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2026年7月21日 (火)

米国の石油生産と消費から 世界の石油実態

Pew Research Center’,June 7, 2026付け
What to know about U.S. oil production and consumption in 6 charts
6つのグラフで見る米国の石油生産と消費に関して知るべきこと」
の見出し調査報告を 下記,拙訳・転載します。

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The military conflict in Iran led to higher gasoline prices in the United States and around the world. In a Pew Research Center survey conducted in late March, 69% of U.S. adults said they were extremely or very concerned about higher fuel prices as a result of the war.
イランにおける軍事衝突は,米国および世界各地でのガソリン価格の上昇を招いた。3月下旬に実施されたピュー・リサーチ・センターの調査では,米国の成人の 69%が,この紛争に伴う燃料価格の高騰について「極めて」または「非常に」懸念していると回答している。

ここ数ヶ月間,多くの米国人がこうしたコストを懸念する中,米エネルギー情報局(EIAEnergy Information Administration)や国際エネルギー機関(IEAInternational Energy Agency)などのデータを基に,米国の石油生産および消費の動向を詳しく見ていく。

米国は世界最大の原油生産国である。長年にわたり,米国はロシアやサウジアラビアと並び,世界の原油生産国トップ3の一角を占めてきた。しかし,米エネルギー情報局(EIA)のデータによると,2018年に首位の座を獲得して以来,その地位を維持している。

002m_20260708184301 この変化の主な要因は,岩石から石油や天然ガスを抽出する技術である 「水圧破砕法(hydraulic fracturing, or fracking)」の普及・拡大にある。2000年代以降,米国では水圧破砕法に関連するインフラが大幅に拡充され,石油・天然ガス双方の生産量が増加した。

また,米国はガソリン,軽油,ジェット燃料,さらにはプラスチックなどの素材製造に用いられる石油化学原料といった石油製品においても,世界最大の生産国となっている。加えて,天然ガスおよび天然ガス液(NGL)の生産量でも世界一を誇る。

2 米国は世界最大の石油生産国であると同時に,世界最大の石油消費国でもある。EIA(米エネルギー情報局)のデータによると,1998年以降,米国の石油消費量は一貫して世界の総消費量の約20%以上を占めている。

003m_20260708184301 米国がライバルと見なされるようになったのは,つい最近,中国に対してである。1998年以降,中国の石油消費量は日量約400万バレルから約1700万バレルへと増加し,現在では世界全体の約16%を占めるに至っている。(欧州連合[EU]のデータは個別の国として合算されていないが,その総需要量は依然として米国や中国を下回っている。)

中国の石油消費量は,電気自動車(EV)の急速な普及,高速鉄道網の拡大,天然ガスを燃料とするトラックの利用増などを背景に,2027年にピークに達すると予測されている。2025年には,中国で販売された新車の半数以上(53%)を電気自動車またはハイブリッド車が占めた。

3 米国の原油生産量は現在,世界の約16%を占めており,2000年代半ばの約7%から増加している。原油市場における米国のシェアは,1980年代以来の高水準にある。

004h_20260708184201 石油政策を協調させる11ヶ国で構成される石油輸出国機構(OPECthe Organization of the Petroleum Exporting Countries)は,2025年時点で世界の原油生産量の約35%を占めていた。

2016年には,ロシアを含む他の産油国10ヶ国がOPECと合意し,‘OPEC+’が結成された。この拡大されたグループは,昨年,世界の原油生産量の55%を生産した。

2026年51日,アラブ首長国連邦(UAE)はOPECを正式に脱退した。同国単独でも,2025年の世界の原油生産量の約4%を占めていた。

4 米国は世界最大の原油生産国だが,依然として他国からの石油に依存している。原油の輸出量よりも輸入量が多いため,米国は原油の純輸入国となっている。2025年には1日あたり約220万バレル(純量)を輸入しており,その大半(57%)はカナダからのものだった。

005m_20260708184301 米国では,自国で生産されるものとは異なる種類の石油が必要とされることも少なくない。米国の石油生産の大部分は軽質シェール・オイル(light shale oil)だが,国内の製油所の多くは,輸入が必要な重質原油の処理に最適化されているためである。

米国が石油の純輸入国であることには,他にも要因がある。例えば,地理的・物流的な事情により,米国内の油田から調達するよりも,海外から輸入する方が製油所にとってコストを抑えられるケースがある。

米国は依然として原油の純輸入国だが,国内生産の拡大に伴い,輸入量は2000年代半ば以降,大幅に減少している。一方,米国の原油輸出量は2010年以降に急増し,1日あたり42,000バレルから,2025年には同約400万バレルにまで増加した。

5 近年の石油市場の混乱を受け,米国の戦略石油備蓄(Strategic Petroleum Reserve)は1980年代初頭以来の低水準にある。この備蓄は1975年から存在する原油の緊急備蓄(emergency stockpile)である(ただし,EIAのデータは1982年以降のもの)。

2006m_20260708184301 022年に原油価格が高騰した際,当時のジョー・バイデン大統領は,備蓄から過去最大規模となる原油の放出を指示した。これは約7ヶ月間で18000万バレルに及ぶものだった。

今年311日,イランでの紛争が始まって間もなく,ドナルド・トランプ大統領は2番目の規模となる放出(4ヶ月間で17200万バレル)を発表した。現在進行中の放出により,備蓄量は1983年以来の低水準(わずか5年前の約半分)にまで低下しており,在庫量はデータ収集開始以来の最低水準に達すると見込まれている。

歴史的に見れば,これまでの石油放出量ははるかに小規模なものだった。国際エネルギー機関(IEA)は,「史上最大の供給途絶(largest supply disruption in history)」への対応として,緊急石油備蓄の放出としては過去最大規模の世界的放出を開始したと発表している。

6 米国は,多くのアジアやアフリカの国々と比べて,中東産原油への依存度が低くなっている。

IEA(国際エネルギー機関)によると,輸入量で見れば米国は中東産原油の輸入国として世界第7位だが,その依存割合(シェア)は著しく低くなっている。2024年において,米国の石油消費量に占める中東産原油の割合はわずか 3%であり,2017年の 8%から低下した。

一方,の多くの国々,特にアジアやアフリカの国々では,2024年時点でも中東産原油への依存度がはるかに高くなっていた。例えば日本では,国内消費量の8割近くが同地域からの原油で占められていた。

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(転載了)
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最後の図の縦軸単位:‘metric tons’ は ×100(or ×1,000) が抜けているのでは?
日本の中東からの年間輸入量が 120,000MTVLCC積載量の 半分?

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