メールに限らず 通常の英文ニュース・サイトでも略語を見ることがあります。
‘BRITISH COUNCIL ONLINE BLOG’ に
“20 New English Abbreviations & How to Use Them”
「新しい英語の略語20選とその使い方」
と題する記事があったので 下記,拙訳・転載します。
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Abbreviations – shortened forms of words or phrases – have been with us for a very long time.
略語,つまり単語やフレーズを短縮した形は,古くから私たちの生活に根付いている。
ラテン語の碑文(inscription)や中世の写本(medieval manuscript)を見ると,ほとんどに,‘Argentum’(銀貨または金銭)の ‘ARG’や,あるいは単に ‘M’という略語が見つかる。‘M’は ‘Magister’ (先生),‘Mater’ (母),さらには ‘Mortus’(死者)といった数十もの単語を表わすこともある。
略語が便利だった理由は容易に理解できる。石や羊皮紙(parchment)は高価な筆記具だった。略語を使うことでスペースを節約できれば,使う材料も少なくて済む。また,筆記に時間がかかる時代では,略語を使うことで貴重な時間を節約できた。
新しいテクノロジーは,しばしば新しい英語の略語や頭字語(acronyms)(頭字語とは,各単語の頭文字を使った略語の一種で,例えばASAPは ‘As Soon As Possible’ の頭文字である) の誕生に影響を与えてきた。19世紀には,電信技師たちは現代のテキスト・メッセージによく似た略語を使って通信していた。例えば,“Hw r u ts mng?” は “How are you this morning?” という意味だった。
1990年代以降,英語にはほぼ毎日のように新しい略語が生まれてきた。電子メールの普及,それに続く携帯電話のSMS,そしてオンライン・フォーラムやソーシャル・メディアの普及により,全く新しい略語や頭字語の語彙が生まれた。LOL(‘Laugh Out Loud’「大笑い」)や OMG(‘Oh My God’「なんてこった」)など,これらの多くは口語表現としても一般的になっている。
特にオンラインでよく見かける,よく使われる短縮語(shortened words)やフレーズを理解できるよう,20個の新しい英語の略語とその使い方の例をまとめた。
HF & TYT! (Have Fun & Take Your Time!: ゆっくり時間をかけて楽しんでください!)
How many of these abbreviations did you know?
これらの略語のうち、いくつ知っていましたか?
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1.AFAIK
2.ASL or A/S/L
3. CU / CYA
4.ETA
5.FYI
6.FTW
7.FWIW
8.IMO / IMHO
9. IIR / IIRC
10. LMK
11. Props
12. RUOK
13. Srsly?
14. TBH
15. Totes
16. Thx
17. TMI
18. TGIF
19. WFH
20. YOLO
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1.AFAIK (As Far As I Know:私の知る限り).
何かについて完全に確信が持てない時に使う。
例:“AFAIK he’s in bed, but he might not have come home last night. Shall I check?”
「知る限り,彼はベッドにいるけど、昨夜は帰ってこなかったかもしれない。確認してみようか?」
2. ASL or A/S/L (Age Sex Location:年齢,性別,居住地).
チャットルームや出会い系サイトで,相手に関する基本的な情報を確認するためによく使われる。
例: – “ASL?”
– 「20/M/London:20歳,男性,ロンドン在住」
3. CU / CYA (See ya / See you:またね).
会話を終わらせる時によく使われる。
例 : “Must dash. CYA!”
「急いで行かなきゃ。またね!」
4. ETA (Estimated Time of Arrival:到着予定時刻).
特に新しい略語ではないが,最近非常によく使われるようになった。
例: “Running late. ETA now 5pm.”
「遅れている。到着予定時刻は午後5時。」
5. FYI (For Your Information:参考までに).
特定の情報を知らせたり,事前に知らせたりするときに使う。
例: “FYI, the bar closes at 11pm, so make sure you get here before then.”
「参考までに。バーは午後11時に閉まるので,それまでにお越しください。」
6. FTW (For The Win:絶対に).
承認や支持を伝えたい時に使う。
例 : “No classes on Friday FTW!”
「金曜日の授業がないなんて,最高!」
7. FWIW (For What It’s Worth:価値があるかどうか).
「これがどれほど役立つか分かりません」 という言い方。
例 : “FWIW, I noticed baked beans are half-price at the supermarket today”
「参考までに,今日 スーパーでベイクド・ビーンズが半額になっていることに気付いた。」
8. IMO / IMHO (In My Opinion / In My Humble Opinion:私の意見では/私の謙虚な意見では).
意見を述べたり,自分の意見が正しいと主張したりするときに使う。
例 : “No. IMHO I think their last album was by far their worst.”
「いいえ。私の謙虚な意見では,彼らの前作は断然最悪だと思う。」
9. IIR / IIRC (If I Recall / If I Recall Correctly:もし私が思い出したら/もし私が正しく思い出したら).
丁寧にも皮肉にも,意見を述べたり,相手の意見に反論したり,あるいは恥ずかしい思いをさせたりするために使える。
例 : “How would you know? IIRC you drank too much and fell asleep by 8pm.”
「どうしてわかるの?確か,飲み過ぎて8時までに寝ちゃったんじゃない?」
10. LMK (Let Me Know:お知らせください).
誰かに何か情報を教えてもらいたいときに使う。
例 : “Are you coming to the match tomorrow? LMK.”
「明日の試合に来ますか? 教えて。」
11. Props (Proper respect / proper recognition:適切な敬意/適切な認識).
相手への承認や感謝を表すフレーズ。
例 : “That was an amazing meal. Props for making it.”
「素晴らしい料理だった。作ってくださってありがとうございます。」
12. RUOK (Are You OK?:大丈夫?).
相手が元気か幸せかを尋ねるときに使う。
例 : “RUOK? You don’t seem happy with that decision.”
「大丈夫? その決断に満足していないようだけど。」
13. Srsly? (Seriously?:ホント?).
たいてい「冗談でしょ」,又は 「本気じゃないでしょ」という意味。
例 : “Srsly? You spent HOW much?!”
「ホント? 一体いくら使ったの?!」
14. TBH (To Be Honest:正直に言えば).
自分が本気で言っていることを強調したり,誇張表現に使う。
例 : “TBH, this chilli sauce is so powerful it could blow your head off.”
「正直に言うと,このチリ・ソースは強烈すぎて頭が吹き飛ぶかもしれない。」
15. Totes (Totally:まったく).
‘totally’(まったく)を可愛く言い換えたつもりのようだが,ハフィントン・ポスト(Huffington Post)によると,30歳を超えたら絶対にこんな言い方はやめるべきだそうだ!ちなみに,‘amazeballs’(驚くほど素敵)も避けるべき表現の一つである…
例 : “That skirt looks totes amazeballs on you!”
「そのスカート,あなたにすごく似合ってる!」
16. Thx (Thanks).
これは説明するまでもない。
例 : “Yep, it arrived yesterday. Thx for posting it.”
「はい,昨日届いた。発送ありがとう。」
17. TMI (Too Much Information:情報が多すぎる).
相手があまりにも多くの情報,通常は個人的な内容や生々しい内容を伝えてきた時に使う。
例 : – “So, the cat was sick on the stairs and there were bits of dead mouse all over the carpet. Then the dog started eating them.”
「それで,猫が階段で吐いてしまって,カーペットの上にネズミの死骸が散らばっていた。それから犬がそれを食べ始めた。」
– “TMI…. I really did NOT want to know that!”
「もう充分 … そんなこと知りたくなかった!」
18. TGIF (Thank God It’s Friday:やれやれやっと金曜日だ!).
週末が近づいて嬉しい気持ちから,人々はこう言う。
例 : “This week I got fired from my job and broke my arm…. TGIF!”
「今週,仕事をクビになって腕を骨折してしまった…やれやれやっと金曜日だ!」
19. WFH (Working From Home:在宅勤務).
COVID-19のパンデミックの影響で,多くの人が在宅勤務をするようになった。
例 : “I’m WFH tomorrow. Shall we arrange a Zoom meeting?”
「明日は在宅勤務だ。Zoomミーティングをしようか?」
20. YOLO (You Only Live Once:人生は一度きり).
これは、人生を楽しむ機会を掴むべきだ,あるいはリスクを冒したり,バカなことをしたりすべきだという意味である。
例 : “So I thought it would be funny to sign up for a bungee-jumping session. Only problem is, I’m scared of heights. Oh well, YOLO! ”
「バンジー・ジャンプのセッションに申し込んだら面白いんじゃないかと思ったけど,問題は高所恐怖症なんだ。まあ,人生一度きりだから!」
新しい英語の略語とその使い方を学んで楽しんでいただけたどうか。英語を練習していくうちに,他にもたくさんの略語があることに気づくだろう。便利なもの,面白いもの,専門的なもの,美しい表現のものなど,実に様々である。
(転載了)
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英語の略語は 50年前の TELEX時代(ファクシミリ登場前)から存在し,海外出張先から ‘ETA’,‘ETD’(estimated time of departure),‘ASAP’,‘PLS’ などをよく 使って連絡していました。
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