有名人からもらうサイン,契約書に記すサイン,どちらもサインで 元々 英語なので 英語でも “sign” を名詞として使っていいだろうと思いがちですが(現役時代の若い頃,ギリシャ人に 変更した図面の承認の印として サインをもらおうとして “Can I have your sign here?” と訊いて “Not a sign,but a signature.” と訂正されたことがあります。)・・・。
この場合は “signature” のようです。
名詞「サイン」を和英辞典で引けば 他に “autograph” があります。
英和辞典にある,名詞としての “autograph”,“signature”,“sign” の意味を以下に示します。
“autograph”
① 自署,署名
② 〔有名人からもらう〕サイン(「サイン・ボール」は “autographed ball”)
③ 単語帳
④ 自筆,直筆,肉筆
⑤ 自筆[直筆・肉筆]の文書
⑥ 自動記録
“signature”
① 〔文書・小切手などに自分自身で行う〕署名,サイン◆可算◆【略】sig.◆有名人からもらうサインは autographという。
・Will you put your signature here? : ここに署名してもらえますか?
② 〔文書・小切手などに〕サイン[署名]すること◆不可算
③ 〔他と区別される〕特徴,特徴的な性質[記号・音]◆可算。通例、単数形で用いられる。
④ 〔ラジオやテレビ番組の〕テーマ曲◆【同】signature tune
⑤ 《医》〔処方箋の〕用法指示◆【略】Sig. ; S.
(以下略)
“sign”
① 〔別の意味を持つ〕象徴,シンボル
② 〔体を使って伝える〕しぐさ,合図
③ 〔広告の〕看板,貼り紙,ネオンサイン
④ 〔方向や警告などの〕標識,表示
⑤ 〔あるものの存在を示す〕しるし,証拠
⑥ 〔前触れとなる〕兆し,兆候
⑦ 《医》〔病気の〕兆候
⑧ 〔数学や音楽などの〕記号,符号
⑨ 〔動物が残す〕足跡,形跡
⑩ 〔占星術の〕宮,サイン◆黄道を均等に12分割したもので、星座と完全に一致しない。・What's your sign? : あなたのサインは何?/あなたは何宮ですか?
⑪ 手話◆【同】sign language
名詞 “sign” には 日本語のサイン(署名)の意味はありません。
‘blog.supatool.io’ に分かりやすい解説があったので 拙訳して転載します。
******************
Autograph vs Signature: Key Differences Explained
(“Autograph” と “Signature”:主な違いの説明)
Last Updated: Mon May 06 2024
By: Matt Hayes
“Autographs” と “Signatures”,これらの用語の違いを理解しておくことは重要である。
このブログ投稿では,それぞれの明確なアイデンティティを深く掘り下げ,記念品の収集(memorabilia collection)と 法的文書化(legal documentation)においてそれぞれがどのような役割を果たしているかを強調する。
大切な収集品としての “autographs” と,拘束力のある裏書としての “signatures” の本質を明らかにする。
これにより,愛好家(enthusiasts),コレクター,専門家(professionals)の誰もにとっても 明確になる。
Definition of a Signature / “Signature” の定義
“signature” は,個人的な承認印(seal of approval)と考えることができる。それは,ペンを数回動かすだけであなたのアイデンティティが表現されるものである。“signature” には法的拘束力があり,同意または承認(acknowledgment)を表す。
これは,昔ながらの(old-school)ペンと紙だけではない;デジタル化の革命(game-changer)でもある。実際,ビジネス ユーザーの 81% が,法的およびセキュリティ上の理由から電子署名(e-signatures)が不可欠であると考えている。
これはデジタルのハンドシェイクであり,手書きの ‘John Hancock’ と同じ重みを持つ。契約書であろうと電子メールであろうと,それは「はい,それが私です。私はこのことを守ります。」とあなたが言っているのである。従来と,電子の両方の “Signatures” が,信憑性と合意のために必要である。
Definition of an Autograph / “Autograph” の定義
“autograph” とは,スターの落書き(scribble),有名人の印(mark)であり,個人的なつながりを生み出す。“signature” とは異なり,“autograph” は感情的(emotional)あるいは収集(collectible)価値のために求められることがよくある。
$32,000 以上に高騰したマリリン・モンローの “autograph” を考えてみてください。これは法的な契約ではない;有名人の一部を所有することである。
“autograph” はどれもユニークで,尊敬する人との具体的な(tangible)つながりである。ファンやコレクターにとっては宝物であり,名声の一部がインクに閉じ込められている(frozen)。
“autograph” は物語を紡ぎ,時間の瞬間を閉じ込める(encapsulating)ため,記念品業界(memorabilia circles)では高く評価されている。
Autograph vs. Signature: Key Differences Explained /
“Autograph” と “Signature” :主な違いの説明
“autographs” と “signatures” の本当の違いについて話そう。
以下に,それぞれの目的,価値,特徴(characteristics)をわかりやすくまとめたて示した。ある人の “signature” が別の人の宝物になる理由をご覧ください。
1. 目的
Signatures:合法性(legality)や本人確認(identity verification)のために使用される。文書に対する同意または承認を表す。
Autographs:主に感情的価値と収集価値を持つ。有名人や著名人からの個人的なタッチ。
2. 一般的な用途
Signatures:契約書,小切手,公式書類。
Autographs:記念品,ファンのコレクション。
3. 特徴
Signatures:法的拘束力があり,一貫性を保つために統一される。時間の効率化とエラーの削減。
Autographs:派手なもの(flamboyant)やユニークなものでも構わない。本人確認や同意の確認ではなく,個人的または感情的な価値のために使用される。
4. 価値
Signatures:その価値は法的および正式な実用性にある。
Autographs:有名人としての地位や歴史的重要性に基づいて金銭的価値(monetary value)が高くなることがよくある- たとえば,マリリン モンローの “autograph” は $32,000以上である。
5. Overall(全般)
Signatures:“signatures” は法的およびビジネス取引(transactions)のツールであり,約束を表す。技術の進歩により,署名はより効率的になった。
Autographs:“autographs” は個人的な記念品であり,名声と歴史の証であり,つながりを表す。法的または正式な用途とは関係なく,収集価値と感傷的な価値が高く,コレクターやファンを魅了する(captivate)。
Where to Use Autograph and Signature /
“Autograph” と “Signature” を使用する場所
想像してみてください。あなたは大きなビジネス取引を締結しようとしている。ここでは “signature” が 鍵となる。合法性と効率性が出会う場所である。調査によると,電子署名(e-signature)を使用すると,インクを節約できるだけでなく,配送コストを 80% 削減できる。これは,取引を締結するためのデジタルの「同意します。」である。
次に,有名な著者と本のサイン会(book signing)で会うところを想像してください。ここでは “signature” を求めない;“autograph” を求める。それは個人的なもので,その出会いの具体的な思い出である。
お気に入りの本の “autograph” は,法的な契約ではなく,大切な記念品(keepsake)である。
私のアドバイスは,合法性と合意が重要な場合は “signature” を使用することである。サイン? 特別な、ファン主導の瞬間のためのものである。それらを分けておけば、準備は完了である。
Origin & Historical Journey of Signatures and Autographs
“Signatures” と “Autographs” の起源と歴史
“signatures” と “autographs” の物語(tale)は,時を遡る旅である。紀元前 3100年にタイム・トラベルしてみよう。ここでは,クシム(Kushim)という名のシュメールの行政官が粘土板に印(mark)を残した。これは “signature” の最も古い形態の 1つである。
古代ギリシャに早送りすると,ここで “autograph” という用語が生まれた。これは,“autos”(自分) と “gráphō”(書く) を組み合わせたものである。個人の手書きまたは著者の書いた原稿を象徴していた。
中世では,1069 年にエル・シド(El Cid)の “signature” が誕生した。これはラテン・アルファベットの使用における画期的な出来事だった。“signature” の法的地位は,1677年にイギリスの詐欺防止法(Statute of Frauds Act)によって正式に認められ,署名された(signed)法的文書が義務付けられた。
1980年代には,テクノロジーの進歩により “signature” の形が変わり,ファックスや電子署名が登場した。ビル・クリントン大統領が署名した 2000年の電子署名法(the E-Sign Act)は,電子署名(electronic signature)が法的に認められたことを象徴している。
この歴史的なパノラマは,“signatures” や “autographs” が古代の記号からデジタル・ストロークへと進化し,それぞれに独自の物語と意味を持つようになった様子を示している。
Legal Aspects of Autographs and Signatures /
“Autographs” と “Signatures” の法的側面
法的観点から見ると,“signatures” と “autographs” は異なる役割を果たす。“signatures” は,法的同意と身元の証明として重要である。契約書,合意書,公式文書には不可欠である。そして,電子署名(e-signatures)が登場する:法的に認められ,非常に効率的である。
電子署名は,ビジネス界に革命をもたらす。‘Supatool’ のようなツールが活躍するのは,堅牢な電子署名ソリューションを提供するからである。法的コンプライアンスを確保し,ドキュメント・ワークフローを自動化し,さまざまなアプリとシームレスに統合する。
しかし,“autographs” となると話は別である。“autographs” は契約上の法的効力はないが,心のこもったつながりという意味で価値がある。野球ボールや写真の “autographs” は,法的に拘束されるわけではないが,ある瞬間や人とのつながりは生まれる。"digital signature” で契約を締結する場合でも,有名人の手書きのメモを大切にする場合でも,これらの違いを理解することは必要である。
Conclusion / 結論
デジタルでもインクの “signatures” でも,それはビジネスや法律の分野では欠かせない法的絆(legal bonds)である。‘Supatool’ のようなツールは,効率的な電子署名ソリューションでこの分野に革命をもたらした。
“autographs” は個人的な宝物であり,有名人や歴史上の瞬間を私たちと結び付ける。
法的契約からコレクター・アイテムまで,それぞれに独自の位置と価値がある。
(転載了)
*************************
日本語化している英語の,英語としての使用には注意が必要,意味が変わっている場合や通じない場合があります。
簡単な例ではー
ホテルのフロント → reception
キーホルダー → key chain,key ring
コンセント → (米)outlet,(英)socket
最近のコメント