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2026年7月13日 (月)

6月の平均気温,西ヨーロッパで観測史上1位,世界では2位

The Guardian’,June 9, 2026付け
Western Europe records hottest-ever June as heatwaves intensify
「熱波の激化に伴い,西欧で6月として観測史上最高の気温を記録」
の見出し記事を 下記,拙訳・転載します。

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Temperatures across ravaged region 3C above average as scientists warn of risks for people, ecosystems and infrastructure
広範囲で気温が平均を3上回り,科学者らは人々の健康,生態系,インフラへのリスクを警告

英国が今年3度目の熱波に見舞われ,フランスやスペインで山火事が猛威を振るう中,科学者らは西欧が観測史上最も暑い6月を記録したと発表した。

EUの気候変動監視機関 ‘Copernicus climate monitoring service’(コペルニクス気候変動サービス)によると,炭素汚染によって激化したこの記録的な6月の熱波は,同地域の地表気温を近年の平均より3.06℃押し上げる要因となった。

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同機関のデータによると,世界全体では,20266月の気温は1991年から2020年の平均を0.56℃,産業革命前の水準を1.39℃上回り,観測史上2番目に暑い6月となった。また,世界の海洋の温度も,科学者がこれまでに観測した中で最も高い水準に達した。

コペルニクスの気候科学者サマンサ・バージェスは,「これらの記録は,気候システムが熱を蓄積し続けていることを如実に示している。」と述べ,「その結果として,熱波はますます激甚化し,海洋の高温状態が続き,人や生態系,インフラに対するリスクが増大している。」と指摘した。

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西ヨーロッパはここ6週間で3度目の熱波に見舞われており,広範囲にわたる乾燥状態が,小規模な山火事を制御不能な猛火へと拡大させる要因となっている。欧州の地球観測プログラム 「コペルニクス」は,こうした相次ぐ熱波は,悪化する極端な高温がもたらす「増大する課題」を浮き彫りにしていると指摘した。

ここ数日,南欧の広範囲で猛烈な山火事が発生し,各地で同時多発する火災への対応に追われる各国の消防当局を支援するため,EUは消防隊や消火用航空機を緊急派遣する事態となっている。火曜日(77日)に公表されたデータによると,EU域内での山火事による焼失面積は,平年と比べて56%増加している。

欧州森林火災情報システム(EFFISthe European Forest Fire Information System)のデータによれば,焼失面積は,フランスでは35400ヘクタールに達し,この時期の平均の4倍となっており,スペインでは55128ヘクタールが焼失し,平均の2倍に上っている。

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スペインの気象当局によると,バルセロナでは水曜日(78日)に気温が 40.5に達し,観測史上最高を記録した。一方,フランスではアルプス地方での消火活動中に22歳の消防士が死亡したと,同国内務省が発表した。

英国では,気象庁(Met Office)の専門家が海域で「極端な」海洋熱波が発生していると警告する中,木曜日(79日)には陸上の日中最高気温が 34℃に達すると予想されている。6月の記録的な猛暑ほどの極端な暑さではないものの,この高温状態は蒸し暑い(sweltering)10日間にわたって続く見込みである。

気象庁によると,先月の熱波の特徴は夜間の気温が「異例の高さ」だったことであり,頻繁に「熱帯夜」が発生したことが,6月の最低気温の平均値として観測史上最高を記録する要因となった。火曜日に実施された調査では,この暑さが「深刻な睡眠不足(mass sleep deprivation)」を招き,3人に2人が睡眠に問題を抱えていたことが明らかになった。

気象庁の首席科学者スティーブン・ベルチャーは,「英国で6月にこのような気温が観測されるというのは、事態の深刻さを痛感させる(sobering)ものである。」と述べ,「こうした出来事は,気候変動がもたらす影響を改めて認識させるものである。」と語った。

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英国の全国消防長官会議(NFCCNational Fire Chiefs Council)は水曜日,熱波により急速に拡大する山火事のリスクが高まっているとして,屋外での活動時に十分注意するよう呼びかけた。ここ数週間,イングランド南部や東部では,消防隊が相次ぐ山火事への対応に追われている。

NFCCの戦術アドバイザー(tactical adviser)であるデイブ・スワローは,「山火事の多くは,使い捨てバーベキューセットの放置,タバコのポイ捨て(discarded cigarette),あるいは日光の下に放置されたガラス瓶など,何らかの火種が原因で発生する。」と述べ,「火災を防ぐために,我々一人ひとりが果たすべき役割がある。」と語った。

化石燃料による汚染や自然破壊が地球を過熱させる(baked)中,熱波はより激しく,強力なものとなっている。科学者たちは,クリーンな経済への迅速な移行と,ますます激甚化する異常気象への適応を強く求めている。

世界保健機関(WHO)の推計によると,過去4年間で欧州において20万人が暑さに関連して死亡しており,その死の大部分は「完全に防ぐことが可能(entirely preventable)」だったとされている。人命を守るため,専門家は,熱中症などのリスクが高い人々(vulnerable groups)へのエアコン設置,日よけや外付けシャッターによる建物の遮熱(shading),涼しい場所を提供する「クーリング・センター」の開設,そして医療体制の強化などを推奨している。

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都市部の街路樹などが作る木陰は,暑い時期に地域の気温を大幅に下げる効果があるが,新たな分析によると,英国はこの点で他の欧州諸国に大きく遅れをとっている。エネルギー・気候インテリジェンス・ユニット(ECIUthe Energy and Climate Intelligence Unit)のデータによれば,欧州の都市における樹木被覆率の平均が約30%であるのに対し,英国の都市部では平均わずか18%にとどまっている。調査対象となった英国の47の都市・都市圏のうち,45ヶ所が欧州平均を下回る結果となった。

ロンドンの樹木被覆率は英国平均と同じ18%で,最も低いのはバーンリー(Burnley)の11%,最も高いのはギルフォード(Guildford)の37%だった。これに対し,バルセロナは 31%,ニースは 39%となっている。2018年のデータに基づく全体ランキングでは,英国は調査対象の38ヶ国中31位だった。

英国の過去の調査によると,樹木による日陰が最も少ないのは経済的に恵まれない地域であり,一方で樹木(キャノピー)の多い地域は,熱波の際に気温が最大で 4℃低くなることが明らかになっている。

ECIUのアナリスト,トム・カンティロンは次のように述べている。「植樹を行うことで,長い時間をかけて木陰にある建物の気温を下げることができる。また,暑さに対して脆弱な人々にとっても,気温が危険な水準に達していない時間帯に外出して買い物や通院などができるようになるという希望につながる。英国はこの分野で大きく遅れをとっている。」

(転載了)
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そして7月はー

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