海外旅行での ロスト・バゲージの経験
コロナが一段落したと思ったのも束の間,第八波が確認されていますが,海外旅行がある程度 復活しているようです。
海外旅行と言えば,何故か 「ロスト・バゲージ」あるいは「ディレイド・バゲージ」を思いつきます。
飛行機に搭乗する際に空港の出発カウンターで預けた手荷物が行方不明,あるいは遅延することで,そうなった場合,あるいはそうならないように,バゲージには 名前,住所,電話番号,滞在先ホテルなど記した ネーム・タグを付けておくことが最低条件です。
ロスト・バゲージは 約1/200 の確率で発生するようです。
私は 現役時代,海外出張で 1回の ロスト・バゲージ(ディレイド・バゲージ?)と 2回の ロスト・バゲージ未遂を経験しました。
ロスト・バゲージ(ディレイド・バゲージ?):
アムステルダム発成田直行(北回り)で到着後,成田空港でバゲージが出てきませんでした。
KLMのスタッフと話したところ,「北回りの成田行き便の前に 南回りの成田行きが出発しており,それに載せられた可能性がある。南回りは数時間遅れて着く。」とのこと,私が余裕をもって 早めに空港に行って預けたため 南回りの便に間に合って,それに載せられた可能性は充分あると考えました。
そこで KLMのスタッフを人気のいない所に誘ってー ロスト・バゲージの理由で航空会社がホテルを提供する義務はなく,自宅(広島)に送るのだろうけど,私は 東京の本社でバゲージ内の資料を使う仕事がある。すなわち,南回りに載っているのなら 今日中に手に入れたいー
とネゴをして 空港近くのホテルを提供してもらいました。スタッフには代わりに荷物通関をしてもらうため「バゲージ・クレイム・タグ(預け時の半券)」と「キー」を渡しました。
夜遅く,ホテルの部屋にバゲージが届きました。
蛇足ー そのホテルに泊まるのはほとんど外国人のためか,私が口髭を生やして日焼けしていたためか,朝食の際,英字新聞を持ってこられました。私としては 1ヶ月半ぶりの日本なので日本語の方がよかったのですがー。更に,スタッフに卵料理の要領を英語で訊かれ,恥をかかせてはかわいそうと “Two sunny side up fried eggs,please.” と答えました。どこの国の人間と思われたのでしょう。英語の答で日本人と分かったかも知れません。
更に蛇足ー その後,しばらくして日焼けが引いた後,成田空港のシンガポール航空のビジネスクラス・ラウンジに行ったとき,日本人スタッフに英語で挨拶され,英語で返しました。ボーディング・パスの名前を見て,慌てて 日本語で言い直されました。
未遂,その1:
シンガポールで乗り替えてドバイに行ったときのこと,シンガポールから ドバイ経由ロンドン行きに乘りました。
バゲージは スルー・チェックで シンガポールでは手にしていません。
夜遅く ドバイに着いて,荷物が出てくるのを待っていましたが,出てきません。窓からは 乗ってきたシンガポール航空の機体が停まっているのが見えます。そもそも ビジネス・クラスのバゲージは早く降ろせる位置に積むはずだと思っていました。
スタッフにその旨言って,荷物担当に連絡してもらい,「あった!」と返答がありました。
バゲージは遅れて出てきましたが,同行者のバゲージは出てこず,ロンドンまで載せられて発っていきました。
その後 英語不得手の同行者のために ロスト・バゲージの書類を書いて ホテルにチェックインしたのは 午前一時でした。
未遂,その2:
ロサンジェルス 乗り継ぎで ヒューストンに行った時ー
同じ国で乗り継ぐ場合,スルー・チェックというわけにいかず,最初の空港でバゲージを受け取り,入国審査を通過して 次の便にチェックインします。当時,日本から ヒューストン直行便はありませんでした。
ヒューストン行きの便にチェックインし,バゲージを預けた後,何気なく,バゲージに付ける 行先タグを見ると “HOU” ではなく 違う空港(おそらく ダラス)になっており,ベルトコンベアに載せられる寸前でした。
こんなとき 英語で何と言うべきかなど考える猶予はなく “No, You are wrong!” ,“Should be Houston!” などと 言い慣れた(?)言葉を叫んだと思います。
教訓:
① 替えの下着は持ち込みバッグに入れておく。(成田のホテルでシャワー後,困った。)
② 諦めてはいけない。発生してから,あるいは 発生しそうになったら考え得る全てを実行する。
③ 可能な範囲で細心の注意を払う。他人を信用してはいけない。
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