トランプが敵を侮辱するときに使う “low IQ” は “racist dog whistle”
‘truthout’,April 27, 2026付け
‘8 in 10 Posts by Trump Calling Someone “Low IQ” Target a Person of Color’
「トランプが 誰かを 『低IQ』 と呼ぶ投稿の10件中8件は,有色人種を標的」
の見出し記事を 下記,拙訳・転載します。
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One communications expert described the term as “a racist dog whistle with a long history in the US.”
あるコミュニケーション専門家は,この表現を「米国で長い歴史を持つ人種差別的な隠語」と評した。
先週,ドナルド・トランプ大統領は ‘Truth Social’ への投稿で,最高裁判事のケタンジ・ブラウン・ジャクソン(Ketanji Brown Jackson)を “low IQ person” と呼んだ。
トランプは先週末,別の投稿で,かつてのMAGA支持者であるキャンディス・オーウェンズ(Candace Owens)を標的に,同様の攻撃を繰り返した。その投稿には,タイム誌がオーウェンズを「今年の最低人物(Vile Person of the Year)」と評したとされる加工画像が添えられていた。
トランプが政敵や敵視する人物を侮辱する(deride)ために “low IQ” という言葉を使うのは,有色人種に限ったことではない。しかし,大統領のソーシャル・メディアへの投稿を分析すると,この言葉は圧倒的に非白人を標的にしていることが分かる。コミュニケーション専門家は,このフレーズは支持層に向けた人種差別的な隠語(racist dog whistle)として機能していると指摘している。
‘Truthout’は,‘TrumpsTruth.org’で利用可能な検索ツールを使用して,2025年1月20日から2026年4月25日までの期間にトランプが投稿した “IQ” という語句を含むすべての ‘Truth Social’ の投稿を調査した。その結果,トランプは合計24件の投稿で “low IQ” またはその派生語(variation)を使用していた。
トランプは投稿のうち,白人を ‘low IQ’ と呼んだのはわずか 32%だったのに対し,黒人や褐色人種に向けられた投稿は 84%に上った。
先週水曜日の発言で,トランプは最高裁判所全般を攻撃し,リベラル派の判事たちが 「常に集団で投票する(ALWAYS vote as a group)」と不満を漏らした。しかし,特にジャクソン判事を 「どういうわけか判事の座に就いた,あの新しい低IQの人物(that new, Low IQ person, that somehow found her way to the bench)」と名指しで非難した。
トランプはジャクソン判事の名前を挙げなかったものの,この侮辱(insult)は明らかに彼女に向けられたものだった。なぜなら,問題の判事はジョー・バイデン前大統領によって任命された人物だと指摘したからだ。
この投稿は,トランプが憲法修正第14条の出生地主義に基づく市民権(birthright citizenship)の解釈を書き換えようとする試みに対し,最高裁が反対判決を下す可能性が高いことを示唆していた。この試みは,米国における白人至上主義(white supremacy)をさらに法制化しよう(codify)とする試みとして広く認識されている。
トランプ氏は2期目の最初の10ヶ月間,白人を “low IQ” と呼んだことは一度もなく,その攻撃は非白人に対してのみ向けられていた。
その後,トランプはカリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム(Gavin Newsom)(民主党)や俳優のロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)などを “low IQ” と呼んだが,白人に対する “low IQ” 攻撃のほとんどは,元共和党下院議員のマージョリー・テイラー・グリーン(Marjorie Taylor Greene)や,タッカー・カールソン(Tucker Carlson),メーガン・ケリー(Megyn Kelly)といった保守派コメンテーターに向けられている。
注目すべきは,トランプが “low IQ” と呼ぶ白人は,彼の典型的な政敵(民主党員,進歩派など)ではなく,かつて彼を支持していたものの,その後 彼の政権運営を批判するようになった右派の人々であることだ。
トランプがこの言葉で攻撃した黒人や褐色人種には,下院少数党院内総務のハキーム・ジェフリーズ(Hakeem Jeffries)議員(ニューヨーク州選出),シカゴ市長のブランドン・ジョンソン(Brandon Johnson),テレビ番組 ‘The View’ の司会者,アル・シャープトン(Al Sharpton)牧師,ラジオ・パーソナリティのシャーラメイン・“ザ・ゴッド”(Charlamagne “Tha God”),そして下院議員のイルハン・オマル(Ilhan Omar)(ミネソタ州選出),ラシダ・トレイブ(Rashida Tlaib)(ミシガン州選出),ジャスミン・クロケット(Jasmine Crockett)(テキサス州選出)などが含まれる。トランプはクロケットを少なくとも8回にわたって攻撃し,そのすべてで彼女を “low IQ” と呼んでいる。
トランプは,政敵を罵倒することを決してためらわない(never stray)人物だが,黒人や褐色人種に対しては,より敵対的な態度をとっているようだ。黒人や褐色人種を “low IQ” と表現する投稿の多くには,さらに侮蔑的な言葉(negative monikers)が添えられている。
ある投稿では,コメンテーターのドナ・ブラジル(Donna Brazile)を「石のように頭が悪い(dumb as a rock)」と評し,別の投稿では,民主党の「スクワッド(Squad)」と呼ばれる女性議員グループを「狂人のように目が飛び出し,充血している(bulging, bloodshot eyes of crazy people)」と表現し,「精神異常者,病んだ人間で,率直に言って,精神病院に入れられるべき人間だ(LUNATICS, mentally deranged and sick who, frankly, look like they should be institutionalized)。」と断じた。
大統領はまた,自身が “low IQ” とみなす人々への憎悪は,遺伝学に関する偏見に基づいていることを示唆している。例えば,ある投稿では,IQが低い人は「生まれつきそうなのだ(born that way)」と述べている。
専門家は,トランプがこの言葉を非白人に対して不釣り合いなほど(disproportionate)頻繁に用いるのは,極右支持層(far right base)内の人種差別主義者へのメッセージだと指摘している。
「トランプが有色人種を “low IQ” と表現するのは(characterization),米国で長い歴史を持つ人種差別的な隠語(racist dog whistle)だ」と,コロラド州立大学のコミュニケーション学教授であるカリン・ヴァスビー・アンダーソン(Karrin Vasby Anderson)はAFP通信の取材に対し語った。
アンダーソンは続けた:
トランプとその支持者は,“low IQ” という言葉は誰にでも当てはまるため,人種差別的な意味合いはないと主張するかもしれない。しかし,トランプがこの言葉を主に黒人に対して用い,19世紀以降米国文化において黒人がどのように扱われてきたかという非常に特殊な歴史と結びつけると,トランプの支持者の中にいる白人至上主義者(white supremacists)や,何気ない人種差別主義者(casual racists)は好意的に反応するだろう(respond favorably)。
トランプが “low IQ” という言葉を人種差別的な隠語として用いることは,大統領が公然と偏見に満ちた見解(bigoted views)を表明する一例に過ぎない。過去数年間,トランプは以下のような行動をとってきた:
・極右ポッドキャストの文字起こしを投稿,その中で彼は,中国やインドからの移民は「現代のヨーロッパ系アメリカ人やその祖先とは違う」と不満を述べていた。
・ソーシャル・メディアで,ミシェル・オバマ元大統領夫人とバラク・オバマ元大統領を猿に見立てた動画を共有。これは,黒人に対する何世紀にもわたる人種差別的な比喩である。
・また,2024年の大統領選挙キャンペーン・イベントで移民を 繰り返し「動物」と呼び,「我が国の血を毒している(poisoning the blood of our country)」と述べた。これはナチス独裁者アドルフ・ヒトラーのレトリックを彷彿とさせる発言である。
(転載了)
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そして 自身の “IQ” は?
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