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2026年4月10日 (金)

イランの10項目停戦案,米国に交渉する権利の無い項目?

The Guardian’,Apr.8,2026付け
Explainer: What is in Iran’s 10-point ceasefire plan and will the US agree to it?
「解説:イランの10項目停戦案の内容とは?米国はこれに同意するのか?」
の見出し記事を 下記,拙訳・転載します。

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Two-week ceasefire comes after Trump spoke to Pakistan’s leaders, with China also believed to be exerting influence over Tehran
トランプがパキスタンの指導者と会談した後,2週間の停戦が合意された,中国もテヘランに影響力を行使しているとみられている

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米国とイランは火曜日(47日),ドナルド・トランプがイラン壊滅作戦(obliterate)設定期限のわずか1時間前に,2週間の停戦(ceasefire)に合意し,イランはホルムズ海峡の一時的な再開に同意した。

ホワイト・ハウスによると,イスラエルも停戦に同意した。トランプはイラン全土への攻撃拡大(escalate attacks)計画を一時停止すると発表した際,イランから「交渉の実現可能な基盤(workable basis on which to negotiate)」となる10項目の提案を受け取ったと述べた。

しかし,イランの提案内容はどのようなもので,トランプはこれを受け入れるのだろうか?

What demands are in Iran’s 10-point plan?
イランの10項目和平案にはどのような要求が含まれているか?

国営メディアによると,イランはパキスタンの仲介者(intermediaries)を通じてホワイト・ハウスに提出されたとされる10項目和平案の詳細が確定した(finalised)場合にのみ,戦争終結を受け入れるとしている。

イラン国営メディアが公表した10項目には,米国が過去に拒否した条件が多数含まれている。この和平案では以下のことが求められている:

・イランに対するすべての一次および二次制裁(sanctions)の解除(lifting)。
・ホルムズ海峡に対するイランの支配権の維持。
・米軍の中東からの撤退。
・イランとその同盟国への攻撃の停止。
・凍結されているイラン資産の解放。
・国連安全保障理事会決議による合意の拘束力の確保。

ペルシャ語版(Farsi)では,イランは核開発計画における「ウラン濃縮の容認(acceptance of enrichment)」という文言も盛り込んでいる。しかし,理由は不明だが,イランの外交官がジャーナリストに配布した英語版には,そのフレーズが欠落していた。

What does the ceasefire plan mean for the strait of Hormuz?
停戦計画はホルムズ海峡にどのような意味を持つのか?

イランのアッバス・アラグチ(Abbas Araghchi)外相は,イラン軍の管理下で海峡の安全な航行が認められると述べた。しかし,これがイランが海峡に対する支配を完全に手放すことを意味するのかどうかは,現時点では明らかではない。

報道によると,この計画では,イランとオマーンは海峡を通過する船舶に対し,1隻あたり最大200万ドルの通航料を徴収できる。イランはこの徴収金を復興に充てる予定だ。

和平交渉が失敗に終われば(talks fail),テヘランは再び海峡封鎖を求める可能性がある。

Will the US agree to this 10-point plan and Iran’s proposals?
米国はこの10項目計画とイランの提案に同意するだろうか?

トランプ政権とイランの間で,テヘランの核開発計画の現状を巡る交渉が始まってから約1年が経つが,両者の要求の大きな違いと,それぞれが譲歩できる範囲の限界が,永続的な合意への障壁となっている。

イランがホルムズ海峡の支配権を維持することを要求している点は,特に懸念されている。なぜなら,紛争勃発前,イランはホルムズ海峡を支配していなかったからだ。

民主党のクリス・マーフィー(Chris Murphy)上院議員は,イランの発言にすぐさま反応し(leapt on),CNNに対し「これらの発言が真実かどうかは誰にも分からないが,もしこの合意によってイランがホルムズ海峡の支配権を得ることになれば,世界にとって破滅的な事態(cataclysmic)となる。」と述べた。

トランプ自身はイランの要求について直接コメントしていないが,米国は「ホルムズ海峡の交通渋滞緩和(the traffic buildup)に協力する」と述べている。

専門家やアナリストは,イランの最大限の要求を米国が受け入れる可能性は低いが,むしろ協議の基礎となるだろうと指摘している。

Is Israel part of the deal?
イスラエルはこの合意に加わっているのか?

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相府は,イスラエルは米国によるイランへの2週間の攻撃停止決定を支持するものの,停戦にはレバノンは含まれないと発表した。パキスタンの首相は以前,合意された停戦は「レバノンを含むあらゆる地域」を対象とすると述べていた。

ネタニヤフ首相府は,イランは直ちに海峡を開放し,米国,イスラエル,そして周辺諸国への攻撃を停止しなければならないと述べた。イスラエルはまた,イランが核兵器,ミサイル,そして「テロ」の脅威をもたらさないよう,米国が尽力することを支持すると表明した。

レバノンにおけるイスラエルの攻撃により,少なくとも1500人が死亡,120万人が避難を余儀なくされた。レバノンは,ヒズボラ(Hezbollah)がイランに連帯して(solidarity with)イスラエルに向けてロケット弾を発射したことで,この戦争に巻き込まれた(pulled into)。

What will happen next?
今後はどうなるのか?

停戦仲介役を務めたパキスタンのシャバズ・シャリフ(Shehbaz Sharif)首相は,自身のSNS X’ への投稿で,イランと米国の代表団を金曜日にイスラマバードでの会談に招待したと述べた。

イランは会談に参加する意向を示している。ホワイト・ハウスはイランとの直接会談(in-person talks)を検討しているものの,まだ最終決定には至っていないとしている。

What happened in the hours leading up to Trump pausing his deadline?
トランプが期限を一時停止するまでの数時間に何が起こったのか?

火曜日の夜遅く,パキスタンのシャリフ首相は,外交交渉を進展させるため,トランプ大統領に期限を2週間延長するよう要請した。交渉を主導してきたパキスタンのシャリフ首相は,‘X’ への投稿で,イランに対し,ホルムズ海峡を2週間開放するよう求めた。

テヘラン最大の貿易相手国である中国は,交渉が進展するにつれ,イランに停戦への道を見つけるよう促した。これは,発言権のない2人の当局者が匿名を条件に AP通信に語ったものだ。トランプは火曜日,AFP通信に対し,中国がイランを交渉のテーブルに着かせるのに貢献したと信じていると述べた。

米中間選挙のキャンペーンが本格化する(ramping up)中,トランプの支持率は過去最低を記録し,共和党は議会での僅差の過半数を失う危機に瀕している。世論調査によると,米国民の大多数が戦争に反対し,ガソリン価格の高騰に不満を抱いている。

(転載了)
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停戦は結構ですが,ホルムズ海峡の管理権・支配権(通航料の徴取)承認という,米国に決定権があるはずもない項目を交渉しては困ります。
しかし,トランプの常識の無さは 怖さがあります。
もし,米国が 身の程知らずにも支配権を認めて 実施されるようになれば  当然,通航料の請求書は 米国宛てでしょう。
通航料をイランの復興費に充てるなら 爆撃で破壊した米国が支払うのは当然で 無関係の国が支払う筋合いはありません。

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