韓国サッカーの惨状を BBCが報じた。
‘BBC’,June 29, 2026付け
“World Cup exit leaves South Korean football in crisis”
「W杯敗退,韓国サッカー界が危機的状況に」
の見出し記事を 下記,拙訳・転載します。
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"I am genuinely very sorry," Hong Myung-bo said on Sunday as he resigned as head coach of South Korea, just hours after the team's elimination from the 2026 World Cup was confirmed.
2026年ワールド・カップ,決勝トーナメントへの出場権を逃すことが確定してから わずか数時間後,韓国代表のホン・ミョンボ(洪明甫)監督は日曜日(6月28日)に辞任を表明し,「心から深くお詫び申し上げます」と述べた。
2002年大会で主将としてチームを準決勝進出に導いた伝説的な名選手であった同監督の更迭は,これが最初でも最後でもないだろう。国内では激しい批判が巻き起こっており(up in arms),元マンチェスター・ユナイテッドのスター選手パク・チソン(朴智星)も「なぜこのような事態に陥ったのかを振り返り,自問しなければならない状況にあることは,無念だ。」と語った。
こうした怒りは監督への殺害予告(death threats)にまで発展し,選手やスタッフの帰国時の到着場所も極秘扱いとされる事態となっている。
しかし,この反応は単にメキシコでの悲惨な2週間(dismal fortnight)が招いたものではない。こうした不満は,以前からくすぶり続けていた(brewing)ものだ。
'Hard to explain' / 「説明がつかない」
グループAでの敗退により,ファンの怒りは頂点(boiling point)に達した。
チェコ戦での2対1の勝利という好スタートを切ったものの,ソン・フンミン,パリ・サンジェルマンのイ・ガンイン,バイエルン・ミュンヘンのキム・ミンジェを擁するチームは,続くメキシコ戦に0対1で敗れた。これにより,「太極戦士(Taeguk Warriors:韓国代表の愛称)」はグループ2位を確保するために,南アフリカ戦で勝ち点1以上を獲得する必要に迫られた。
2014年ワールド・カップでもチームをグループ・ステージ敗退に導いたホン監督は,主将でありチームの精神的支柱でもあるソンをベンチに置いたまま試合に臨み,チームは敗北を喫した。元トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のDFイ・ヨンピョはテレビ解説で,この試合を 「21世紀における韓国サッカー代表チームの最悪の試合」。と評した。
試合後,ある記者がホン監督に対し,あまりにも説明不能なパフォーマンスの原因として,チーム内で食中毒などの集団的な体調不良が発生していたのではないかと尋ねる場面もあった。
さらに悪いことに,韓国代表は,各グループ3位チームの中で成績上位に入り決勝トーナメント(ベスト32)へ滑り込めるのか,それとも帰国することになるのか,その結果が判明するまでトレーニング・キャンプ地で3日以上も待機しなければならなかった。
チームの雰囲気は必ずしも良好とは言えませんでした。6月上旬,カメラが回っている最中にメディア関係者がソン選手の兵役歴を揶揄する発言をしていた(mocking)のが耳に入ったためである。トッテナム(Tottenham)の元スター選手である彼は,2018年のアジア大会で金メダルを獲得したチームの一員として,21ヶ月間の義務的な兵役を免除されていた。この一件を受け,選手たちは数日間にわたり国内メディアへの対応をボイコットした。
ソン選手は7月に34歳を迎えるため,近いうちに代表キャリアに終止符を打った(calls time on)としても不思議ではない。仁川国際空港で予定されていた歓迎式典が中止されたため,韓国への帰国時に公の場に姿を見せることはなかった。しかし,国内におけるスポーツ運営のあり方に世間の関心が集まっていることもあり,キャプテンや選手たちが激しい批判を浴びる(public ire)事態は免れている。
Presidential intervention / 大統領の介入
ガバナンス(組織統治)の問題は,日曜日に李在明(イ・ジェミョン)大統領がソーシャル・メディアに投稿した異例の声明(extraordinary statement)によって浮き彫りになった。
大統領は,「予期せぬ結果に対し 単なる困惑(confusion)ではなく,深い(utter)当惑(bewilderment)」を覚えたと述べ,今回の早期敗退は「組織および人事の失敗(failure of organisation and personnel)」であるとの見解を示した。
声明はさらに続き:「指揮官の選任において,能力(competence)よりも偏愛(favouritism)や縁故主義(cronyism)が優先されれば,その結末は火が紙を燃やすのと同様 予想通りだ(predictable)。」
2013年から大韓サッカー協会(KFA)の会長を務める鄭夢奎(チョン・モンギュ)は,2024年7月に通常の採用手続きを経ずに洪明甫(ホン・ミョンボ)を監督に任命したことで批判を浴びた(これは1年余り前にユルゲン・クリンスマンを任命した際と同様の手法だった)。この選任プロセスをめぐって,その公平性や透明性を疑問視する声が上がっている。
2024年9月にソウルで行われたパレスチナ戦で,ホン監督は初陣ながらファンから激しい反発とブーイングを浴びた。その否定的な空気は,その後も消えることはなかった。
反発していたのはサポーターだけではなかった。スポーツ省が韓国サッカー協会(KFA)に対する調査を行い,2024年11月にはチョン会長やその他の役員の職務停止を勧告する事態となった。しかし,KFAは裁判所から差し止め命令を取り付けることで,チョン会長は2025年2月の選挙に出馬し,4期目の当選を果たすことを可能にした。
KFAと長年にわたり深い関係を築いてきた巨大企業グループ,現代(ヒョンデ)の創業一族の一員であるチョン会長は,5月の時点で,ワールド・カップ終了後に退任する意向を表明していた。
「サッカー協会の運営に携わった任期中,様々な論争や批判があったことは十分に承知している。」と彼は述べ,「それらすべては,私自身の至らなさ(shortcomings)故だと考えている。」と語った。
Japan race ahead / 日本が先行
自身の力不足を認めたチョンの発言に異論を唱える者はほとんどいないだろう。彼が指揮を執る間,ワールド・カップに11大会連続出場を果たし,アジアで最も輝かしい実績を誇る韓国は,明らかに日本に後れを取るようになった。
かつては長らく,「日出ずる国(the Land of the Rising Sun)」が 「静かな朝の国(the Land of the Morning Calm)」の後を追う立場にあった。Kリーグは Jリーグより10年も早い1983年にアジア初のプロ・リーグとして発足し,クラブ・チームもアジアの大会で圧倒的な強さを誇っていた。
その勢力図の変化は,10月の出来事によって痛烈に(painfully)浮き彫りとなった(exposed)。ブラジル代表がソウルで5-0と大勝した数日後,東京では 3-2で敗れたのだ。また3月には,韓国がコートジボワールに 0-4で敗れた一方で,日本はウェンブリー(Wembley)・スタジアムでイングランドを1-0で下し,アジア勢として初めて同国代表に勝利するという快挙を成し遂げた。
現在,Jリーグのクラブはアジアの大会でKリーグのライバル勢を常に凌駕しており(outperform),欧州へ送り出す選手の数も多い。日本代表に至っては,欧州でプレーするスター選手のみで構成されるチームとなっている。
ソウルの混乱ぶりは,東京がとってきた長期的かつ組織的なアプローチとは対照的である。あるファンは SNSにこう書き込んでいる:「日本には全員が協力して取り組む 『100年ビジョン』がある。一方の韓国は,サッカーについて何も知らない一人の人物の気まぐれ(whim)で,監督が次々と代わっている」。
宿敵のモデルに倣うことは,韓国にとって苦渋の決断かもしれない。しかし,監督も協会会長も不在で,怒りと変革への渇望が高まっている今こそ,2026年ワールド・カップの この痛みを,低迷するアジアの強豪国(powerhouse)が再起を図る転換点とする絶好の機会と言えるだろう。
(転載了)
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大統領が コメントするほどの問題ではなさそうですが ・・・。
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