カテゴリー「言葉」の209件の投稿

2020年9月 9日 (水)

「国内屈指の難易度を誇る」?「難易度」は誇れない。

いつの頃からか 「難易度」と言う言葉が日常的に使われるようになり,最近は「国内屈指の難易度を誇るゴルフコース」のように,難しいのか,易しいのか分からない表現も見られます。
「難易度」は「難しさと易しさ加減,度合い」であって 高いか,低いかを言ってもらわないと 難しいのか易しいのか分かりません。

言いたいことを慮れば 正しい表現は 「日本屈指の高難度を誇る・・・ 」でしょう。
どうしても「難易度」を使いたいのであれば 「日本屈指の難易度の高さを誇る・・・ 」としましょう。

「難易度」は誇れません。

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2020年9月 4日 (金)

“get” の使い方

中学や高校の英語では ほとんど習わないことに  “have”,“make”,“give”,“get”,“take” などを使った動詞表現が多くあります。
「他の動詞はほとんど要らない,これらを駆使すれば 大抵のことは表現できる」と豪語する英語の達人(?)もいます。
特に “get” の使い道は豊富です。
では どのくらい “get” を知っているか,試してみましょう。
回答は 3択です。



【Quiz: Do You Get It?】

Check your understanding of these various uses of “get” by selecting the synonym closest in meaning to the original:

1.They got him by hacking into his smart phone. "Got him" means...
    ・caught  ・found  ・either

2.How many children have you got? "Have you got" can be replaced with...
    ・do you have  ・are there   ・do you want

3.I think it's time for us to get out of the shipping business. "Get out" means...
    ・receive  ・leave   ・meet

4.I'm afraid I don't get the problem at all. "I don't get" means...
    ・I don't have  ・I don't want   ・I don't understand

5.What are you trying to get at? "Get at" means...
    ・have  ・say   ・tell

6.My son got into Harvard last month. "Got into" means...
    ・saw   ・was socially active at   ・was accepted to

7.Let's get together soon! "Get together" means
    ・see each other  ・do something   ・either is right

8.They have to get serious about their work. "Get serious" means they...
    ・must work harder   ・must stop smiling at the office   ・must get to work early

9.Could you get the paper for me? "Get" means...
    ・leave  ・exit   ・pick up

10.How long did it take you to get over the flu? "To get over" means...
    ・be accepted   ・recover from  ・turn

さて正解はー

自信がないので 省略します。

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2020年8月25日 (火)

“come” と “go” の使い方。

日本の学校では “come” は「来る」で,“go” は「行く」と英語に対応する日本語を一対一で習い,英語を使うとき 日本語をそのまま英文にしてしまいがちです。

例えば-
A
「いつ来る?」,B「明日 行く。」を

AWhen are you coming”,BI am going tomorrow.” と言いがちですがー
B
I am coming tomorrow.” が正解です。

ESLBUZZ’ のサイトに,“Confused Words in English/COME and GO: How to Use Come vs Go Correctly” という項目がありました。
Native English speaker
でも “come” と “go” の使い方で混乱する人がいるのでしょうか?

― どのように書いてあるのか,読んでみましょう。

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Come and Go!  一般的な動詞である “come” と “go” はしばしば混乱する。その一つの理由は “come” と “go” は同じ,基本的な意味を持っているからであるが,二つは異なる方向(for different directions)に使用される。

Difference between Come and Go
Come” と “Go” の違い

Come” を使うとき:

・英語において,“come” を使うのは,話し手と聞き手の現在の位置で決まる。
・もし話し手への方向 あるいは 聞き手への方向に関して話しているなら “come” を使う。

すなわち,
      “My cousin is coming to see me next week.

      “Are you coming to my party?

      “May I come to your party, too?

      “That man’s coming toward us. Who is he?

・我々の計画上の未来の位置に向かう方向に関して語るときも,“come” を使う。

すなわち,
      “I’m moving to New York in July. My parents are coming to visit me in August.

Go” を使うとき:

・他のどの方向かを話すとき “go” を使うべき。言い替えれば,話し手 あるいは 聞き手から 他の場所への動きをを話す場合は 普通 “go” を使う。

すなわち,

       I’m going to see my cousin next week.

       Are you going to Bill’s party?

       That man’s going toward your car. Who is he?

       I need to go to the bank this afternoon.

他の人(話し手でも聞き手でもない人)について話すとき,話し手が受け手(receiver)の視点(come)から見るか,実行者(doer)の視点(go)から見るかによって,“come” 又は “go” のどちらかを使うことができる。

例えば

Jame has gone to Japan for work, and right now he’s at his hotel. Sarah is in Bangkok.
Jame: It’s great here. I wish you could come visit me.
(ジェームは彼自身に向かう方向について話しているので,“comeを使用する。)

Sarah: I wish I could come, too. Are you going anywhere tomorrow?
(サラはリスナーに向かう方向について話しているので,“comeを使用する。そして,彼女は 彼らのいずれか あるいは どちらもいない方向について尋ねているので,“goを使用する。)

Jame: I’m going to Mt.Fuji. I’m coming back to the hotel at 9 pm. What are you doing tomorrow?
(ホテルが 彼の現在の位置なので “comeを使うが,富士山は 彼らのいずれの現在の位置ではないので “go” を使う。)

Sarah: My friend from Laos is coming here. We’re going to Pataya.
(サラの友人は彼女の方向に向かっているので,“comeを使用する。次に彼らは別の方向に行くので,彼女は “goを使用する。)

(転載了)
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新入社員の頃,電話で 次週 打合せで出張する海外の客先と電話で話している先輩の “I’m coming next Monday.” を聞いて 違和感を覚えましたが,冷静に考えれば正しい表現で,自然に口にするのは難しそうだと思った記憶があります。

5,60年前の中学校と高校だけで英語を習った者で これを自然に言えるのは,経験豊富か,自分でしっかり英会話を勉強した人でしょう。

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2020年8月22日 (土)

「信じる」を “believe” とするか “trust” とするか?

Trust me.” と “Believe me.” の違いは?
「信じてくれ。」を 簡単に英訳するのに “Believe me.” と “Trust me.” のどっちがいいのか,どう違うのか,分かりません。

Difference Between Net.’ の “Difference Between Trust and Believe” を読んでみました。

下記,拙訳・転載します。
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Trust vs Believe

Trustと “believeは,同じ文脈(context)でしばしば言及される2つの単語である。多くの状況で,密接に関連しているが,常に 一致したり(correspond)同時に発生したりするわけではない。

trustは,名詞,形容詞,動詞の3種類の品詞に分類できる。 通常,“trustは,同じような意味を持つ名詞または動詞として使用される。“trustは,他の人の正直さ(integrity),誠実さ(truthfulness),能力,強さ,または性格への強い依存感(reliance)を与える。また,何か,あるいは誰かの自信や期待を指す。“trustという言葉には,他の人の言葉や行動に対する希望や信念がある。

trustは,「他の人または理想との絆を形成する前に基礎(foundation)または 根拠(basis)を必要とする1つの値(value)または特性(characteristic)」とも定義される。また,人々の感情や特徴として認識されている。 人間関係では、“trust” は相手が詐欺(harbor deceit)や不正操作(manipulation)を隠蔽していないという真の信念(belief)として特徴付けられます。多くの場合、ある当事者が別の当事者について知っていることに基づいている。

抽象的概念として,“trust は以下の特徴のいくつかを含むことができる:それは確実性(certainty)の形であり、ほとんど本能的な方法(instinct manner)で心から生まれる。
多くの場合,“trustは少数または選ばれた人々に置かれるが,完全な信頼(faith)が必要である。
belief” と比較すると,“trust” は絆のプロセスの終点である。多くの場合,永続的であり,親密性(closeness)または近接性(proximity)に基づいています。特に人間関係の場合,構築して得る(earn)ことはしばしば困難である。

trustは,中世英語の “trusteに由来する。
一方,“believeという相対的な概念は,動詞,具体的には他動詞に分類される。
信じること(to believe)とは,他の実体(entity)の真実,存在,または確実性を信頼することを意味する。“believe” も価値だが,事実上の承諾である。
受け入れる要素は、あるモノ(entity)から別のモノ(entity)への事実または状況である。それは確固たる信頼(faith),信念(conviction),そして自信(confidence)を意味する。
信じること(to believe)は,真実,現実,または可能である何か,または出来事の肯定的な承認または顕現(manifestation)を引き出すことである。
Believe” は名詞の対応物(counterpart)である。
信念(belief)は,信頼(trust)の要素や,根拠,理由,検証などの他の同様の基礎概念なしに存在できる。信念(belief)は急速に発達するか,発達するのにしばらく時間がかかる場合がある。概念として,「信念」(belief)は不確実である可能性があり,多くのことや人が関係する可能性がある。プロセスとして,それは開始点,信頼(trust)の中間領域と見なされる。それは一瞬である可能性があり,思考と観察に基づいている。
一言で言えば,“beliefは,中世英語の “bileren” または “beleren” を形作り,古英語の “belefan” および “gelefan” を継承している。

Summary:
総括

1.“trust” と “believeは,2つの相対的な概念であり,どちらの単語も,別のモノ(entity)による1つのモノ(entity)への信頼または依存を意味する。

2.価値または概念として扱われることは別として,“trustbelieveも感情と特徴の問題である。

3.“trust” は,名詞,形容詞,動詞の3つの異なる品詞として使用できる。名詞と動詞の機能は,最も一般的な使用法である。一方,“believeは動詞の他動詞(transitive form)としてのみ機能する。

4.“trustという言葉では,信頼(confidence)と信用(reliance)は別のモノ(通常は個人)の固有の能力または意図に基づいている。 一方,“believeは,別のモノの特性に自信を伴う。

5.“trustは,2つの当事者間の基盤を必要とする価値である。 “trustは,当事者の,別の当事者の知識に基づいて進展する。一方,“believe” は事実や状況を受け入れることの価値である。それは考えや観察に基づいている。

6.“trust” は全体性(sense of wholeness)を意味し,“believeは部分的または不完全な(incompleteness)感覚のみを意味する。

(転載了)
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英語を単に訳したのでは 簡単には腑に落ちない違いで,自信を持った使い分けはできません。
どちらかと言えば  “believe” の方が軽そうで 使い易い感じです。

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2020年8月 6日 (木)

中国から送られてきた謎の「種子」は “Brushing” 。

米国で,注文してない「種子」が 中国から数千件の単位で送られてきているという報道を見ました。
その目的が何なのか,何の種子なのか分からず 気味悪がられているとのことです。

英文の Wikipedia に “Brushing(e-commerce)” という項目があって,この事件の説明がされていました。

拙訳・転載します。

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Brushing (e-commerce) by Wikipedia

ブラッシングは,偽の注文を作成して売り手の評価を高めるために,eコマースで時々 使われる詐欺的な(deceitful)手法である。売り手は,偽の注文をするために誰かに少額を支払うか,または他の人の情報を使用して自分で注文することによってこれを行うことができる。注文が有効(valid)と見なされるには 通常出荷が行われる必要があるため,売り手は空の箱や安い商品を頻繁に出荷する。これらの偽の注文は,気付かれない場合,販売者の評価を高める可能性があり,その商品がeコマース・サイトの検索結果の上部に表示される可能性が高くなる。

多くのeコマース・サイトがこの問題を認識しており,積極的にブラッシングと闘っていると主張している。多くの注目を集めた1つの会社はAlibabaであり,彼らが最初の公募(Initial Public Offering)の前に公開した趣意書(prospectus)に,この問題について言及さえしていた。ブラッシングはまた,会社の財務諸表で報告された数値を膨らませるので,投資家や市場規制当局の監視(scrutiny)を引き付ける。たとえば,米国証券取引委員会は,アリババがシングルス・デーで140億ドルを超える収益を報告したとき,データの有効性の調査を開始した。

2019年7月,消費者は,そのようなブラッシング・スキームの一環として 注文したことのないパッケージを受け取った個人の報告を受けて,勝手に送ってくる(unsolicitedAmazonパッケージに注意するよう警告された。Amazonのシステムでは,最初に購入した人は製品の確認済みレビューを残すことができるため,偽の5つ星レビューを投稿することで評価を高めることができる。
顧客のアドレスは,以前はサード・パーティの販売者によって,または単純なインターネット検索によって取得されている可能性がある。そのようなパッケージを受け取っても,必ずしもそれ以上の問題があるとは限らないが,場合によってはデータ侵害の可能性がある。

ブラッシング詐欺の被害者であると思われる顧客は,問題の小売業者にすぐに通知するとともに,パスワードを変更し,場合によってはクレジット監視サービス(credit-monitoring services)を利用することをお勧めする。

2020年7月,イヤリングなどの虚偽の説明が記された数千の種子のパッケージが中国から世界中に届いた。不気味な種子はバイオ・セキュリティの問題を引き起こしたが,別のブラッシング詐欺であると考えられていた。
DEFRADepartment for Environment, Food and Rural Affairs,環境食糧農林省)やUSDAUnited States Department of Agriculture,農務省)などの当局が調査し,農業委員会のライアン・クオレス(Ryan Quarles)は,「これがデマ(hoax),いたずら(prank),インターネット詐欺,または農業バイオテロ行為であるかどうかを知るのに十分な情報を持っていない」と述べた。

チャイナ・ポストは,台湾が密輸品の積み替え(transshipping contraband)に対して中国の物流会社に罰金を課すつもりであった一方で,宛名ラベルが偽造されたと述べた。

(転載了)
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brushing” や “brushers” などとニュースに書かれていますが,この言葉を説明する辞書(英英,英和)のサイトはまだ,ほぼ存在しないようで,対応する日本語は存在しません。

又,何故 上記の行為を “brush” というのか,よくわかりません。

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2020年8月 1日 (土)

「生きざま」が 分からない。

先に 「有言実行」と言う言葉の 胡散臭さについて書きましたが,これと同類の言葉に 「生きざま」という言葉があります。

私が大人になった頃(約50年前)には使われておらず,「不言実行」からの「有言実行」のように 「死にざま」から発生したと思われるこの言葉は,いつの間にか世の中に広まって,昔から存在していた言葉のように使われています。

この「生きざま」を「Aさんの『生きざま』を見習って ・・・」などと,ある程度 歳をとった人に何の遠慮も疑問も待たず,使われると,うんざりして,この人の教養の程度は・・・ などと思います。

Wikipedia 「日本語の誤用」の「生き様」の項には 次のように解説されています。

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現在は「その人が生きていく態度・ありさま。生き方。」ともされているが,「様」とは「無様」,「この様」,「様見ろ」の様という屈辱的な意味合いがあり,「自分の過ごして来たぶざまな生き方。転じて,人の生き方。」ともされている。このため,小説家の藤沢周平は過去に使いたくない言葉に挙げている。なお,1990年代以前の国語辞典・国語辞書には「死に様」しか記載されていない。

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因みに 広辞苑に「生きざま」が載ったのは1998年版だそうです。

司馬遼太郎さんは「カネを積まれても使いたくない言葉」として「生きざま」をあげていたそうです。

因みに 内舘牧子さんの「カネを積まれても使いたくない言葉」は「スイーツ」だそうです。
考えてみると,子供の頃 「スイーツ」という言葉はありませんでした。
おそらく 2000年以後に使われるようになった言葉のようで,昭和の人間には馴染みません。馴染んで使っている人は多いようですがー。

私は カネを積まれれば何でも使いますが,できれば使いたくない言葉は多く,思いつくままに挙げてみると-

「プリン」,「有言実行」,「生きざま」,「ワンコ」,「ニャンコ」,「アイス」(氷は『こおり』と言う。他は 正確に「アイスクリーム」,「ラクトアイス」,「アイスキャンデー」,「氷菓子」などと言う。),(最近 あまり聞かないが)「ちびっこ」,「おくすり手帳」,「チカしい」(特に会話で),(ジュースではないソフトドリンクに対する)「ジュース」,(飲食店での)「オアイソ」,「オテモト」,(動物にエサを)「あげる」,(子供にXXをして)「あげる」,「・・・というようなカタチで」,「XXXさせていただきます」,「ガッツリ」,「気づき」,「学び」,「人間力」,・・・・。
「スイーツ」も使いません。

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2020年7月23日 (木)

「児童生徒」?

7月22日,TVで 広島市のコロナ感染者の人数が報道されていました。
市の関係者が,記者会見の発表の中継録画で 「市内10代の児童生徒が・・・」と話しており,テロップでもそう流れました。
小学生を含んで,中学生,あるいは高校生の複数かと思っていて 更に詳細を聞くと 中学生が一人でした。

中学生は 「生徒」であって 「児童生徒」はないでしょう。
そもそも 「児童・生徒」と言うことはあっても 「児童生徒」なんて言葉が存在するのでしょうか?
「女子・男子」を「女子男子」と言うようなもので意味不明です。
一人の中学生を言うのに 「児童生徒」はない,「生徒」でしょう。
ー と思って 検索してみると 「児童生徒」という言葉を使った記事があるようです。
「小学生」,「中学生」,「高校生」をまとめて 「児童生徒」?

「児童生徒」の定義が不明です。「児童」と「生徒」は別です。

善意に解釈すれば 「市内の『子供』が・・・」の意味?

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2020年7月21日 (火)

“Jet Plane” は 「ジェット機」だが “Fruit Jelly” は なぜ 「フルーツ・ゼリー」か?

Jet Plane” は「ジェット機」ですが  “Fruit Jelly” は「フルーツ・ゼリー」と言います。
Building” は 「ビルディング」,“Holding” は 「ホールディング」ですが,“Pudding” は 「プリン」です。
Tea” は 「ティー」ですが,“Tip” は 「チップ」です。

外来語の発音を日本語で,日本の文字で正確に表すのは不可能ですが,それなりのルールに基づいて,なるだけ 原音に近い文字表現としているものと思います。

ーとすると 「フルーツ・ゼリー」と「プリン」には違和感があります。

特に 「プリン」は “Custard Pudding” のみに対して用い,例えば “Rice Pudding” は「ライス・プディング」と,“Pudding” 一般に対しては 「プディング」と言うのが普通です。(「ライス・プリン」も存在するが-。)
想像では 日本で初めて 市販の “Custard Pudding” を作ったメーカーが 商品名として 「xxx プリン」を充てたところから始まったのではないかとー 。これは かなり罪深い(?)。
私は 恥ずかしくて 「プリン」と言えません。 「ワンコ」,「ニャンコ」の類の幼児語に聞こえます。

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2020年7月19日 (日)

「自由」を “freedom” と訳すか,“liberty” と訳すか?

英語の freedomlibertyも「自由」と訳せばいいのですが,逆に「自由」を freedomと訳すか libertyと訳すかとなると 簡単ではありません。教養が試されているようで 悩みます。

Difference Between Net.” というサイトに Difference Between Liberty and Freedomの項目が存在しました。ネイティヴにとっても 簡単ではなさそうです。

下記,拙訳・転載します。
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Liberty” と Freedomはどちらも同義語(synonyms)である。 “libertyという言葉は “freedomの一形態(form)である。これらの用語は両方とも同じことを意味する可能性があるため,一方を他方の代わりに使用できる。時々,混乱する可能性があり,人々は “freedom “libertyという言葉の,どちらを使うべきか決めるのが難しいと感じる。

libertyとは,「自分が選択したとおりに自分自身を信じ,行動し,表現する権利と,制限から解放され,選択の自由(freedom)を持つ力。制限なく行動し,話す力を持っている状態。」と定義される。

liberty” は,個人が自分の意志に従って行動し,自分自身を統治し,自分の行動や行動に責任を負う状態である。“liberty” を持つことは,必ずしも倫理や道徳的価値観に反することを意味するわけではない。それは,社会的制限やタブーの影響を受けずに個人が自分の意志で行動するポジティブな “liberty” と,他人の影響や強制を受けずに行動するネガティブな “liberty” に分類される。

liberty” という言葉は,“freedom” または “condition of freedom” を意味するラテン語の “libertatem”に由来する。それは古いフランス語の freedom” を意味する “liberteを通して英語になった。

一方,“Freedomとは,「政治的,社会的,市民的 “liberties” を “free” に享受できる状態」と定義されている。それは自分の行動を決定する力であり,拘束(restraints)や監禁(confinement)から解放されている(being free)状態である。“liberty,特権(privilege),解放(deliverance),独立(independence)という言葉の同義語である。」

「自由意志」(free will)とも呼ばれる。各個人が強制または制限のない(free from)選択を行う能力。個人が自由意志(free will)または “freedom” を持っている場合でも,彼は自分のすべての行動に責任があるため,宗教的および倫理的教義に従う必要がある。

刑務所にいる人を除くすべての人が “freedom” を享受している。それが彼ら自身がすることを望んだことであるが,彼らにはそれについての矛盾する考えがあるので,何かするよう強制された人々は彼らの “freedom” を行使したとも言われる。
freedomという言葉は,「自由意志」(free will),憲章(charter),または解放(deliverance)の状態(state)を意味する古い英語の “freedom” に由来する。それは,インド・ヨーロッパ語(the Indo-European word)から「愛する」(dear)または「自分のもの」(one’s own)を意味する “priyos” という言葉に由来している。
freedom” という言葉は,国家に関連する “liberty” の概念(notion)と,より関連している “libertyという言葉よりも具体的(concrete)である。“freedom” は通常,人が行うすべてのことにおける人の選択に関係する。

Summary:
まとめ

〇 “Liberty”と “Freedom” はどちらも同義語である。“liberty” という言葉は “freedomの一形態である。 “libertyという用語は,責任と義務の含意(implication),および,より大きな社会全体または哲学的信念体系への愛着(attachment)に大きく依存している。対照的に,“freedom” とは,意のままに行動し,実行するための生の(raw)能力を意味する。

〇 つまり,“liberty” とは自分の意思で行動し,表現する力であり,“freedom” とは自分の行動を決める力である。

freedomlibertyよりも具体的な概念である。

liberty” は「自由人の状態」(condition of freeman)を意味するラテン語の “libertatemに由来し,freedomは「自由意志の状態」(state of free will)を意味する英語の “freodomに由来する。

(転載了)
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英語の freedomlibertyに 日本語 「自由」の訳を付けたのは 福沢諭吉(慶応2年初版「西洋事情」)と言われています。(他にも諸説あり。)
では 「自由」が 江戸時代末期からの和語かと言えば そうではなく -

古典中国語では「後漢書」,日本では「続日本紀」まで遡ることができ,「我儘放蕩」の意味だったようです。徒然草にも「よろづ自由にして,大方,人に従うといふことなし」とあり,江戸時代の教育論の書である和俗童子訓には「殊に高家の子は,物事豊かに自由なる故に,好む方に心早くうつり易くして,おぼれ易し。」とありました。

すなわち,江戸時代以前の「自由」と 明治時代以降の 西洋の概念に当てはめられた「自由」の意味は異なることになったようです。
依然 日本には「自由」を 江戸時代以前の定義で解釈して行動している人もいそうです。

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2020年7月13日 (月)

「有言実行」と言ったことはないし,書いたこともない。

「有言実行」という言葉を聞き始めたのはいつ頃のことなのか,確かな記憶はありません。
少なくとも 就職した50年近く前には 一般には存在しない言葉だったと思います。

最近は 何の恥じらいも,衒いの様子もなく,昔から存在していた言葉のように「有言実行」を口にする人が多く,胡散臭く,信用できない人だと思いながら その人の話を聞くことがあります。

最新版の「広辞苑」にも掲載されているようで,クイズ番組で,「『広辞苑』に載っている四字熟語からー」の制限に引っかからなくなったようです。

かつては 冗談か, 「ウケ」を狙って言っていた,浅薄にして軽薄,胡散臭さと無教養さ溢れる「有言実行」が,昔からあった言葉のように使われる時代になり,何かの調査では 「不言実行」を知らなくて 「有言実行」を知っている大人が かなりの割合で存在するようです。
そのような「ハッタリ」大人を歓迎する,あるいは重用する社会になったということでしょうか?

「『やる』と言って 『やる』」という当たり前のことを 四字熟語でわざわざ表現する言語センスが理解できません。
「男は黙ってー」という時代は遠くなりました。

私は 死ぬまで 遣うことはありません。
あくまで 「不言実行」です。要するに「やるとか,やらないとか ツベコベ言わず,やるべきことは 黙ってやる」です。

因みに 「不言実行」の対義語が 「有言実行」ということはあり得ません。
「有口無行」が対義語だと思います。

「有言実行」の対義語は? ありません,考える必要がありません。。

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