カテゴリー「書籍・雑誌」の74件の投稿

2021年12月15日 (水)

“Take Ivy” を撮った写真家・林田昭慶氏,その逝去の年に-

米国のファッション・サイト ‘IVY STYLE’,AUGUST 8, 2013付けで-
Take Ivy Photographer Teruyoshi Hayashida, 1930-2013” の見出し記事がありました。
下記,拙訳・転載します。

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伝説の写真集 “Take Ivy” とその続編 “The Ivy”,“Take 8 Ivy” を制作した日本人写真家・Teruyoshi Hayashida(林田昭慶)は,88日にガンとの戦いで亡くなった。彼は83歳の誕生日までわずか15日達しなかった(shy of)。

林田は1930年に東京で生まれ,明治大学で政治経済学を学んだ。卒業後,カメラの使い方を学び,すぐにフリーランスの写真家になり,日本初のメンズ・ファッション雑誌「男子専科」と「メンズクラブ」で最も有名になった。後者を通じて,林田はVAN Jacketの石津謙介と親しい友人となり,1960年代初頭に「メンズクラブ」でほぼすべてのVAN広告写真を撮影した。

VANの従業員である石津祥介,くろすとしゆき,長谷川ポールが1965年春にアイビー・リーグのキャンパスの短編映画を撮影する計画だったとき,「メンズクラブ」は彼らにプロモーション用のスティル写真を撮るために写真家も連れてくるように頼んだ。林田は当然のように選ばれ,その任務は彼に初めて米国を訪問する機会を与えた。林田は,撮影クルーの邪魔にならない限り,好きな写真を撮ることができた。

帰国して数百枚の写真を現像後,「メンズクラブ」の編集者である西田豊穂は,彼らが素晴らしい仕事をしていたことを知り,VANに,出版社の婦人画報に林田の作品の別の本を映画に添えてリリースさせるよう説得した。

どちらの作品も19658月に “Take Ivy” というタイトルでデビューした。映画は本質的に公の場から姿を消したが,林田の本は生き続け,日本,そして後には米国でも,新世代のアイビー・ファンのスタイル・バイブルになった。

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日本での林田の伝説は,アイビー・リーグのキャンパスと密接に(inextricably)結びついており,1970年代から1980年代にかけて,東海岸の特定の8つの場所を撮影するためにさまざまな出版物で何度も戻ってきた。彼は年をとるにつれて,アイビー・リーグへの関心は,学生のファッションから伝統的な建築への崇拝(veneration)へと広がった(broadened)。彼の1983年の作品,“The Ivy” は,ほとんど人が写ってない大学のツタに覆われたレンガと石の建物に焦点を当てている。

2010年に “powerHouse” が英語でリリースした “Take Ivy” により,林田の作品は以前よりもさらに多くの,そのほとんどは本が出版されたときには生まれていなかった読者をインスパイアした。

1965年,日本人の海外旅行のごく初期の頃,林田と若いVANの従業員は,彼らの愛するアイビー・スタイルの国である米国を訪れる機会を得ることができてとても幸運だった。VANと「メンズクラブ」を中心としたこの “アイビー・カルト” にとって,“Take Ivy” の旅はメッカへの巡礼だった。林田の学生への深い敬意は,学年末の怠惰な日々(lazy days)の大雑把なスナップであったかもしれないものを永続的な文化的人工物(cultural artifacts)に変える。林田はファインダーを通して,当時の米国人が当たり前のように片付けていたであろう魔法のようなものを見た。

そして彼の作品のおかげで,60年代後半の反体制文化の(countercultural)の波の前のアイビー・スタイルの最後の苦闘(throes)である時代のスタイルの,視覚的な証拠資料(documentation)は永遠に生き続ける。W. DAVID MARX
(転載了)

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映画の Still Photo.が 雑誌となったこと,発行40余年後に米国で評判となり,英語版が出版されたこと,いずれも故人には予想外のことだったでしょう。

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2021年11月25日 (木)

N.Y.Times が選んだ注目すべき本,今年の100冊の中から-

The New York Timesの Nov.22,’21付けで-
100 Notable Books of 2021”(2021年の注目すべき本100冊)が掲載されました。

ニューヨーク・タイムズのブック・レビューの編集者によって選ばれた,今年の注目すべき本 100冊:
「フィクション」,「回顧録(Memoir)」,「ノンフィクション」,「詩」,「短編集(Stories)」の 5分野 計100冊を挙げています。
この中の「ノンフィクション」部門から 興味のある5冊を紹介します。

001_20211124180101 America on Fire: The Untold History of Police Violence and Black Rebellion Since the 1960s
America on Fire1960年代以降の警察の暴力と黒人の反乱の秘められた歴史
By Elizabeth Hinton(エリザベス・ヒントン) $29.95 Liveright

Notification
Hinton documents hundreds of often violent urban protests by Black Americans beginning in the mid-1960s, as policing grew increasingly aggressive.
ヒントンは,警察の攻撃性が増大するにつれて,1960年代半ばに始まったアフリカ系米国人による何百ものしばしば暴力的な都市の抗議を記録している。

Such protests must be understood, she posits, not as riots but as “rebellions” against racial injustice.
そのような抗議は,暴動(riots)としてではなく,人種的不公正に対する「反逆(rebellions)」として理解されなければならない,と彼女は主張している。

002_20211124180101 Catching the Wind: Edward Kennedy and the Liberal Hour
風をキャッチ:エドワード・ケネディとリベラル・アワー
By Neal Gabler(ニール・ガブラー) $40.00  Crown

Notification
Gabler relates how the youngest Kennedy brother overcame and scandal to become one of the most effective senators in U.S. history.
ゲイブラーは,ケネディの末っ子がいかに嘲笑(ridicule)とスキャンダルを克服して,米国の歴史の中で最も効果的な上院議員の1人になったのかを語っている。

In five decades, Ted Kennedy sponsored nearly 700 bills that became law, and left his imprint on scores of others.
50年間で,テッド・ケネディ(Ted Kennedy)は法律になった700近くの法案(bills)の発起人となり(sponsored),他の多くの法案に彼の痕跡を残した。

003_20211124180201 The Chancellor: The Remarkable Odyssey of Angela Merkel
首相:アンゲラ・メルケルの驚くべきオデッセイ
By Kati Marton(カティ・マートン) $30.00  Simon & Schuster

Notification
As Marton demonstrates in this biography, Merkel’s was a life full of drama, as she rose from the hinterlands of East Germany to the center of power in Berlin and overcame all of the obstacles, from Communist repression to German misogyny, on her rise to the top.
マートンがこの伝記で示しているように,メルケル首相は,東ドイツの内陸地域(the hinterlands)から ベルリンの権力の中心に立ち上がって,共産主義の抑圧からドイツの女性憎悪(misogyny)に至るまでのすべての障害を克服し,トップに上り詰めた,ドラマに満ちた人生を送った。

004_20211124180201 Churchill’s Shadow: The Life and Afterlife of Winston Churchill
チャーチルの影:ウィンストン・チャーチルの生涯と余生
By Geoffrey Wheatcroft(ジェフリー・ウィートクロフト) $40.00  W.W. Norton

Notification
Wheatcroft’s Churchill led Britain heroically during World War II, but at other times in his life, as recounted in this revisionist biography, he was an imperialist, a racist, a drunk, a neglectful father and, perhaps most of all, a masterful mythmaker.
ウィートクロフトのチャーチルは,第二次世界大戦中に英国を英雄的に導いたが,この修正主義者の伝記で詳しく述べられている(recounted)ように,彼の人生の他の時期には,帝国主義者(imperialist),人種差別主義者,酔っぱらい(drunk),怠慢な父親(neglectful father),そしておそらく何よりも優れた技量の(masterful)神話作者(mythmaker)だった。

005_20211124180201 JFK: Coming of Age in the American Century, 1917-1956
JFK:アメリカ世紀の時代の到来、1917-1956
By Fredrik Logevall(フレデリック・ロジヴォール) $40.00  Random House

Notification
In this first of two projected volumes, Logevall demonstrates how, even at an early age and despite his playboy reputation, John Kennedy took a serious interest in politics, forming a cleareyed sense of the world and his nation’s place in it.
ロジヴォールは,この2つの計画されたボリュームの最初の巻で,若い頃からのプレイボーイの評判にもかかわらず,ジョン・ケネディが政治に真剣に関心を持ち,世界と米国の世界における位置について明敏な(cleareyed)感覚を形成したことを示している。

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機会があれば読んでみたい,と書きたいところですが,無理と思われるの止めておきます。
どのような本が 出版されているかに関する興味,ということでいいでしょう。

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2021年11月23日 (火)

伝説の写真集 “TAKE IVY” を 英文 Wikipedia はどのように記しているか。

001_20211116162201 写真集 “TAKE IVY” は-
  「いまでこそIVYTRADファンの永遠のバイブルともいわれているが,当初はさほどの人気はなく,発行部数数千部の半分はVANが買い取り,得意先に配布したという程度のものだった。
   ところがその数十年の間に,この本は海外のファッション専門家の間でカルト的な人気を博すようになり,オリジナルの日本語版はeBayのオークションにおいて数千ドルで売買されるまでになる。日本でもその人気は高まり,2006年にはSHIPSの協力で限定復刻版が1000部発刊されたが,またたく間に完売したという。」(「石津謙介 大百科」より)

以下,英文Wikipedia を拙訳・転載します。
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TAKE IVY

TAKE IVY” は,1960年代のアイビー・リーグの学生の服装を記録した1965年のファッション写真集である。ニューヨーク・タイムズはそれを「ファッション・インサイダーの宝物(a treasure of fashion insiders)」と表現した。“TAKE IVY” は,日本のベビーブーム世代向けのアイビー・リーグのバイブルであり,近年では「ネオ・アイビー」スタイルにも影響を与えている。この本は世界中で5万部以上売れている。オリジナルのコピーは西洋では稀少であり,2,000ドルものオークション価格を獲得している。

002_20211116162201 Background
背景

TAKE IVY” は,4人の日本の,洋服スタイル(sartorial style)の愛好家(enthusiasts)によって制作され,米国のエリート・アイビー・リーグ大学のキャンパスで撮影されたスナップ写真(candid photographs)のコレクションである。このシリーズは,1959年から1965年までの大学生の男性とその服に焦点を当てている。キャンパスで食事をする,寮(quad4人部屋)でくつろぐ,自転車に乗る,図書館や教室で勉強する,またはボートハウスで,この写真の概要(compendium)の主題は,完璧で(impeccably)独特な(distinctively)米国製の上質な衣服を着ている。

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Reception
受け入れ

ラルフ・ローレンや J.クルーなどの有名な米国人デザイナーは,どちらも “TAKE IVY” のコピーを店頭に陳列している。雑誌の編集者や小売業者は,本の写真から直接取ったファッション(looks)を誇らしげに表示しており,このスタイルはクラシックと見なされている。

Authors
著者

TAKE IVYは,日本の写真家とメンズ・スタイルの愛好家によって作成された写真集だった。タイトルはデイヴ・ブルーベックのジャズ曲 “Take Five” にインスパイアされたものである。

林田昭慶は,都会の,おしゃれな青山地区で生まれ育ち,メンズクラブ誌のタイトル発足直後から表紙撮影を開始した。
彼のスタイルは非常に洗練されている(sophisticated)と見做されており,グルメ料理の愛好家でもある。自家製醤油漬けの山椒(soy sauce-marinated Japanese pepper)と,ガネルの天ぷらとリースリング・ワイン(riesling wine)が大好きなことで知られている。

石津祥介,石津オフィスのディレクターは岡山県生まれ。
桑沢デザイン研究所卒業後,メンズクラブ編集部に勤務。彼は1983年に石津事務所を設立し,ニブリック(Niblick)を含むいくつかの衣料品ブランドを生み出し続けている。

くろすとしゆきは1961年にVAN Jacket(株)に入社し,商品の開発と販売を推進した。
彼は1970年に会社を辞め,‘Cross and Simon’と呼ばれる彼自身の事業を始めた。ブランドの営業を停止した後,としゆきは「アサヤン」と呼ばれるヒットバラエティ番組にレギュラー・ゲストとして出演し始めた。としゆきはまた,活発なライターであり,知識人でもある。

元(Paul)長谷川は兵庫県出身である。
長谷川は1963年に米国での留学を終えた後,帰国してVAN Jacketに入社。そこで彼は広告と広報を担当した。長谷川は “TAKE IVY” 制作のメイン・コーディネーター兼通訳だった。それ以来,彼は国内外で様々な管理職を歴任した。彼は現在,‘Cosmo Public Relations Corporation’ の常務取締役を務めている。

Publishing
出版

TAKE IVY” のオリジナルは,1965年に日本で,現在は「㈱ハースト婦人画報社」(Hachette FujuingahoCo.Ltd)として知られている「婦人画報社」の発行者によって発行された。
最新版は,2010831日にニューヨークのブルックリンにある ‘powerHouse Booksから出版され,24.95米ドルと28.95カナダ・ドルで販売されている。 2011年に,オランダ語の翻訳が ‘Michael Hendriks’ によって書かれ,‘Parvenu Publishers’ によって 19,95ユーロで発行・販売された。

(転載了)
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このWikipediaには 参考資料として オリジナル版をスキャンしたサイトが紹介されています。

http://www.acontinuouslean.com/2008/05/19/take-ivy/
http://thetrad.blogspot.ca/2008/12/take-ivy-chapter-i.html

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2021年9月19日 (日)

TIME誌の「2021年 最も影響力がある100人」から-

米誌タイムは15日(日本時間16日)、毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」を発表,日本から女子テニスの大坂なおみ,エンゼルスの大谷翔平投手,建築家の隈研吾さんが選ばれました。

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ここでは 大坂なおみさんと大谷翔平投手の記述を紹介します。

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THE 100 MOST INFLUENTIAL PEOPLE OF 2021

Naomi Osaka
大坂なおみ

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大坂なおみの謙虚さ(humility)と他人への献身は注目に値する(spectacular)。 彼女がメンタルヘルスとの闘いについて正直に話し,彼女の脆弱性(vulnerability)を私たちと共有することができたことは,非常に有意義である。
彼女は世界に言うことができた:ねえ,聞いて,私は何かを経験している。これが私の真実です。(Hey, listen, I’m going through something. Here’s my truth.

そうすることで,彼女は以前と同じように他の人に奉仕している。20205月のジョージ・フロイドの死後,なおみはミネアポリスでの抗議行動に参加した; 彼女が最終的に優勝した昨年の全米オープンでは,なおみはトレイボン・マーティンやブレオナ・テイラーなど,近年殺害された7人のアフリカ系米国人を称えるマスクを着用した。彼女は,あなたが自分のしていることで世界最高の仲間入りをし,それでも正義のために戦い,直面している課題についてオープンになれることを示している。

私たちは皆,違いを生む能力を持っている。しかし,時には,誰かの影響範囲が非常に大きいため,文化を変えたり,社会を変えたり,世界全体を変えたりすることができる。大坂なおみにはそれをする力がある。

BY RUSSELL WILSONan NFL player for the Seattle Seahawks

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Shohei Ohtani
大谷翔平

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大谷翔平は 我々が今まで見たことのないような素晴らしいシーズンを迎えている。
マウンドでの彼のスキルは,バッター・ボックス(plate)での彼の優位性(dominance)と相まって,メジャーリーグ全体で比類のないものだ(unparalleled)。

彼は現代のバンビーノ(Bambino:ベーブ・ルースの愛称)だが,ベーブ・ルースでさえ,同じシーズンに20以上の盗塁をしたり,40本以上の本塁打を打ったり,時速100マイルを投げたりしていなかった。
翔平だけが可能だ。 フランケンシュタインにすべてのユニークな才能を1人のプレーヤーにまとめると,大谷翔平になる。彼はブライス・ハーパー(Bryce Harper)の力,マックス・シャーザー(Max Scherzer)のピッチング,そしてトレイ・ターナー(Trea Turner)のスピードを持っている。

彼はフィールドで素晴らしいだけでなく,フィールド外では紳士である。彼のチームメイトは翔平について良いことしか言わないし,彼はメディアやファンに対しても素晴らしい。

You can tell he is a hard worker, from his improvement yeartoyear and his vertical-jump increase to the career-year hes put together in 2021.
彼の年ごとの改善,垂直跳びが増えて2021年にまとめられたキャリア年から,彼が勤勉であることがわかる。(訳:?)

今年,翔平は見ているのが真の喜びだった。私は大ファン(huge fan)で,彼は容易に入場料の価値がある。彼がどのようにシーズンを終えるかを見るのが待ちきれない。

BY ALEX RODRIGUEZan ESPN analyst and a former professional baseball player

(部分転載了)
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2021年8月11日 (水)

“AMETORA” の著者とのインタビュー

 2015/12/1,出版社 ‘Basic Books’(米)から “AMETORA/How Japan Saved American Style” という本が出版されました。
著者は W. David Marx本の内容について 出版社のサイトには次のように書かれています。

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最近の典型的な「アメリカ」の衣料品をよく見ると,中に日本のラベルが入っているのを見て驚くことがあるかもしれない。最高級のデニム(high-end denim)からオックスフォード・ボタンダウンまで,日本のデザイナーは「アメトラ(ametora)」,あるいは「アメリカン・トラディショナル(American traditional)」として知られるクラシックなアメリカン・ルックを採用し,ユニクロ,鎌倉シャツ,エヴィス(Evisu),カピタル(Kapital)などの企業にとって巨大なビジネスに変えた。この現象は,日本とアメリカのファッションの間の長い対話(dialogue)の一部である:実際,現代アメリカのワードローブの基本的なアイテムや伝統の多くは,日本の消費者とファッション専門家(fashion cognoscenti)の管理(stewardship)のおかげで今日も健在である。彼らは,生まれ故郷(native land)で流行遅れになった(out of vogue)時期に,これらのアメリカのスタイルを儀式化し(ritualized),保存した(preserved)。

Ametora” では,文化史学者(cultural historian)の W.デビッド・マルクスが過去150年間のアメリカのファッションの日本での同化(assimilation)をたどり,日本の流行仕掛け人(trendsetter)や起業家がどのようにアメリカのスタイルを模倣(mimicked),適応(adapted),輸入,そして最終的に完成させ,日本の文化だけでなく,その過程で私たち自身をも劇的に再形成したかを示している。***********************

The Wall Street Journalの姉妹誌の週刊誌/新聞である ‘Barron'sのサイト ‘PENTA’,Feb. 24, 2020付けに 著者 W. David Marx とのインタビュー記事がありました。

下記,拙訳・転載します。

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20 Minutes With: W. David Marx on How Japan Saved Traditional American Style
「『日本が伝統的なアメリカン・スタイルをどのように救ったかに関するW.デビッド・マルクスとの 20分間

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W・デイビッド・マルクスは 東京に16年間住んでおり,日本のアメリカン・スタイルとの関係について書いている。)

W.デビッド・マルクスの本 「アメトラ:いかに日本がアメリカン・スタイルを救ったか(Ametora: How Japan Saved American Style)」は,奇妙な逸話から始まる。1964年の夏,何百人もの10代の若者が銀座の活気に満ちた地区に殺到した(descended)。その銀座が,東京都は,オリンピックのために集まる外国人にとっての,最高の重要な町(the city’s crown jewel)になることを望んでいた。
10代の若者たちは,3ボタンのスーツ・ジャケット,ボタンダウンのオックスフォード・シャツ,チノパン,革のドレス・シューズなど,日本の当局がこれまでに見たことのない服を着ていた。彼らは米国のエリートである東部大学の学生のように目立って(remarkably)に見えた — そして,それがまさにポイントだった。

その外観(look)はアイビー・スタイルとして知られており,それは米国のファッションに対する一人の男性の執着(obsession)の結果だった:それは,先見の明のある(visionary)ブランド,“Van Jacket” の創設者である石津謙介であった。 石津謙介のアイビー・リーグの美学(aesthetic)は,日本の若者に急速に広まった。(その キャッチ・フレーズ(tagline)は “For the young and the young-at-heartだった。)しかし,警視庁は,これらの変わった服装の(unusually-dressed)若者が,訪ねる観光客に間違った印象を与えるのではないかと危惧し,10代の若者を一斉検挙し(rounded up),警察署にしょっ引いた(hauled)。

それは極端な(drastic)措置であり,最終的には10代の若者が勝利を収めた(win the day):銀座の急襲(raids)は,伝統的なアメリカのスタイルに対する日本での数十年にわたる(decades-long)執着(obsession)の始まりを運命づけた(marked)。アメリカでは使われなくなった織機(looms)で作られたセルヴィッチ・デニム(selvedge denim)やスウェットシャツから,J.プレスなどの伝統的なアメリカのブランドを日本企業が完全に(outright)購入するまで,日本のデザイナーは何十年にもわたってアメリカン・スタイルを採用し,改良し,自身のものとした。 (“Ametora” は “American traditionalを意味する。)

マルクス(41歳)は,東京に住む16年間,この移り変わりを記録してきた(chronicled)。フロリダ州ペンサコーラで育った彼は,17歳のときに初めてホームステイのために日本を訪れた。ハーバード大学で,マルクスは日本の社会と政治に焦点を当てて東アジア研究を学び,日本のストリートウェア・ブランド “A Bathing Ape” に関する卒業論文(senior thesis)を執筆した。それ以来,GQHarper’sNylonなどの雑誌に寄稿し,東京の慶應義塾大学で商学(business and commerce)の修士号を取得している。

マルクスは最近,アメリカのスタイルに対する日本の影響(逆もまた同様-and vice versa)に関して,“Penta” と話した。

PENTA:あなたの本の多くは,日本人がこれらの 伝統的なアメリカの衣服(traditional American garments)に 如何に興味を持ち,何年にもわたってそれらを改良したかについて書かれている。日本から来るものなら,品質は良くなると思うが,どうして これが(米国から・・・)起こった?

W.デビッド・マルクス:私が興味を持ったことの一つは,日本がどこかクールに,アメリカ合衆国 あるいは 西側の地図に載ったかということだった。日本はどうやってクールになったのか? そうではなかったからである。私の世代は任天堂の最初の世代で,日本はテクノロジーの面で米国よりも 物事が早く起こっていると漠然と感じていたが,日本はそれほどクールではなかった。

80年代後半から90年代初頭に戻ると,日本の報道では,日本の若者の文化,パンクを模倣する人々,または確固としたアメリカの個人主義をその中心に据えることなく,アメリカのカジュアル・スタイルを模倣する,非常に傲慢で非常に失礼な作品がたくさん見られる。日本がクールになった90年代半ばには,それは本当にひっくり返る。

セーターとジーンズとスニーカー(これらの種類のもの)で魅力的であることは,それらが古典的にアメリカのものであるということであり,そして,日本はそれらの第一の(premier)提供者(purveyor)になった。やや意外なことだった。これらの衣料のデザインは,米国の古典的な形と同じである。彼らは新しい種類のスウェットシャツを作ったのではなく,米国で失われた本物の生産技術を復活させただけだった。日本は,過去を保存する場所,そしてあなたに最も本物の物(authentic things)を与える場所として有名になり始めている。

PENTA:あなたの本は,アイビーの服を着た10代の若者についての,この驚くべき逸話(anecdote)から始まる。そして、それがいかにスキャンダラスで,怠慢(delinquent)と見なされたかについてである。それを,本を読んだことがない人のために文脈に入れて,アイビー・スタイルとは何かを説明してもらえますか?

W.デビッド・マルクス:人々は,1945年の戦後,アメリカ兵やアメリカ人が日本に現れ,日本人が彼らのスタイルを模倣し始め,60年代までには誰もがアメリカ人の服を着たという意味で,占領によってアメリカのスタイルが大きく影響したと考えている。しかし,私が調査で気が付いたのは,占領されるようになって,日本人はアメリカ文化を願望としての理想に惹きつけられたということだったが,物質的な意味ではなかった。人々はアメリカ人のようには着なかった。アメリカン・スタイルをはぎ取って日本人に売り戻すようなものを作っている会社はなかった。

それは,本当は,60年代初頭に始まる,一人の男から。この男は “Van Jacket” というブランドを始めた石津謙介である。彼は50年代の終わりにプリンストンに行き,プリンストンの学生が非常にクラシックなアイビー・リーグのスタイル(ツイードジャケット,チノパンツ,ボタンダウンのオックスフォード・シャツ)を着ているのを見た。そして言った「うわー,これを日本で若い人たちに売ることができる。」
それは,まさにオリンピックの時期である1950年代後半から1964年頃に実際に始まる。

それは若者のファッションが本当に非行な(delinquent)ものとして見られた最後の瞬間だった。 そこから,若者の市場は本当に爆発する。

001_20210621155601 PENTAこの本では,アイビー・スタイルが何度も登場し(reemerges),その間にあるこれらすべてのトレンドを乗り越えているのは興味深いことである。アイビー・スタイルは 今日どのように生き残っているか?

W.デビッド・マルクス:現在,純粋主義者のアイビー・ブームは,日本と世界中で終わっている。
しかし,それは日本のファッション文化の基本に浸透している(seeped)。若者向けファッションの日本最大のブティック・チェーンの1つである “Beams” のようなブランドは,アメリカ東海岸のブランドのように始まる。そして,“Uniqlo” の創業者である柳井正は,父が故郷で “Van Jacket” のブティックを経営していたことから,アイビー・リーグ・スタイルで育った。“Uniqlo” に行っても極端なアイビー・リーグはあまり感じないが,そこに根ざしています。 基本的に日本では,アイビー・リーグ・スタイルがベース・ファッションで,その後は基本的にすべてがバラバラになっている(splintered)ことがわかる。

PENTA今日のアメリカン・スタイルに影響を与えている日本のスタイル・トレンドは何か?

W.デビッド・マルクス:最も明らかな例は,ブランドそのものということ。

メンズウェアをリードしているブランドを見ると,かなり明確な2つは “Engineered Garments” と “Visvim” である。メンズウェアだけでなく,ストリートウェアとのクロスオーバー・ファンがたくさんいる。日本はトレンドの最初のアイデアを採用しないことがよくある。しかし,日本はそれらのトレンドに合った服を作ることと,雑誌を通してスタイリングを示すことの両方でしばしば最速である。

PENTAあなたの本を読んだり,「ポパイ」(1976年に創刊された影響力のあるファッション出版物)のようなさまざまな男性誌について読んだりして,トレンドを定義する上で光沢のある(glossy)雑誌がまだ本当に重要だった昔のことを懐かしく思いました。日本にはまだ堅調な(robust)プリント・ファッション雑誌市場がありますか?

W.デビッド・マルクス:はい,間違いない。10年前と比べると輝き(luster)が少し失われているが,米国と比べるとまだ非常に強い。書店に行くと,日本で販売されているタイトルの数に戸惑う(bewildered)だろう。しかし,いくつかのことが継続している:まず,日本には多くのブランド広告があり,ファッション・ブランドにとって,雑誌は依然として最も信頼できる広告掲載場所である。

第二に,日本と米国では雑誌の役割が異なり,最近では,米国は日本の雑誌に非常に似たものになっている。70年代に戻って,“Vogue”,“GQ”,その他のこの種類の雑誌を見ると,それらは特にあまり規範的(prescriptive)ではなかった。それらはあなたに感触を与え,季節が何であるかについての一般的な感覚をあなたに与えるだろう,しかし,それらは「これをしなさい,あれをしなさい(do this, do that)」とは言わない。

日本の雑誌はあなたが物を着る方法について非常に規範的(prescriptive)である。雑誌には価格が示していて,あなたは実際にそれを買うために店に電話をする。日本の雑誌は,カタログとスタイリング・ガイドのように機能する。特に東京の外に住んでいて,これらのトレンドをリアルタイムで見ることができない場合,多くの若者がそう感じる。何を買うべきか,どのように着るべきかについての具体的な指示を得るのは非常に役に立った。

PENTA:東京を訪れる,メンズウェアに夢中になっている友人がいる場合,彼らにチェックを勧める最適なショップはどこか?

W.デビッド・マルクス:有楽町の「ビームス・プラス(BEAMS)」は,アメリカのクラシックな伝統的なアイテムに極めて優れている(really great)。 「鎌倉シャツ」は、オーダーメイド(made-to-measure)のシャツを手頃な価格(affordable prices)で手に入れるのに最適な店である。デニムに関しては,「フルカウント(FULLCOUNT)」は本当によくできたデニムだが,比較的最小限で(relatively minimal),できるだけオリジナルに近づけようとしている。
(転載了)

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1965年に出版された日本の写真集 “Take Ivy” が 40年後に米国で話題になり,2010年に米国の出版社から 英語版として復刻・再出版されたことからも “How Japan Saved American Style” は正しい表題です。

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2021年8月 8日 (日)

“Ryanverse” は “Ryan”+“Universe”

新聞の書籍広告に 「新潮文庫/ジャック・ライアン・シリーズ 新章へ 『密約の核弾頭(上下)』 by M. キャメロン」 とありました。
ジャック・ライアン・シリーズの作者は トム・クランシー(‘Thomas Leo "Tom" Clancy, Jr., 19472013)と思っていましたが 「M. キャメロン(“Marc Cameron”,1961- )」とは?

-と,思って調べると,“Jack Ryan” シリーズは トム・クランシーが創造した “Universe” で,彼一人のモノではなくなって,末期の作品は ほぼ共著であり,彼の没後も,複数の作家に引き継がれ(遺族の承認を得て),M.キャメロンも その一人でした。
その “Universe” を “Ryan” と合わせて “Ryanverse” というようです。

英文Wikipedia には下記のように示されています。
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Ryanverse

The Ryanverse is a political drama media franchise created by acclaimed author Tom Clancy centering on the character of Jack Ryan and the fictional universe featuring Jack and other characters, such as John Clark and Domingo Chavez.

「ライアンバース」は,ジャック・ライアンのキャラクターを中心とする,ジャックと,ジョン・クラーク,ドミンゴ・チャベスなどの他のキャラクターをフィーチャーした架空の “universe”(宇宙)を,著名な作家トム・クランシーによって創造された政治ドラマ・メディア・フランチャイズ(シリーズ)である。

By publication date
Books in the order in which they were written:

  • The Hunt for Red October (1984)
    レッド・オクトーバーを追え
  • Patriot Games (1987)
    愛国者のゲーム
  • The Cardinal of the Kremlin (1988)
    クレムリンの枢機卿
  • Clear and Present Danger (1989)
    いま,そこにある危機
  • The Sum of All Fears (1991)
    恐怖の総和
  • Without Remorse (1993)
    容赦なく
  • Debt of Honor (1994)
    日米開戦
  • Executive Orders (1996)
    合衆国崩壊
  • Rainbow Six (1998)
    レインボー・シックス
  • The Bear and the Dragon (2000)
    大戦勃発
  • Red Rabbit (2002)
    教皇暗殺
  • The Teeth of the Tiger (2003)
    国際テロ
  • Dead or Alive (2010, with Grant Blackwood)
    デッド・オア・アライヴ
  • Against All Enemies (2011, with Peter Telep)
    テロリストの回廊
  • Search and Destroy (Cancelled, with Peter Telep)
  • Locked On (2011, with Mark Greaney)
    ライアンの代価
  • Threat Vector (2012, with Mark Greaney)
    米中開戦
  • Command Authority (2013, with Mark Greaney)
    米露開戦

Post-Clancy Ryanverse novels

  • Support and Defend (2014, by Mark Greaney)
    機密奪還
  • Full Force and Effect (2014, by Mark Greaney)
    米朝開戦
  • Under Fire (2015, by Grant Blackwood)
  • Commander in Chief (2015, by Mark Greaney)
    欧州開戦
  • Duty and Honor (2016, by Grant Blackwood)
  • True Faith and Allegiance (2016, by Mark Greaney)
    イスラム最終戦争
  • Point of Contact (2017, by Mike Maden)
  • Power and Empire (2017, by Marc Cameron)
  • Line of Sight (2018, by Mike Maden)
  • Oath of Office (2018, by Marc Cameron)
    密約の核弾頭
  • Enemy Contact (2019, by Mike Maden)
  • Code of Honor (2019, by Marc Cameron)
  • Firing Point (2020, by Mike Maden)
  • Shadow of the Dragon (2020, by Marc Cameron)
  • Target Acquired (2021, by Don Bentley)
  • Chain of Command (forthcoming November 2021)

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ほぼ 同じ数の作品が クランシーの没後も書かれています。

ちなみに Jack Ryan とは,Wikipedia によれば-

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John Patrick RyanSr. は,作家のトム・クランシーによって創造され,ニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストを30年以上にわたって一貫してトップにランクされている “Ryanverse” の小説に登場する架空の人物である。2013年にクランシーが亡くなって以後,マーク・グリーニー(Mark Greaney,グラント・ブラックウッド(Grant Blackwood),マイク・メイデン(Mike Maden),マーク・キャメロン(Marc Cameron)の4人の作家が,フランチャイズとその他の関連シリーズをクランシー家の承認を得て継続している。

ボルチモア警察の刑事と看護師の両親のもとに生まれたライアンは,元米海兵隊員 および 株式仲買人の後,米国海軍兵学校(USNAthe United States Naval Academy)の ‘civilian history’の教授になった。ライアンは後に中央情報局(CIA)のアナリストおよび臨時のfield officer(将校-佐官)として加わり,最終的には副所長を辞任した。
彼は後に,国家安全保障補佐官(National Security Advisor)兼副大統領を務めた後,米国議会議事堂へのテロ攻撃を受けて突然,米国大統領になった。ライアンは2期,非連続的に任期を務め,主にヨーロッパ,中東,アジア,アフリカでの国際危機に対処した。

ジャック・ライアン・シリーズは,アレック・ボールドウィン,ハリソン・フォード,ベン・アフレック,クリス・パインの主演によって映画化されている。ジャック・ライアンの映画シリーズは,これまでの,未調整ではあるが,世界総売上高が78,840万ドルで,57番目に売上高の高い映画シリーズとなっている。

ジョン・クラシンスキー(John Krasinski)は,2018830日に初演された同名のAmazonプライム・ストリーミング・テレビ・シリーズでライアンを演じた5番目で最新の俳優である。

尚,彼(ジャック・ライアン)の学歴は以下の通り。

ボストン・カレッジに入学,海軍予備役士官訓練部隊(NROTC)より奨学金を支給され,経済学専攻と歴史学副専攻で卒業。米海兵隊に入隊。米海軍士官学校首席卒業。メリル・リンチ証券を退社後,ジョージタウン大学博士課程(歴史学)修了。

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2021年7月22日 (木)

呉市のタウン誌 “KURE:BAN” の特集は「かき氷」

001_20210708180901 創刊25年になるという 呉市のタウン誌 “KURE:BAN” の7月号の第一特集は 「かき氷」でした。

思えば 夏になると 自宅で毎日 「かき氷」を食べますが,外で食べることは まずなく,どんな店で,どんな「かき氷」が食べられるのか知りません。

今年は どこかの店に入ってみましょうか。

因みに,“KURE:BAN”(¥499)を買ったことはありません。
これは 歯医者(おそらく広告を掲載し 何冊か贈呈されたー)に置いてあったものを もらって帰ったものです。

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好きな かき氷は 「白玉ミルク金時」で 子供の頃から不変です。

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2021年5月11日 (火)

“TAKE IVY”,アイビー・リーグ・ルックの最後のあえぎ。

1965年に,米国 東部の大学で学生たちを撮った写真集 “TAKE IVY” が日本で出版され,それから40年経って 米国で,その写真集をスキャンしたサイトが話題になり,写真集そのものは数千ドルで取引されたと言われ,その状況は ‘The New York Times’ で紹介されました。そして 2010年,米国で 英語版の “TAKE IVY” が復刻・出版されました。
米国人にとって “TAKE IVY” はどのようなものなのか- ‘IVY STYLE / NewsNostalgia Since 2008SEPTEMBER 28, 2019 付けの記事に書かれています。
下記,拙訳・転載します。

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Take Ivy: Last Gasp Of The Ivy League Look
Take Ivy:アイビー・リーグ・ルック 最後の喘ぎ」

001_20210509162201 本日,20107月に “Take Ivy” の発行に際して最初に掲載されたこの投稿を再訪する。

powerHouse Books’ が831日に “Take Ivy” の最初の英語版をリリースすると,熱心な読者はついに,写真集のハードバウンド・カバーの中で,その魅惑的な雰囲気の(enchantingly atmospheric)写真を見る機会を得るだろう。インターネット上で広く普及しているものの,コンピューターの画面でスキャンした写真は,紙に印刷して手に持ったものと同じように,時間の感覚を呼び起こし,配置することはできない。

スタイリッシュな若い男性のグループが静かな(tranquil)孤立(isolation)の中で人生の最高の年を過ごし,彼らを待っている仕事や家族のプレッシャーから切り離された,大学構内の中庭(campus quads)のこれらの牧歌的な(idyllic)シーンを見つめると,現代の大学生活から遠く離れたある種の穏やかな(halcyon)黄金時代に引き込まれているのを感じるのは容易である。

そして,それが写真家・林田照慶と3人の作家による “Take Ivy” を特別な本にしている。実際,それが描いているのは黄金時代ではなく,衰退する銀の時代の最後の黄昏の光線である。

林田と彼のチームはそれを知ることができなかったが,彼らは死(demise)が差し迫っている(imminent)瀕死の(moribund)有名人のために追悼記事(obituary)を準備していた。
Take Ivy,アイビー・リーグ・ルックの結末の予兆の年代記,オックスフォード・シャツとペニー・ローファーがユニフォームであった大学合格者の最後のグループ,ゆっくり,発芽し(germinated),体系化されて(codified),40年の間に人気を得るようになった衣服の(sartorial)伝統のあえぎ。

002_20210509162201Take Ivyの中ほどに,卒業予定年である1968年の文字を入れた(emblazoned)セーターを着た新入生の写真がある。彼は前例のない変化のこの時に彼の世代の一人の代表として役立つことができた。クリーン・カットと「大学(collegiate)」(その言葉はどれほど古風に(archaic)聞こえるか!),彼が卒業証書を受け取るとき,彼はおそらく非常に異なって見えるだろう。
そして10年後,彼のワードローブの定番であるナチュラル・ショルダーのサック・ジャケット,オックスフォード・クロスのボタンダウン,ローファー(Weejuns),控えめな(discreet)レップ・タイは,自由な発想の平等主義(egalitarianism)の新時代における古臭さ(stodginess)とエリート主義の象徴となるだろう。

1965年9月にリリースされ,同じ年の春に撮影されたと思われる “Take Ivyは,アイビー・リーグ・ルック全盛期(heyday)の最後から2年目の(penultimate)記録である。このスタイルがまだ大多数の学生によって格好いい(smart)と考えられたであろう1年だけが残った。1967年の秋学期(fall semester)が始まると,猛烈なサマー・オブ・ラブ(Summer of Love,管理者注:ヒッピー・ムーブメントの頂点)に続いて,米国は頭が混乱する(head-spinning)速さで変化し始め,アイビー・リーグ・ルックはナッソー・ホールの頂上から投げ出された(hurled)アホウドリのように突然の自由落下で転落した(tumble)。

プリンストン大学の卒業生(alum)であるジェフリー・ウルフ(Geoffrey Wolff)は小説 “The Final Club”で,アイビー・リーグ・ルックの急速な衰退を簡潔に(tersely)要約している。プリンストンで最も高級な食事クラブであるアイビー・クラブについて,彼は次のように書いている。
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2階のホールの内張りには アイビーのメンバーのグループの肖像画があり,ナサニエル(Nathaniel)は彼らを確かめるため,一旦止まった。1967年まで,クラブのグループ写真は屋内のビリヤード・ルームで撮影されていた;服装は均一だった -暗いスーツ,白いシャツ,アイビーのタイ。

1967年に白いスーツがここに追加された,そこにはオープン・カラーがあった。

1968年に,無作法な(insolent),気取った笑い(smirking)のグループは外に移動し,ジッパー付きの準軍組織キット,準軍組織のブーツ,絞り染めの(tie-dye)シャツ,肩までの長さの巻き毛(locks)で飾り立てた(tricked out)。
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Take Ivyの写真は,変化の風に震えるカードの家としてのアイビー・リーグ・ルックを示している。
写真の学生達は今日よりもスタイリッシュだが,それ以前の学生よりもフォーマルではない。“Take Ivyは,タイよりもTシャツが多く,シェトランド・スェーター(Shetlands)よりもスウェット・シャツが多いことを示している。
衣料品自体は純血種の(purebred)アイビーだが,テキストで説明されている(elucidated)学生の形式的であること(formality)の欠如は,大学のワードローブの段階的なカジュアル化の最初のステップであり,今日のキャンパスでのゴム草履(flip-flops)とパジャマの下における論理的な結論に達するプロセスである。

Take Ivyがアイビー・リーグ・ルックのグラスだったとしたら,半分は空で半分はいっぱいである。多くはなくなっているが,多くが残っている(ただし,残っているものも長くはない)。一見楽そうに見える無関心(nonchalance)で,学生達はフェンスの端でぐらつき,一方に過去,もう一方に未来を持ち,同時に伝統を守り,そしてそれを解体する。そして,Take Ivyが目に甘さと苦さがある(bittersweet)のはこの理由である。

数年後、ジーンズともみあげ(sideburns)で,ベトナム戦争への抗議,公人(public-figure)の暗殺,そしてすべての価値観の完全な再評価を要求する時代精神(zeitgeist)の後,これらの学生達は,私たちが Take Ivy見るように,ほぼ半世紀経って,大学時代を振り返っただろう:より単純な時代が永遠に過ぎ去ったように。 — CHRISTIAN CHENSVOLD
(転載了)
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TAKE IVY” の名前は “Take Five” のもじりで付けられたようですが,このタイトルを選ぶ会議で,英語が一番達者な人は 「意味がわからない」と異議を唱えたと言われています。結局,英語にあまり通じてない人達に押し切られたらしいのですが,米国人は 何の違和感もなく “TAKE IVY” と言い,書いており,ネーミングに対するコメントはないようです。

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2021年5月10日 (月)

2010年,“TAKE IVY” 英語版出版時のあれこれ-

001_20210508124401 2010年8月,米国の出版社(‘powerHouse Books’,NY)から1冊の本が出版されました。
1965年に 婦人画報社から出版された写真集TAKE IVYの,45年を経た英語による復刻版でした。‘powerHouse Booksは,1965年版の著作権所有者である「アシェット・コレクションズ・ジャパン」(Hachette Japan)の承認を得た後,できる限り正確に複製することが目指し,1965年版と同じ紙,製本,ブックカバー(dustcover)などを使いました。
この英語版は,2010723日の出版前に,The New York Timesの “Fashion & StyleThe Look”(新書紹介?)で取り上げられて,「・・・ online で 数千ドルで取引されていた “TAKE IVY” が,来週からは 誰でも $24.95 “TAKE IVY”の ‘odd influence’(奇妙な影響?何と訳すべきか?) を経験できるようになり ・・・」などと評判になっていました。

もともとこの本は,1965年に,著者:くろす としゆき,長谷川 元,石津 祥介,写真: 林田 昭慶が 米国東海岸を訪れた後に執筆されました。彼らは,アイビーリーグの8つの大学(ハーバード大学,イエール大学,プリンストン大学,ペンシルベニア大学,コロンビア大学,ダートマス大学,ブラウン大学,コーネルル大学)の学生のライフスタイルのポートレートを撮影することを企図していました。

この英語版の出版に至る経緯などを ‘powerHouse Booksの編集者が,2010年の出版前にインタビューに答えている記事が ‘IVY STYLE/NewsNostalgia Since 2008Oct. 22, 2019付けで,‘The Rights Stuff: The Publication Of “Take Ivy”’(権利に関するもの:“Take Ivyの出版)と題して掲載されていました。

下記,拙訳・転載します。
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ミステリアスな日本の写真本 “Take Ivyが出版されてから9年になる。
以下は,口コミで広がった(viral)現象がどのように発生したかについて,‘powerHouse Books’ の副社長兼準出版者であるWes Del Val氏への2010年のインタビューである。

Q :Take Ivy”はあと1ヶ月間発売される予定ではないが,最初の印刷物はすでに事前販売されている。 出版前に何部販売したか?
A : すでに,再度,印刷に戻らなければならなかったと言おう,これは,特に写真集では非常にまれである。 ブロゴスフィア(blogosphere:ネット上のコミュニティ)のおかげで本当に離陸した。皆さんは情報を取得して実行しているだけであり,それはただのバイラル(口コミで広がる)であり,すべての出版社の夢である。

Q : この本の元々のうわさ(過剰宣伝:hype)は,主にインターネットによって引き起こされた。
A :
私はこの本を新しいメディアで見つけた。‘Timesがそれについて書いているのを見た,そしてそれを “A Continuous Lean” か “The Trad” のどちらかで見た。“The Tradは本全体をスキャンしており,私はそれを見て,「我々はこれをしなければならない」と思った。
数週間にわたって,私は夜10時に電話をかけて,日本の出版社を探し,誰がこの権利を持っているかを突き止めようとした。我々ははついに彼らをを見つけ,我々が権利を得たことに,ただ大喜びした(elated)。 非常に多くの人がオンラインでそれについて話していたので,手遅れかもしれないと思っていたが,そうではなかった。ここにいる我々全員がスキャンを見て,それが好きだと知っていた:我々の誰もコピーを見たことがなかった。実際にコピーを持っている人はほとんどいないので,我々は皆スキャンに夢中になっていて,そのことが本当に素材について何かを語っている。
そして今,我々は多くの人々が本当にこれに夢中になっているのを見ている。タイミングも完璧である。一部の人々がそれを呼ぶように,アメリカン・クラフト運動の真っ只中で,またはアメリカのすべてのもののお祝いである。

Q予約注文の数に驚かされましたか?
A我々は,それがかなりニッチな読者,すなわち熱心な(die-hard)プレップ・ファンがターゲットになるだろうと考えた。そして,私はそれがかなり多いことを知っていたが,実際の多さは知らなかった。歴史家,マニア(fanatics),コレクターなどのニッチな分野だけでなく,もっと広い範囲が対象になると見ていた。そして,それは,どんな出版社も,明白な読者を超越することを望んでいることだ。
我々がオンラインで見ているコメント,人々はそれに対してとても興奮していて,我々はわくわくしていた。

Q日本の出版社である「アシェット(Hachette)」は,この本の米国でのカルト的地位を知っていましたか?
A彼らは意識はしていた(on their radar)が,それがどれほど大きいかを知らなかった。彼らはブログがスキャンで何をしたのか理解していなかった。私が彼らにいくつかのリンクを送ると,彼らは「うわー,これはすごい(amazing)」と言った。“Take Ivyをググった(googled)だけで見られただろうが,見ていなかった。私は,再出版する必要があると叫んだだけである。「アシェット」は,ニューヨーク・タイムズが記事にした頃,一部の米国の出版社が関心を示していたが,それが適切である(right fit)とは感じていなかったと述べた。
そして,我々は提案を進め,彼らは 我々の出版プログラムがうまくいくだろうと考えた。

Q最終的にどのようにして権利を取得しましたか?
A: 昨年,約1ヶ月間,電話とメールをした。毎日ではなかったが,「アシェット」へのリンクを見つけて本社にメールを送信しても,返事が来るかどうかはわからなかった。あることが別のことにつながり,ついに日本人インターンの助けを借りて彼らを追跡した。

Q : なぜアシェットが,今まで ずっと権利を保持しているのですか?
A : わからない。3回目の印刷は2006年で,彼らはまだ権利を保持していた:権利は著者に戻っていなかった。 

Q: 何に対する権利を あなた方は得ましたか?
A : 英語版発行の権利。つまり,オーストラリア,英国,北米で発行できる。そして,私たちがビジネスのほとんどを行っている国(フランス,ドイツ,日本),これらの地域で本を販売することが許可されている。そして,新しい地域が知って,注文があると,私は その地域で販売する権利を得るため日本の出版社に依頼しなければならない。彼らは広く販売可能になることが彼らに利益をもたらすことを知っているので非常に協力的だった。私はすでに関心を示している他の12ヶ国に対して彼らに依頼して,そして全ての国への承諾を得ている。

Q : 他の言語への翻訳はどうですか?
A :powerHouse’ が発行するすべての本は英語版になる。しかし,誰かがそれを別の言語で出版したいのであれば,私は彼らを日本の出版社と連絡を取らせることができる。

Q: 契約の種類は? 彼らはあなた方の売り上げの歩合を得ていますか?
Aその通り。

Q : この本の人気の理由は何だと思いますか? それは,本の希少性(rarity)と神秘性(mystique)のせいもありますか?
A : それら一部であり,時代を超えたスタイルということがある。そして,それが 今,やって来たという事実。プレップ人気は上下し,今,人気が再び高まっている。プレップ・スタイルは衰退し(wane),何か他のものがやってくるだろうが,プレップはとても持続性(enduring)があり,常にその頑固なニッチを持っている。

Q : この本の何が特別だと思うか?
A : この本にある1821歳のちょうど楽なスタイル。ここで,彼らは起床して,授業に行くところである。彼らは着ているものに頓着してない。彼らはちょうどその日のスタイルを身に着けており,そしてそれはたまたまそれが楽で時代を超越したスタイルであるということである。そして,服が合っている(fit)という事実,私はただ大好きである。今日,非常に多くの人が体に合わない(ill-fitting)服を着ている。それが最も印象的なことである:誰もが自分に合った服を着ている。
肩の縫い目はフィットし,皆,適切なサイズのパンツを着用している。現在,彼らは短い,トム・ブラウンのズボンを穿いているが,彼らはそれについて考えていない。それらは,J.Pressや地元の店で手に入れたものである。不自然な(contrived)ことは何もないと思う。今,人々はプレップに向かい,そして彼らは実際にそれを酷使する(overdo)ことができる。彼らは無頓着に服を着る。 快適さは何よりもまず重要な(first and foremost)ようである。彼らはキャンパスを出入りし,‘Weejuns’(ペニー・ローファー)を履いたり,コンバースを履いて靴下を押し下げてボートを漕ぎに行くだけで,すべてが素晴らしく見える。
それから,日本人がそれをしたという大きな部分がある,まるでそれが人類学的(anthropological)であったかのように。そして,彼らはこの研究を行い,それを日本に持ち帰った。そして,日本人が創造的に物事をねじる(twisting)のがとても得意であることを誰もが知っている。あなたが彼らに何かを与え,そして彼らがそれをもって走る方法はただ驚異的(astounding)である。その結果,我々は,我々のオリジナルのコピーをコピーすることになる。
彼らがそれをしたという事実,これらの写真を撮り,これらにコメントをするのが仲間の学生ではなかったという事実が大好きである。 

Q作成者たちはまだ存命か?
A : 存命であるが,多くの人はそのことを知らない。カメラマンと3人の著者は皆,生きている。彼らは かなり年配になっていると,私が接触した出版者は言った。私が改訂した本を彼女(出版者)に送るたびに,彼女は改訂版を彼らに渡している。彼らのうち1人だけが少し英語を話す。彼らは,新しい世代がそれに触れる(got on to)ことをとても喜んでいる。

Q : 元のプロジェクトがどのようにして生まれたのか,あなたは何か知っていますか?
A : 残念ながら,出版社は本と英語に翻訳されたテキスト以外の情報を私たちに提供することができなかった。本文に示されたものが,我々がそれについて知っているすべてである。いきさつなどはオリジナルから今のところ削除されており,オリジナルに取り組んだ人は周りにいない。
著者らが働いていた衣料品会社[VAN Jacket]は,本物のカタログ(look book)ルックブックを手に入れたいと思っていたと思うが,確かにはわからない。しかし,当時,彼らはアイビー・スタイル(レコードカバーや映画)に出くわしただろう。彼らは自分たちの目的のためにルックブックを望んでいたと思う。

Q 翻訳したのは誰ですか?
A : 彼らは 翻訳された原稿を用意してくれた。

Q : それから,正しく翻訳されてないかもしれない衣類の用語のようなもののためにそれを編集したか?
A : はい,我々の編集者は日本の出版社と緊密に協力した。何か目立ったものがあれば,「これでよろしいですか?」と訊き,彼らは「はい,その通りです」と言うか,元に戻って少しやり直した。

Q : 冒頭のページには,元のテキストのエラーは修正されていないという免責事項(disclaimer)がある。
A : 彼らは、いくつかの強硬派(die-hards)に備えてそれを付け加えた。これは,歴史家やコレクターではなく,商業出版社(trade publisher)によって作成された。そのため,一部の専門家が「いいえ,それは正しくないと思う」と言った場合に備えて,これが追加された。

Q : ステラの先行販売に加えて,あなたはメディアの注目に満足しているに違いないと思うが-。
A : 口コミで広まるとき,それは夢が叶うことである。

Q : 宣伝費用を必要としなかったと言う意味?
A : 我々は小さな出版社なので宣伝はしなかった。費用は本の製作に回した。

CHRISTIAN CHENSVOLD
(転載了)

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私は 1965年発行のオリジナル版は持っていません。
しかし,大学に入った1968年から卒業するまで4年間読んでいた「MEN’S CLUB」(婦人画報社)に度々 “TAKE IVY” の名前と その中の写真が掲載されていたので ほぼこの写真集に載った写真を見た気でいました。

2010年に出版された英語版は,N.Y.Times の記事を参照して 日本の新聞で紹介されたので知っており,2011年,たまたま東京に出張に行ったとき,銀座のセレクトショップに積まれているのを見て購入しました。

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2021年3月25日 (木)

小松左京「アメリカの壁」を読んだ。

3月2日,NHKBSプレミアム,「アナザーストーリーズ  運命の分岐点」で 「“復活の日” の衝撃 ~ コロナ “予言の書”~」を観ました。

小松左京さんは そのSF小説「復活の日」(1964年)で「新型コロナ」を予言し,「日本沈没」(1973年)で「阪神・淡路大震災」および「東日本大震災」を予言していましたが,この番組で もう一つの予言小説に「アメリカの壁」(1977年)があることを知りました。

学生時代は 『S-Fマガジン』を購読し,資金の都合で,かなり早く断念しましたが 大学に入学した1968年に刊行が開始された『世界SF全集』を揃えようと何巻か購入した,それなりの SF小説購読者でしたが,就職して専門書を読むのに(?)時間をとられて遠のいてしまい,「アメリカの壁」を知りませんでした。

図書館で検索すると 単独の「アメリカの壁」は貸し出し中,掲載された短編全集が書架ではなく 書庫にあったので借りました。

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ほぼ新品同様で,書庫に入っりっぱなしというのはもったいことです。

この小松左京全集は 全50巻という立派なものです。Photo_20210312170001

1977年に発表されたこの作品は,「輝けるアメリカ」「美しいアメリカ」というスローガンを掲げて当選した孤立主義者のアメリカ大統領が登場,そして突然,外の世界とのつながりが,一切絶たれる状態が発生する,という話です。
つながりとはー 通信を含め,航空機などによる行き来であり,米国の周りには高さ数百キロの霧のような壁が出現します。その霧の中に入った航空機(戦闘機,偵察機含む),艦船は消息不明になり,当然,他国からの航空機は飛来せず,外部の世界の様子は分かりません。

米国にとって他国との関りは負担になることはあっても 利益になることはほとんどなく,世界のメンドウは見ておられない,外の世界との関りを絶っても,自国だけでやっていけるーという思想があって・・・ 。
霧の壁の正体は? これはサイアンスと言うより ファンタジーです。

前大統領の考えに繋がるところがあって,小松左京さんの 未来予言小説の一つと言われるようです。

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