“Slop”とは? ‘2025 Word of the Year’ by Merriam-Webster
‘Merriam-Webster’ の ‘2025 Word of the Year’ は “Slop” でした。
“Slop” を英和辞典は 次のように示しています。
1他動詞
①〔液体を〕こぼす,まき散らす
②〔液体を~に〕こぼす
③〔乱雑に食事を〕取り分ける
④〔家畜に〕残飯をやる
1自動詞
①こぼれる,まき散らされる
②あふれ(出)る
③〔泥道などを〕のろのろ歩く
④〔感情などが〕ほとばしり出る
1名詞
①こぼした[まき散らした]液体
②ぬかるみ,泥
③水っぽい[まずい]食事
④〔ブタなどの餌にする〕残飯◆通例,slops
⑤〔アルコール蒸留後の〕かす◆通例,slops
⑥〔人の〕便,排せつ物◆通例,slops
⑦〈話〉お涙頂戴もの◆あまりに感傷的でつまらない話や読み物など。
⑧〈俗〉粗末な[低品質の]もの
⑨〈俗〉〔AI(人工知能)が生成した〕低品質[無意味]なコンテンツ
2名詞
①《slops》〈古〉〔船乗りに支給される〕衣類,寝具
②《slops》〈古〉〔16世紀のズボンの〕スロップ◆ゆったりした半ズボン。
③〔スモックなどの〕ゆったりした上着
④《slops》〈英〉〔安物の〕既製服,つるし
3名詞
〈英俗〉警官,お巡り
さて,この中のどれが 該当する “Slop” でしょうか?
‘Merriam-Webster’ の “2025 Word of the Year: Slop” の記事を読んでみました。
下記,拙訳と共に転載します。
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Merriam-Webster’s human editors have chosen slop as the 2025 Word of the Year. We define slop as “digital content of low quality that is produced usually in quantity by means of artificial intelligence.” All that stuff dumped on our screens, captured in just four letters: the English language came through again.
メリアム・ウェブスター社の編集者たちは,“slop” を2025年の 「今年の単語」に選出した。我々は “slop” を,「主に人工知能(AI)を用いて大量に生成される,低品質なデジタル・コンテンツ」と定義している。画面上に溢れかえるそれらすべての代物を,わずか4文字で表現した。英語という言語は,今回もまたその真価を発揮した。
The flood of slop in 2025 included absurd videos, off-kilter advertising images, cheesy propaganda, fake news that looks pretty real, junky AI-written books, “workslop” reports that waste coworkers’ time… and lots of talking cats. People found it annoying, and people ate it up.
2025年に押し寄せた “slop” の洪水には,不条理な動画,どこか奇妙な広告画像,安っぽいプロパガンダ,本物そっくりのフェイク・ニュース,AIが書いた粗悪な書籍,同僚の時間を無駄にするような 「workslop(仕事上の無駄なAI生成物)」の報告書,そして数え切れないほどのおしゃべり猫の動画などが含まれていた。人々はそれを鬱陶しく思いながら,同時に夢中になって消費した。
“AI Slop is Everywhere,” warned The Wall Street Journal, while admitting to enjoying some of those cats. “AI Slop Has Turned Social Media Into an Antisocial Wasteland,” reported CNET.
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は 「“AI Slop” は至る所にある」と警鐘を鳴らしつつも,例の猫の動画を楽しんでいることを認めた。また,‘CNET’は 「“AI Slop” はソーシャル・メディアを 『反社会的な荒野』に変えてしまった。」と報じた。
Like slime, sludge, and muck, slop has the wet sound of something you don’t want to touch. Slop oozes into everything. The original sense of the word, in the 1700s, was “soft mud.” In the 1800s it came to mean “food waste” (as in “pig slop”), and then more generally, “rubbish” or “a product of little or no value.”
‘slime’(スライム)や ‘sludge’(ヘドロ),‘muck’(汚泥)と同様に,“slop” という言葉には,触れたくないものを連想させる,湿り気を帯びた響きがある。“slop” はあらゆる場所にじわじわと入り込んでくる。18世紀におけるこの言葉の本来の意味は 「柔らかい泥」だった。19世紀に入ると「(豚の餌などの)残飯」を意味するようになり,やがてより一般的に「ゴミ」や 「価値がほとんど,あるいは全くない製品」を指す言葉となった。
In 2025, amid all the talk about AI threats, slop set a tone that’s less fearful, more mocking. The word sends a little message to AI: when it comes to replacing human creativity, sometimes you don’t seem too superintelligent.
2025年,AIの脅威に関する議論が飛び交う中で,“slop” という言葉は,恐怖よりもむしろ嘲笑を誘うようなトーンを決定づけた。この言葉はAIに対して,ある小さなメッセージを投げかけている :「人間の創造性に取って代わるという点において,お前は必ずしもそれほど 『超知能的』には見えない。」
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辞書的には Slang のようです。
因みに 船舶(タンカー)における ‘Slop Tank’ はー
「油汚水やタンク洗浄水などの油性混合物を一時的に貯留し,比重差を利用して油と水を分離(油水分離)させるための専用区画・タンク」のことです。
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