテゴリの記事
- ウィンブルドンの “All-White Dress Code”(2026.07.20)
- 信頼性において 習/中国が トランプ/米国を抜いた(?)(2026.07.19)



コメント