国際法専門家100名以上が署名した公開書簡 ― イラン戦争は 戦争犯罪
‘BBC’,Apr.3,2026付け
“International law experts allege violations in Iran war”
「国際法専門家らがイラン戦争の違反を指摘」
の見出し記事を 下記,拙訳・転載します。
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Tom Bateman,state department correspondent,andImogen James
100名以上の国際法専門家が,中東戦争(the Middle East war)における米国,イスラエル,イランによる国際法の重大な違反行為に対し,「深い懸念(profound concern)」を表明する公開書簡に署名した。
彼らは,米国とイスラエルによるイラン攻撃の決定は,自衛の場合,または国連安全保障理事会の承認を得た場合を除いて,武力行使を禁じる国連憲章(the United Nations Charter)の明白な違反(breach)であると指摘している。
専門家らは,ドナルド・トランプ米大統領がイランの発電所を「壊滅させる(obliterate)」と脅迫するなど,当局者らが用いている「憂慮すべきレトリック(alarming rhetoric)」を問題視している。
これに対し,ホワイト・ハウスは,トランプは地域全体の安全を高めていると述べ,「いわゆる専門家(so-called experts)」の意見として一蹴した。
書簡の中で,専門家らはピート・ヘグセス国防長官(Defence Secretary Pete Hegseth)の,敵には「容赦しない(no quarter)」という発言にも異議を唱えた。
紛争における容赦拒否(denial of quarter)とは,降伏した者(surrender)や負傷した者(wounded)であっても,誰の命(life of anybody)も助けないこと(refusing to spare)を意味する。
署名者ら(the signatories)は,国際法において容赦しない(no quarter)と宣言することは「特に禁じられている(especially forbidden)」と述べ,この禁止事項は国防総省(the Department of Defense)自身の戦争法マニュアルにも明記されている(set out)と指摘した。
署名者には以下の人物が含まれる:
・Jonathan Tracy, a former US Army judge advocate
ジョナサン・トレイシー(元米陸軍法務官)
・Harold Hongju Koh, a former legal adviser at the US state department
ハロルド・ホンジュ・コー(元米国務省法律顧問)
・Oona A Hathaway, a professor of international law at the Yale Law School and president-elect of the American Society of International Law
ウーナ・A・ハサウェイ(イェール大学ロースクール国際法教授,米国国際法学会次期会長)
彼らは次のように述べている: 「ここで述べた行為と脅迫は,民間人に深刻な被害を与えており,あらゆる国の民間人を保護する法の支配と基本的規範を損なう(degrading)恐れがあることを,我々は深く憂慮している。
高官による公の発言は,各国が受け入れている国際人道法(international humanitarian law)の規則,すなわち民間人と軍人双方を保護する規則に対する,憂慮すべき軽視(alarming disrespect)を示している。」
ホワイト・ハウスは,イラン当局が過去47年間,「米国人を負傷させ殺害し(maiming and killing),テロの主要国家支援国として活動し,抑圧的な支配に反対の声を上げただけで自国民を残虐に殺害してきた。」と非難した。
ホワイト・ハウスは,「トランプ大統領は イランによる米国と同盟国への短期および長期的な脅威を排除することで,地域全体の安全と安定を図っている。」と主張した。
この戦争で数千人が命を落としたと報じられている:
・米国に拠点を置く人権活動家通信社(HUNNA:Human Rights Activists News Agency)によると,イランでは紛争開始以来,少なくとも244人の子どもを含む1,606人の民間人が死亡した。
・レバノン保健省は,3月2日以降,イスラエル軍の攻撃で1,345人が死亡したと発表した。
・イスラエルの緊急サービスによると,イランとレバノンからイスラエルに向けて発射されたミサイル攻撃により,戦争開始以来19人の民間人が死亡した。
・イランの攻撃を受けた湾岸諸国では,地元当局が少なくとも24人の死亡を確認したと発表した。犠牲者のほとんどは治安部隊員または外国人労働者で,内訳はアラブ首長国連邦で12人,クウェートで7人,オマーン,サウジアラビア,バーレーンでそれぞれ2人,バーレーンで1人である。
国連人道問題担当責任者(the UN's humanitarian chief)のトム・フレッチャー(Tom Fletcher)は,金曜日にBBCラジオ4の番組 ‘Today’ 「どこかの時点で(somewhere along the way)」 国際法が 「無視された(thrown aside)。」と述べた。
「ルールは非常に明確で強力だ。」 とフレッチャーは付け加えたが,問題は「執行(enforcement)」にあると指摘した。彼は今回の戦争を「無謀(reckless)」だと評した。
専門家らの書簡では,開戦初日にイランのミナブにある小学校が攻撃され,110人の子どもを含む少なくとも168人が死亡したと報じられている事件にも言及している。
米国防総省は,この攻撃について調査を開始したと発表した。証拠が積み重なるにつれ,これは米軍による攻撃である可能性が高いと示唆されている。
調査の一環として検討されている説の一つは,イスラム革命防衛隊(Islamic Revolutionary Guards Corps)の基地に隣接するこの学校が,古い情報に基づいて攻撃された可能性があるというものだ。
専門家による書簡は,今回の攻撃は「国際人道法に違反する可能性が高く,責任者が無謀な行為を行った証拠が見つかれば,戦争犯罪にも該当する可能性がある。」と述べている。
この書簡は,ニューヨーク大学ロー・スクールが運営するオンライン・ジャーナル ‘Just Security’ に掲載された。
(転載了)
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トランプが 被告として国際法廷に引きずり出される日は いつ?
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